日本一周第３回「白い雲のように」
２００６年８月 ６日（日）
草津 →（東海道線）→ 大阪
梅田 →（阪神線）→ 甲子園
〈西宮〉
待ちに待った夏の甲子園がいよいよ開幕した。母校・早稲田実業（早実）の試合は初日の第２試合だった。甲子園には１９９６年夏と２００６年春にも行ってい
るが、開会式を見たことはない。そこでせっかくの機会なので、早めに甲子園に行き、開会式から見ることにした。
甲子園球場
初めての甲子園開会式。この後早実の応援をするので、１塁側アルプススタンドに陣取った。
行進する早実ナイン
勢ぞろいした４９代表
４９代表の入場行進に続き、前年度優勝校の駒大苫小牧（南北海道）による優勝旗返還。選手宣誓と開会式のセレモニーは続く。
優勝旗返還
やがてヘリコプターの爆音が聞こえ、ボールが投下された。
ボールが投下される
開会式を見ていると、何だか気持ちもわくわくしてくる。
甲子園名物かちわり氷
開幕戦の高知商業ｖｓ白樺学園（北北海道）はすさまじい試合だった。試合は２回までに白樺学園が４点を奪い優位に試合を進める。しかし高知商業も譲らず、点の取り合いとなり 、５回を終えて白樺学園が７−５とリード。しかし６回裏、高知商業が反撃。２ランホームランなどで一挙４点を奪い逆転。結局、高知商業が１０−７で接戦を制した。
名物甲子園カレー（カツカレー）
そしていよいよ第２試合。早実の相手は大分代表・鶴崎工業。もちろん、甲子園に来るのだから弱いはずは無い。しかもこのチーム、予選を常に終盤の逆転勝ちで勝ち上がってきた“奇跡のチーム”らしい。これは油断出来ない相手だ。
早実の先発はもちろんエースの斎藤佑樹。このすぐ後に国民的アイドルとなり、今もプロ野球で活躍中だが、この時点での評価はそんなに高くはなかった。野球雑誌の評価ではせいぜいＢクラス。Ａクラスの駒大苫小牧の田中将大（1988〜／現・楽天）や大阪桐蔭の中田翔（1989〜／現・日本ハム）らに大きく水を開けられてしまっていた。
しかし、春の選抜で岡山・関西を相手に引き分け再試合の激闘を制した姿はよく覚えている。延長１５回を投げ抜き、翌日の再試合でもロングリリーフで好投。
斎藤は抜群のスタミナと闘志を見せていた。３連投となった翌日の横浜戦は疲れのせいか惨敗したが、１回戦で当たりさえすれば優勝候補であっても勝てるはず
である。（この後の佑ちゃんフィーバーを考えると、横浜に３―１３で負けた試合を見ていることのほうが貴重な気もする
が…。）
高校野球のお供
果たして、試合の方は早実は投打に鶴崎工を圧倒した。９回表の早実の攻撃を終えて１３−１と早実大量リード。
９回裏、斎藤はマウンドを背番号１０の２年生・塚田晃平（1989〜／現・広島）に譲り、レフトの守備についた。塚田も春の関西との再試合では３回無安打無失点と好投している。
ところが塚田、大舞台に緊張したのか制球が定まらない。先頭打者にストレートの四球を与えてしまう。続く打者にもストレートの四球。塚田は８球連続ボールで１つもストライクを取れないまま降板し、斎藤が再びマウンドへ向かった。
無死１、２塁のピンチで再登板となった斎藤だったが、ここはきっちり抑えて早実が１０年ぶりの夏の甲子園初戦を突破した。
校歌斉唱
早実は２回戦進出。６日後に横浜と大阪桐蔭の勝者と対戦することになった。
斎藤は３安打１失点と好投。打線も１８安打１３得点と快調で、２回戦以降が楽しみである。しかしながらリリーフの塚田がまったくいいところなかったのが、気になった。もっともこのことが後に大きな意味を持ってくるのである が、そのことは後日語ることにしよう。
甲子園 →（阪神線）→ 梅田
大阪 →（東海道線）→ 京都 →（湖西線）→ 西大津
〈西大津〉
夜は昨日に続き近江神宮へ行った。かるたの大学選手権は個人の部も終わり、打ち上げの真っ最中だった。こちらも滅多にない機会なので、１０年ぶりに顔を出した。 北は旭川大学から南は鹿児島大学まで全国の大学生が集まっていた。それにしても、若者のパワーに押されっぱなし(>_<) さすがにもう若くないかもしれない（笑）
西大津 →（湖西線）→ 京都 →（東海道線）→ 大阪
〈梅田〉
この日の宿泊は大阪の梅田。次の試合までまだ間がある。明日はまた西へ向かう予定だ。いずれ関西には戻ってくるつもりだが、まさかあんなに長くなるとは、この時の僕にはまったく想像できずにいた…。