わたしも街道をゆく/1993年/北海道へ
わたしも街道をゆく 1993年 北海道へ


1993年7月17日 フェリー船上そして東京へ 本日の走行距離14Km

ただいま東京

 目が覚めたのは7時。10時間以上寝てしまった。今日も曇空、東京に着くのは夜、それまでなにしてようか。

 Sは朝の9時からビール、続いて日本酒を飲んでいる。何を考えているんだろう、さすがの私も午前中から酒は飲めない。しばらくしてからコーヒーラウンジに行き、コーヒーを飲みながらぼけーっとしていたのだが、エンジンの振動がひどくて気持ちが悪くなってきた。部屋に戻って横になり、うとうと。もうなんだか寝てばかりだ。
 昼食は昨日釧路で買っておいたカップラーメン、ラ王。けっこうおいしいのだ…といっても私はスープを少しとお握りを食べただけだ。

 TVではお待ちかねの映画、「フーテンの寅さん」が始まった。どうして寅さん映画って、映画館まで見に行く気にはならないのに、旅先や旅の移動中にTVで上映されていると一所懸命に見てしまうのだろうか。正しい国内旅行にはなくてはならない必須アイテム。
 画面の中ではさくらの子供の純(を「北の国から」で演じている彼)が、父親に会いに行くゴクミと一緒に大分の日田市に向かっている。寅さんはゴクミの母親の夏木マリに惚れちゃったんだろうか。なぁんかいいよなぁ、寅さん。

ライダーさんたち 自衛隊さんたち
 映画が終わって夕方近く、展望風呂に入りに行く。今日は貸し切りとはいかなかったが、のんびりぼーっとする。窓の外の灰色の空がくやしい。
 やっと船に体が馴れてきたようだ。やけにお腹が空いてきたのでレストランへ。さすがにあと数時間で下船なのでビールを飲みたいが自粛する。そのかわりというわけではないのだが、焼肉定食、どんぶりご飯もぺろりと平らげてしまった。

 出航時の2時間の遅れを55分も取り戻した。午後9時45分、東京港へ到着。船腹から伸びるスロープに出ると細かい雨が降っている。
 ふう、東京に、帰ってきた。

 そして家に到着。バイクをとめてふと見ると、窓からカーテンがはみ出している。私より後から家を出たSは、ちゃんと閉めたはずという。窓に手をかけてみると…、あ、開いた。
 2週間の楽しい楽しい北海道ツーリングの締めくくり、それは空き巣であった。とほほ。


 北海道南西沖地震は、北海道で出会った人たちにも大きな影響を与えていました。トラピスト修道院、修道士さんとお話をしたあの教会は、地震で壊れてしまったのだと、あとになって知りました。
 日高で馬を見るか、奥尻島に行くか、スケジュールをたてるときにずいぶん悩んだのだけど、奥尻に行けばよかったのか行かなかったほうがよかったのか、どっちが正解だったのかは今もわかりません。