わたしも街道をゆく/1990年/北海道へ
わたしも街道をゆく 1990年 北海道へ

1990年8月14日 門別から苫小牧そしてフェリーへ 
 門別から苫小牧までの40kmがこの夏最後の私の北海道だ。なんでもない景色だけど、楽しかった北海道の日々を思い出しながら走っていると涙が出ちゃう。

 フェリーターミナルはさすがにバイクがいっぱい。みんなそれぞれ楽しい思い出を荷物に入りきれないくらいたくさん持って、東京に帰るんだろうな。もちろん私もね。

 フェリーに乗り込む。バイクは一番地下。中で2回もUターンしなくちゃいけなくて、へたっぴいの私はトロくて情けない。

 出航の時間が近づく。まだ数日北海道にいる彼がお見送り。埠頭の端まで走って来てパッシングとは泣かせてくれる。周りを気にせずブンブン手を振る私。まあたまにはこんなのもいいか。
 だがフェリーは出航時間を過ぎても出ない。どうやら乗船予定のチョットコワイ系のオエライさんが遅れていて、子分達が出航を止めているようだ。ひどいなあ。でもこのお陰で間に合った一般の人たちもいたみたい。私たち二人は間が持たない。

 2時間以上も遅れてやっと出航。
 苫小牧港が小さくなっていく。北海道から離れていく。きっとまた来るから、変わらないでいてね。私も今年と同じ新鮮な気持ちを持って、また絶対来るから。


1990年8月15日 フェリーの中 本日の走行距離0Km
 フェリーの中は退屈だ。甲板でウオークマンを聞きながら、缶ビール飲んでボーッとしてたら真っ黒に日焼け。足にはビーチサンダルの痕がくっきり。あーあ。       


1990年8月16日 東京到着 本日の走行距離 Km
 汚い空、ベイブリッジ、そして高層ビル。東京に帰ってきた。
 家に着いた。エンジンを切る。夢だった、足掛け3年半の日本一周が終わったんだってそう思ったら胸がいっぱいになった。私ってすごい、ちょっとだけ、そう、思った。


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