感性が麻痺した日
このツーリングも丸一日残っているのは今日が最後。本日の予定は、三陸岬めぐり。6時ごろ出発する。
R45を南下していく。でも行こうと思ってた所は通りすぎちゃうし、天気は良くない。おかげでなに見てもあーんまり嬉しくなくて、ただ走るばかり。
陸前高田のガソリンスタンドで話しをしたオジサン、横浜にいる次男が今日バイクの免許交付で、明日東北に帰ってくるんだって、無謀だなあ。無事に帰ってこれたのかなあ。最初私を男だと思って話し掛けたらしいけど(女かあ、だって)子供が本当に心配そうでほほえましかったから許しちゃう。
ところで3年前、雨の8月某日、どてっとコケてタンクをへこませた志津川、R398。反省しながら事故現場? を走る。もうコケないように気を付けなくちゃね。
牡鹿コバルトラインを終点まで走る。やはり私はワインディングは嫌いである。ぐったり疲れて着いた終点で初めて金華山を見た。ふーん。
休むまもなく半島西側の県道へ。途中でラーメンを食べ、月の浦へ。ここから378年前、支倉常長はヨーロッパに向かって出発したのか。こんな小さな入江から遠いヨーロッパを想う気持ちってどんなだったんだろう。想像もつかない。
どうも今日は調子が悪い。体調というよりは感性が疲れてるみたい。なんでなに見ても面白くないんだろう。石巻、渋滞の松島を過ぎ、塩釜へ。ここがまた余計に疲れちゃうのである。いったい塩釜神社はどこにあるの? 始めに曲がる道を間違えたせいで全然判らなくなっちゃって隣町にまで行ってしまう。スタンドで聞いて再挑戦。なんだこっちから行けば看板出てるんだ。ばかみたいー。でもこんな大変な思いをして着いた塩釜神社、お祭りが始まるらしくて、なぜか、拡声器でがんがんとアラレちゃん音頭を流してる。いまどきなんでアラレちゃんなのかなあ。へーんなの。(当時は前のアラレちゃんと新しいアラレちゃんの端境期だったの)
多賀城跡もよくわかんなくてもうやめた。R45に戻るのにまたまた迷って、松島の渋滞を越え、宿に到着。ああ疲れたあ。
明日で夏休みも終わり。「萩の月」買って帰ろっと。
仙台駅まで行って、大好きな「萩の月」をツーリングバッグに無理やり入れる。これでお土産は完璧である。
仙台宮城ICから高速道路へ。シールドが汚くて視界が悪い。PAでごしごしこすってきれいになったので、徐々にペースを上げていく。下りはそろそろお盆の渋滞だけどこっちは空いてて申し訳ないようだ。でもそのまま渋滞知らずで東京まで来てしまった。ラッキーだった。
東京はまるで夏のように(あ、夏か)暑い。なんだか避暑に行ってきたみたい。
思えば毎日毎日低温注意報(←こんな注意報が存在するなんてことすら知らなかった)が出てて、けっこう悲しいツーリングだったけど無事に終わってなにより。なんたって念願のねぶた祭りにも参加できたしね、うん、合格点、花丸をつけてあげます。