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婦人之友家計簿の書き方について。


婦人之友家計簿のつけ方は、変わってます(笑)
ワタシははじめは、普通の家計簿を使ったり、自作の家計簿を使ったりしていたので、婦人之友家計簿のつけ方になれるのに、だいぶ手こずりました。

まず、1日の収支を当座帳に記載します。
「当座帳」は「婦人之友家計簿」の創案者である羽仁もと子サンが作ったわけではないみたいなので、たぶん、いきなり「婦人之友家計簿」に書き込むのにやりにくさがあったからできたと予想されます。
「婦人之友家計簿」は現金合わせの機能がないので、「当座帳」の目的は現金合わせやその日1日の収支の合算が目的だと思います。

それから、「当座帳」に記載した1日の収支を婦人之友家計簿に費目別に記載します。
そして、この書き方が、特徴的。

この家計簿は羽仁もと子サンのこの体験がもとになったようです…。

(以下 【羽仁もと子著作集 第9巻】より引用)

主人のこづかいは当時、月に十二円でした。
何も無駄遣いはする人ではないのに、どうしてもひと月ともたないことから、こんなことを考えました。
1日分をまず三十五銭ずつとして、一日にはがま口の中に三十五銭だけ入れておく、翌日それが十五銭あまっていても、また三十五銭入れておく、そういうことです。
月初めに少しずつ倹約していると、6,7日目には銀貨が一円札になります。
するとその一円札は使わないで、次々入れる銀貨で間に合わせています。
日曜のこづかいを使わない日にも、同じように入れておきます。
日に三十五銭づつとすれば、十二円のうちからだいたい一円五十銭あまっていることになり、それを貯めておいて、その時分の宴会費を払うことができました。

副食費を日割りにする案は、主人のこづかいと同じことです。
毎日の割り当て額を前夜に記入しておくことになりますから、明日はいくら以上は使えないということが、毎日はっきりわかっているようになります。
つぎに、調味料などは、毎日買うものではないのですから、一か月分の三十五円から、一日に買った金額を引き、また別の日に買い物をしたらそれを引いて、一か月分の予算からの残額を書いていくようにしました。

一日分ずつ重ねていって、使いすぎないようにする代わりに、予算総額をいつでも目の前において、そこから使っただけ引いて残額を一々ちゃんと書いておくと、金がなくても使うという乱暴な考えでない限り、予算は実行されるわけです。

引用が長くなってしまいましたが、こういうことなんです。
婦人之友家計簿の特徴は、支出を日毎に足していくのではなくて、月々の予算から引いて、残金がいくらあるのかを記載していきます。
よって、毎日予算を意識するようになります。

1ヶ月の終わりには、費目別に集計し、1ヶ月の残金だけじゃなく、その年の累計支出、その年の予算から累計額を引いた残金を記載する欄もあるので、自分が立てた年間予算と年間のお金の流れを、意識できるようになります。




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