03年11月15日 対鹿島アントラーズ戦  1−2で敗北
今日は友人のOさんと観戦する。Oさんと観戦するのは2002年開幕戦以来だ。

ベローチェ下のイタリアレストランで昼食をとってから、競技場へ行く。このレストランは雰囲気といい、料理といい、なかなかよかった。

一時間以上前に着いたので、バックスタンド1階に席が取れた。雨も降りそうで降らなかった。

今日は日赤の献血車が来ていたり、十日町の物産展があったり、七五三のプレゼントがあったり、盛りだくさん。試合前にはTシャツバズーカ砲プレゼントもあった。

鹿島は前回よりサポーターが少ないようだ。それでも入場者数は2万7千人。
サインボールを投げ込む選手たち トリコロールカラーリボン
ビッグユニはもう畳まれるところ


今日のスタメンは松田の代わりに河合。それ以外はベストメンバー。でも控えに清水がいない。ケガ?

鹿島は秋田、名良橋、本田という古いメンバー、小笠原や曽ガ端の中堅の他に知らない選手も増えた。深井は本当に小さい。平瀬はマリノスサポーターから「ひらせ、ひらせ」とコールされていた。

試合開始。マリノスは好調。3分佐藤のクロスに久保。早々と1点。鹿島はミスが多い。
マリノスが断然攻勢。この調子なら快勝!と期待が高まったところで、なんと、柳が退場。
鹿島はプレーが汚い。後から引っ張る。足を引っ掛ける。肘打ちをする。ここ、というところでは必ずファウルで止める。

メインスタンド側だったので、よくわからなかったが、柳が選手をかわして前に出たところを突っかけられた。柳が鹿島の選手の胸をドンと突き飛ばすのが見えた。「だめだよ、報復は!」と言いかけたところで赤いカードが出た。マリノスのサポーターが静まり返る。
「またか」3試合連続、退場者、10人の試合。まだ、前半20分だ。柳はサポーターに頭を下げて引き上げていった。

柳が突き飛ばしたのは小笠原だと、後で知った。小笠原はいい選手なのに、こういうところで駄目なんだよ。

10人の試合を3試合も戦い続けることは心身ともに疲労するだろうと思う。まして相手は鹿島だ。なんとか、しのいで前半を終えた。那須は先輩の深井に臆することなく堂々と渡り合い、押さえ込んでいた。

カウンターをくらいそうになった時、中澤が名良橋を削って止めた。名良橋は負傷してしまったようだが、カードは出なかった。柳のこともあるので、あれくらいやってもいいよ、と私も少々乱暴な気持ちになる。

後半、マリノスも守るばかりでなく攻めてはいる。しかし、久保は歩くようになった。佐藤はいつものように息切れして、守りに戻らない。奥や遠藤、ドゥトラはダッシュで戻るのにゆっくりゆっくりだ。ベンチを見ると、坂田が準備している。すぐ交代になるかと思ったら、プレーが切れずになかなか入れない。

マリノスは相手へのプレッシャーが弱くなっている。案の定、フリーになった小笠原が得意のミドルシュート!バンと決まってしまう。ここで久保と坂田が交代。もう一歩早い交代がなされるべきだった。久保は前半はとても良くて、久しぶりに身体も切れていると思ったのだが、急にガス欠になってしまった。佐藤ももう少し持久力を持ってくれ。

坂田が入って、鹿島のDFがかなり振り回され、守りの負担が減るかと思ったが・・・。やはり一人少ないのはハンデだ。哲也がつり出されたところで、がら空きのゴールに平瀬に決められてしまう。

その後、マリノスは必死の攻め。坂田がGKと一対一。これは決めなくては。マルキもチャンスがあったのに決めきれない。「へたくそ」と野次が飛ぶ。

奥は悪質なファールを何度も受けるが、耐えて走り回っている。
最後は中澤が必死の形相で上がってくる。ヘディングで競う。そしてオーバーヘッドシュート!中澤、本当にアンタは偉い。

いつぞや松田が退場になり波戸も負傷退場して9人で戦った時、あの時も奥と中澤は自分を見失うことなく最後まであきらめず、ひたむきに走り続けた。その頃忸怩たるものを抱えていた私は、その姿に鞭打たれたように感じたものだったが、たかがサッカー、しかしサッカーに限らずスポーツには勇気を与える何かがある。

10人の奮闘も及ばず、1−2で負けた。最後のような攻めをもっと早くからやっていればと、あの同点にされる前の間延びした時間が惜しまれる。

それにしても私は鹿島が嫌いだ。汚いプレーが多い。

「あーあ」とおもって席を立つ時、他会場の結果が知らされる。浦和も東京も負けた。少しホッとする。

一緒に観戦したOさんは「私が観戦すると、野球もサッカーも負ける」と言う。でも昨年の浦和戦は勝ったはず。一人で見るよりやはり誰かと見るほうが楽しいと再確認した。

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