草刈機でGO!のページに戻る 2019年1月16日更新
筑水キャニコム CM220 1000MASAO
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ハンマーナイフモアで歩き疲れたので乗用草刈機導入
伸びすぎていない草ならば、バーナイフ式でもいけるんじゃないかと。
■ 乗用草刈機の危険な点
車体の下のバーナイフで草を刈る乗用草刈機は、
スイートスポットの広いバーナイフの特性で、草の破片や石を弾き飛ばします。
ハンマーナイフ式の草刈機は、破片を前方へ飛散させますが、
バーナイフ式の草刈機は、破片を「全方向」へ飛散させます。
カバーが付いていますので飛散方向はある程度規制されますが、
刈り高さによってカバーと地面の間には隙間があきますので、全方向に飛散すると認識しておいたほうがいいと思います。
刈刃で弾き飛ばした石等は、刈り払い機とはケタ違いの危険性となります。
車体から半径30mぐらいは危険領域で、その中に他者が入らないよう注意する必要があります。
また、
切り株とか大きな石に、回転している刈刃、取り付けステー部分がぶつかると、
車体(刈り取り部の駆動系)に対して大きな衝撃が加わり、破損の原因となります。
乗用草刈機は 「障害物が無いことが解ってる場所を刈る機械」 と認識しておいたほうがいいと思います。
メーカー 筑水キャニコム CANYCOM
型式 CM220
名称 1000MASAO
■ 仕様等
変速機構 HST無段変速
CM220は、販売期間中に仕様が変わってます。
車台番号〜9200834までは、
「足踏みペダル式 HST」 仕様
車台番号9200835〜以後は
「足踏みペダル & レバー式 HST」 仕様
車体寸法 (カタログ値)
全長 1905mm
全幅 1090mm
全高 885mm
最低地上高 105mm
ホイールベース 1235mm
トレッド フロント 840mm / リア 820mm
機械質量 340kg
タイヤ
前輪 3.50-7 AF5 2PR
後輪 16x7.00-8 AL-1 2PR
ブレーキ形式 内拡式ブレーキ
2WD デフロック付
刈刃方式 フリーナイフ (一刀斉) 段付ステー
エンジンオイル量 SAE分類 10W-30 1.55リットル
トランスミッションオイル量 SAE分類 #80 1.4リットル
刈刃ギヤケースオイル量 SAE分類 #80 0.5リットル
HSTオイル量 SAE分類 20W-50 1.1リットル(CM220)
■ エンジン仕様
富士スバル ロビンエンジン
空冷4サイクルV型2気筒ガソリン
総排気量 653cc?
EH65DC7010 (車台番号〜9200652)
EH65DC7011 (車台番号9200653〜)
最大出力 16.4kW(22.0PS) / 3600rpm
始動方式 セルスタート
燃料 ガソリン
燃料タンク容量 15リットル
エンジン潤滑オイル量 1.55リットル
バッテリ形式 40B19R
点火プラグ NGK BPR6ES (車台番号〜9200652)
点火プラグ NGK BPR5ES (車台番号9200653〜)
エンジン取り扱い説明書パーツリスト 富士重工サイト ロビンエンジン
■ 性能等
車速 主変速 高速側 0〜10.9km/h
主変速 低速側 0〜5.8km/h
刈幅 1000mm
作業能率(1時間あたりの草刈り面積) 0〜5800u/h 、 0〜10900u/h
この値は、単純に「車速 x 刈幅」で求めた値で実際は草の状況で大きく違ってきます。
刈高 20〜100mm 5段切替
登坂能力 15度
最小回転半径 2000mm
参考資料
現在発売されているHey MASAOのカタログpdf
このカタログによると草の状況により、
1000u当たり40分〜180分 (1時間あたり330〜1250u/h)
と大きく変動してます。
■ 整備 備忘録
2012年12月 中古で購入 アワーメーター789時間
取扱説明書 パーツリスト 整備解説書 所有しています。
■ 刈刃ベルト交換
LC37 W1000 2本
■ 刈刃ベルトテンション調整
■ 走行ベルト交換
〜9200300 SB38 W800
9200301〜 SB39 W800
なのだが、
SB38を注文したらユルユル
SB37にするとぴったり。
■ 走行ベルト テンション調整
テンションスプリングのフック内側間が8mm伸びる(88mm)ように調整。
■ トランスミッション オイル交換
500時間毎
SAE分類 #80 1.4リットル
■ HSTオイル交換
異物混入厳重注意
500時間毎
減っているようならオイル漏れの恐れ。要点検。
オイルが黒く汚れていたり、白濁しているなら交換。
SAE分類20W-50 1.1リットル (CM220)
ドレンボルト 車体後方、HSTファン左側(9.5mm6角穴ボルト)(CM220)
■ HSTオイル エアー抜き
車体前方を浮かせた状態にするとエアーが抜けやすい。
HSTオイルタンクに規定の高さまでHSTオイルを入れる。
エンジン始動
副変速レバー中立
スロットルレバー低速
HSTペダルを前進後進と40回程度繰り返し踏む。
HSTオイル量を確認し、減っているようならオイル追加。
以上の作業をオイルが減らなくなるまで繰り返す。
その後、実作業でも20時間ほどはオイル量を確認しながら使い、減っているようなら追加。
■ エンジンオイル交換
50時間毎
SAE分類 10W-30 1.4リットル
■ 刈刃ギヤケースオイル交換
500時間毎
SAE分類 #80 0.5リットル
■ 前輪タイヤ交換、チューブ交換
ファルケン トラクタ用タイヤ AF5 3.50-7 2PR
■ 後輪タイヤ交換、チューブ交換
ファルケン トラクタ用タイヤ AL1 16×7.00-8 2PR
■ ステアリングロッド端のリンク劣化 交換
■ 燃料タンク、燃料排出
■ ダイヤフラムポンプ分解清掃
セルを回しても燃料がなかなか来ない場合、ダイヤフラムポンプが劣化している可能性あり。
■ ランプ交換
■ 走行ブレーキ調整
■ 刈刃ブレーキ調整
刈り取りクラッチを切ると「5秒で刈り刃が停止」するのが正常な状態。
■ 最低地上高が低い?
刈刃を最低の位置にすると20mm高さのはずが、刈刃が地面を切ってしまう。
前輪の、車体フレームの「中心支点」部分の「軸」と「車体側の穴」が摩耗して前輪のフレームが傾き、
車体が前のめりに下がったために刈り刃が地面を切ってしまっていた。
支点部分に5.5mm厚の鉄板をコの字型に曲げ加工したものをはめ込み、5cmほど車体前方をかさ上げした。
前輪の支点部分はグリスポンプでグリスアップ。
■ エンジン暴走
キャブレター ガバナーロッドが変形して引っかかり。
■使ってみての感想
春に耕した休耕田の草を夏頃刈ると、まだ地面が柔らかく、
田んぼに入った段階で、50mmぐらいはタイヤが地面にめり込みます。
さらに、トラクタで耕した際の轍とかにタイヤがハマルと、
刈り高さを最高位置にしていても刈り刃が地面を切ってしまいます。
車体重量の後輪への荷重が大きく、
湿気等で地面の状態が悪いと、後輪が沈み込んで立往生してしまいます。
前を見て運転しますので、前輪は走行できていても後輪がいきなり重量で沈み込んでしまう。
草刈作業前に、地面の状態の確認が重要。
2015年 草刈作業時間の実績。
休耕田1440uを年2回 初夏47分(1838u/h) 秋35分(2469u/h)
休耕田1440uを年2回 初夏60分(1440u/h) 秋42分(2057u/h)
休耕田1550uを年2回 初夏50分(1860u/h) 秋31分(3000u/h)
休耕田2100uを年1回 秋75分(1680u/h)
youtube動画
乗用草刈機での草刈り 筑水キャニコム CM220 1000MASAO
伸びすぎた草を刈ると、押し倒す草も多いです。
低めに刈れば刈り残しも減りますが、地面も切ってしまいます。
草刈り作業後、
かなりの量の草が刈り取りデッキ部分(刈刃カバーの上、座席の下)とか
ミッション、HSTポンプあたりに乗っています。
これをそのまま別の現場に行くと、雑草の種を次の現場で撒き散らすことになりますので、
次の現場に行く前に掃除したほうがいいと思います。
手提げタイプのエンジンブロワ―で、草刈りが終わった現場で掃除するのをお薦め。
HST部分の冷却ファンカバー部分も掃除すること。
2013年1月27日ページ作成開始