わたしも街道をゆく/1992年/近畿へ
わたしも街道をゆく 1992年 近畿へ


1992年7月25日 大津から東京へ 本日の走行距離559Km

休暇最後の朝がきた

 子供達は、朝から元気。体操のお時間の間隙をぬって朝ご飯を食べて出発、お休みも終わりだ。

 琵琶湖に沿ってR161を北へ。イカガワシイという印象から逃れられない雄琴温泉で琵琶湖に別れて奥比叡ドライブウエイを走る。日曜祝日は二輪通行禁止だそうで、一日違っててほっとする(今日は土曜日)。ゆるやかに、比叡の山々の頂に登っていく。下界はもやっててはっきり見えないが、空がすぐ近くに青く広がっている。猿がいます、という看板が到る所に立っている。野生の猿なので目を合わせないでくださいっていうのがコワイ。でも見当らないなあ。

 土曜日とはいってもまだ早い。車の姿もなく、気持ちのいいツーリング。

比叡山のおさるさんたち

 比叡山の頂上から、比叡山ドライブウエイが始まる。しばらく走っていると、いたあ、猿だ。猿の親子が3組ばかり、毛繕いをしてる。かわいいじゃない。ねえ写真撮っていい? あ、こっち向いた。襲わないでね。ふと見ると修業の妨げになるから二輪車は騒音を出さないで、という看板も立っている。ふむふむこの道じゃあ皆んなカッ飛ばしちゃうもんね。

おさるさん

 有料道路も終わりに近付くと、ぐっと急な下り坂。くねくねっと一般道に降り、さて大津から高速道路に乗ろう。その前にガソリンを入れなくちゃっと気にはしていたのだが、反対側だ次にしようと思ったのが運の尽きで、ICに着いてしまった。ヤバイと慌てて引き返してガソリンスタンドを探し、給油。ばかだなあ相変わらず。

シアワセモノでも眠くなる

 料金所。チケットを受け取り、ウオークマンをオンにして走り出す。
 この2週間の楽しかったことを次々と思い出す。やだなあ涙でてきちゃった。こうして楽しい思いを味わえたのも、回りのたくさんの人たちのお陰なんだ、って殊勝にも感じている。ほ〜んとシアワセモノだなあ、私って。

 今日も今日とて、眠い。渋滞知らずでもう富士山。安心したせいかどうかは知らないけど、もうイケナイ、うとうとしだした。こういう時に限ってパーキングがなかなかないのだ。死んじゃうよーと必死で走り、やっと日本坂パーキング。バイクの陰で、寝る。トラックのオニイチャンが、大丈夫? って声を掛けてくれた。アリガトゴザイマス。

 東京に近付くに連れ、どんどん空気が汚くなってくる。

ただいま東京

 用賀から首都高速に乗る。真直ぐ走る渋谷線、悲しくなってきた。右も左ももちろん前も、バックミラーの中もビルばかりだ。いつもなら、ああ東京に帰ってきたなあとほっとするのに、今回はなぜか悲しい。私はこんな所で生まれてこんな所に住んでいるのか。緑なんてどこにあるの? あーあ。

 それでも家に無事に到着、大満足のツーリングが終わった。

ただいま

 シャワー浴びて汗を流して、つべたいビールで「ただいま」の記念写真を撮ってみました。ダンナ(当時(^^;)はまだ会社から帰っていなかったので、セルフタイマーです。手の上は、お留守番してくれてたリスのりすこちゃん。