2003年7月12日 対京都サンガ戦  2−1で勝利
久しぶりの試合だ。今日はとても暑く、蒸し暑い。しかし、さすがに6時を過ぎるとしのぎやすくなる。

新横浜駅からスタジアムに向かう人並みはやや少なめ。この調子だと1万8千人くらいかな、と予想する。

いつものように2階席に。浦和戦の時と違って、アウェイ席やメインスタンドは空席が目立つ。でもホーム側はほぼ満席だ。1万8千人はほぼ固定客といって良いと思う。

京都のサポーターは100人くらいはいるのだろうか。大分より少ない気がする。歌もあまり聞こえない。

試合はいつものように、散漫なプレーで始まった。マリノスはどうもスロースターターというか、始まりはピリッとしない。相手は最下位だから、となめて掛かっているのだろうか。

京都のFWがGK榎本やDF陣に猛烈なプレッシャーをかけてくる。そうするとマリノス側は慌ててしまう。ボールがなかなか前に進まない。京都の必死さが伝わってくる。マークも厳しい。ボールを持っても出しどころがなく、ミスしてしまう。パスがつながらず、かといってドルブルで切れ込む者もいない。久保やマルキがシュートまでなかなか行かない。榎本も不安定。哲也の方が良いのでは、とさえ思ってしまう。

そうこうしているうちに京都がいい位置でFK。ボールはバーをたたく。それ以外もペナルティエリア直前のFKなど、京都の攻勢が続く。そして、ついにセットプレーから失点。てっきり中沢のオウンゴールと思ったが、鈴木のゴールと出た。枠内のシュートだからオウンゴールにならないそうだ。

これでようやく目覚めたのか、攻撃が活発になる。そして佐藤のFK。早く低い弾道でゴール前に飛んでいく。同点ゴール!誰が入れたか良く分からなかった。大型ビジョンで確認。那須のシュートだった。滑り込むようにして蹴りいれた。

前半終了。他会場の途中経過で、市原が4点を入れていること、鹿島が負けていることを知る。マリノスはどうしても勝たなくてはならない。友人のNさんにスタジアムに来ているか?とメールする。今日は転居の片付けで観戦できないとのこと。テレビ中継もないので、ネットで経過を追っているという。

後半が始まった。マリノスが断然攻勢。今度は攻めるゴールがこちらだから、動きがよくわかる。でも久保はどうもボールが足におさまらない。奥もキープしようとして取られてしまう。連携も今ひとつ。

近くの席では試合開始から小学生低学年の少年が旗を振って懸命に応援している。しかし、彼が叫ぶことは「審判何やってんだっ」「いい加減にしろ審判!」、と審判をののしる言葉ばかりだ。よくないよなぁと思った。

岡田監督今日は早めに選手交代に動く。佐藤に代えて、清水。久保に代えて坂田。二人が動き回るとゴール前にスペースができる。中澤のヘッド、マルキのシュートなど何度も京都ゴールを脅かすもGKの好守に阻まれる。

でも今日は勝つ、という予感がした。遠藤に代えて、大橋。

気がつくと柳が最前線にいる。残り時間も10分を切っている。マリノスの選手の動きが激しくなる。京都はミスが多くなる。マルキーニョスの強烈なシュート、GKがはじく。そこに駆け込んだ柳が冷静に低いシュートを蹴り込む。

逆転ゴール!柳はコーナーに走り込みながら、腕を突き上げる。私たちも立ち上がって万歳!「ユサンチョル!」のコールがスタジアム中に響き渡る。マリノスの選手が柳に抱きつく。

そのまま冷静に守りきって、勝利。さすがに柳。2001年柏にいた柳が目の前でヘディングを決めたことがあったっけ。あの時は悔しかったけど、さすが柳。カフーよりずっと良いよ。ヒーローインタビューを聞き、場内半周しサポーターの声援に応える柳を見届けて、席を立った。

帰り道、皆、満ち足りた表情だ。まだ、優勝の可能性が残っている。次、横国は最終戦だ。最終戦で優勝を決めたら言うことなし。

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