カトマンズ
ボウダナート
  Boudhanath



ボウダナートの巨大なストゥーパ
(近所の学生の家の屋上から撮影)
 


 パシュパティナートからさらに北東へ行ったところにあるネパール最大の仏教寺院がボウダナート寺院である。ネパール国内はもとより、インドやブータンからも巡礼者が訪れる場所であり、さらには1959年以降多くのチベット人が周辺に住むようになった。ネパールでありながら、一瞬チベットに来たかの錯覚を受ける。
  



ボウダナート正門
 


 ボウダナートへ行くためには、ラニ・ポカリの北にある映画館前のバス停からテンプーまたはマイクロバスに乗る。所要時間は40〜50分。
 正門から入ると入場券売り場があって、外国人は100ルピーを払わなければならない。
 正門から右手に少し行くと別の道があり、今まではここから入ると入場券を買わなくて良かったのだが、先日行ったところ、そこにテーブルを置いて臨時入場券売り場が出来ていた。どうしても入場料を払いたくない場合は、相当遠回りになるが、ぐるっと回って北側のほうから入るしかない。
    
◆ボウダナート・ストゥーパ(Boudhanath Stupa)



ボウダナートのストゥーパ
 


 入り口を入るとすぐに大きなストゥーパが目に入る。ここからは必ず左のほうに進むように。というのも、チベット仏教では時計回りに回るのがルールだからだ。
  



ストゥーパの壁のマニ車
 


 ストゥーパの壁には経文の描かれたマニ車が取り付けられている。このマニ車を回しながら歩くとご利益があるかもしれない。もっとも、僕は ここに来るたびにこのマニ車を回しているが、目に見えてご利益があったようには感じない。
  



ボウダナートのストゥーパ
(土台の上から)
 


 ボウダナートへ来たらまずは何はともあれ中央のストゥーパへ行こう。このストゥーパ(仏塔)が建てられた理由は定かではないが、一説に仏舎利が納めれているとのことである。
  



  


 ストゥーパの土台の上にあがることができるが、ここを回る際も、やはり右回りが原則。土台の上にはいくつかのオブジェを見ることができる。
  
◆グル・ラカン・ゴンパ(Guru Lhakhang Gumba)



ストゥーパから見たグル・ラカン・ゴンパ
 


 ストゥーパの周りにはいくつものゴンパ(僧院)があり、それらの多くは一般にも公開されている。
 ストゥーパを見学した後は、それらを覗いて歩くのもおもしろいだろう。まずはストゥーパの北にあるグル・ラカン・ゴンパから。
  



グル・ラカン・ゴンパの中
 


 中に入ると臙脂色の衣装をまとった僧侶が修業している様子を実際に見ることができる。
  



グル・ラカン・ゴンパの仏教画
 


 また、壁には様々な仏教画などが飾られていて、それを眺めるのだけでも楽しい。
  



グル・ラカン・ゴンパから見たストゥーパ
 


 しかし何よりも、このゴンパ、ストゥーパから一番近いところにあるだけに、2階からはストゥーパを間近に見ることができる。
 



河口慧海の碑
 


 ゴンパのすぐ近くには河口慧海の碑が建っている。「ここに日本とネパールの友好が始まる」と書いてある。河口慧海(1866〜1945)は、黄檗宗の僧で、正しい仏典を得るために当時鎖国中であったチベットを目指す。彼は1898(明治31)年、ダージリンからネパールに入るとを入る。これが、日本人として初めてのネパール訪問である。慧海はネパールに1年間滞在して情報収集をした後、雪のヒマラヤを越えてチベット入りした。彼は、初めてネパールを訪れた日本人であり、それから100年経った1997年にここに碑が建てられた。(「映画史探訪/FROM TOP OF THE WORLD」参照)
  
◆1000ブッダ寺院(Temple of 1000 Buddhas)



1000ブッダ寺院
 


 グル・ラカン・ゴンパのすぐ近くに1000ブッダ寺院がある。その名の通り、数多くの仏像を納めた寺院である。もっとも、本当に1000あるかどうかは数え なかったが…。
    



1000ブッダ寺院の中
 

◆ジャムチェン・ラカン・ゴンパ(Jamchen Lhakhang)



ジャムチェン・ラカン
 


 さらにストゥーパの西側にはジャムチェン・ラカン・ゴンパがある。こちらは、中に入ると大きな仏陀像が待ち受けている。
  



ジャムチェン・ラカンの仏像
 

◆カニン・シェドラブリン・ゴンパ(Kanying Shedrub Ling)



カニン・シェドラブリン・ゴンパ入り口
 


 ストゥーパの敷地の外にも大小様々のゴンパがある。その中でもひときわ大きいのがカニン・シェドラブリン・ゴンパである。
 ストゥーパから北の出口を出て10分ほど歩くと大きな壁に囲まれたゴンパが見える。中には自由に入っていける。
   



カニン・シェドラブリン・ゴンパ
 


 しかし、せっかく中に入ったとは言え、ゴンパは僧侶たちの修業の場。赤い僧衣の僧侶がせわしなく働いている。ストゥーパ周辺の観光地化した僧院と違って、ここにまで来る観光客はあまりいないようで、あまりゆっくりもできなかった。
 



チベットレストランが並ぶ小路
 


 他にもいろいろゴンパはあるが、見学はまたにして、昼食を取ることにした。
 さすがボウダナートだけあって、チベット人の店がいろいろと軒を並べている。そん中で、いかにも庶民的な店の並ぶ小路を発見。さっそく入ってみた。
  



チベット・ラーメン
 


 チベット・ラーメンを注文した。肉がたっぷり入っていておいしかった。
 家から近かったら毎日でも来てみたい場所だ。
  



チベット茶とチベット・パン
 


 ついでにチベット茶も飲んでみた。寒いチベットの地で、簡単に冷めないようにバターの入ったしょっぱいミルクティー。普段の甘いミルクティーに慣れていると、何とも奇妙に感じるが、慣れればこんなものかと思えてくる。意外に癖になりそう。
   



夜のボウダナート・ストゥーパ
 


 帰り際にボウダナートのストゥーパを振り返ると、見事にライトアップされていた。
 その光を背に、束の間のチベット気分を終え帰路についた。
   

(2008年11月16日)


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