03年11月12日U20日本代表対オーストラリア代表 1−0で敗北
 久しぶりのサッカー観戦だ。一ヶ月ぶりくらいになる。

 昨日冷たい雨だったので心配したが、今日はそれほど寒くもなくまずまずの天候だ。

 今日もW杯ボランティア仲間と観戦。軽く食事して、6時前に国立に着く。この試合サッカー後援会員は無料、しかも席は全席自由席だ。めったにない機会なので、メインスタンド中央に席を取る。ちょうどオーストラリアベンチの裏あたりだ。

 バックスタンド正面はウルトラズ、ホームゴール裏は坂田の旗が目立っているからマリノスのサポーターだ。よく見えないが、メインホーム側にはFC東京サポが陣取っていたらしい。学校帰りの中学生や高校生が沢山いる。小学生も多い。椅子から足をぶらぶらさせているのが可愛い。

 選手たちがアップに出てくる。オーストラリアはとにかくでかい。GKは190cmとあったが、2mくらいありそうにみえる。DFも大きい。背だけでなく、横にも大きい。

 後ろを振り返ると、マリノスの下条さんが通りかかり、階段を上がっていく。その先には岡田監督がいた。コシノジュンコさんも観戦に来ていた。帰り道では水沼さんを見た。

メンバー発表。マリノスの坂田、阿部がFWで先発する。坂田は10番。阿部は11番。こんないい番号をもらっていいのだろうか。メンバーはJリーグでも活躍している選手が多い。

 選手入場。国家斉唱。日の丸のビッグフラッグがバックスタンドから下りてくる。

 試合が始まった。
 前半は何があったか、あんまり記憶にない。GK川島がクリアしようとして、真上にヘディングして思わず失笑してしまったことくらい?とにかく、攻めが遅い。たまにサイドの徳永にいいボールが出たりするが、それ以上に発展せず。坂田も大男に挟まれると足技が使えない。日本DFが二人でボールをキャッチボールのようにやり取り。「前に出せばぁ」と言いたくなる。小林も上手いけれど、一人で持ちすぎ。
途中で、Naさんはあくび。ハーフタイム、後ろを振り返ったら、岡田監督も大あくびをしていた。

 後半、ペナルティエリアで永田がオーストラリアの選手を上から押さえ込んだということで、PKになる。簡単に決められる。決めた選手は4〜5人しかいない豪サポーターの方へ走っていく。
 
バックスタンドはこれくらいの入り。メインはまずまず。
あんなのでPKなら、JリーグはPKばっかりだ。

 これで、少しは目覚めるかなと思ったが、あまり変化はない。ボールを支配するのは日本なのだが、少しずつ判断が遅れて、スペースがなくなってしまう。交代で入った鈴木(メインスタンドがすごく沸いた by FC東京サポ)がワンタッチでボールを出すと、久しぶりにこういうプレーを見たなぁと思えたりした。

 オーストラリアはすばやくパスをつなぎあっという間にペナルティエリアに迫る。何回か危ない場面があった。スルーパスは日本よりオーストラリアの方が目立った。後ろにいた若者が、「うまいなぁ」と言ったのはオーストラリアばかりだった。

 日本チームは指示したり鼓舞する、核となるべき選手がいないのではないか。みな黙々とプレーをしている。応援が比較的静かだから、選手の声は聞こえるはずなのに、あまり聞こえない。若いのに、なんか覇気が感じられない。迫力がない。

 終わりの方、栗原がオーストラリアの選手ともめた。1人で5、6人を相手にしていた。「松田の後継者!」と後ろの若者が言う。この時もオーストラリアはすぐ人が集まったのに日本は来ない。日本の選手が止めに入ったのも遅かった。一体感が、ないのかな。

 この試合のもう一人の主役は主審だった。PKは許すとしても、流せばいいプレーで止めすぎた。

 試合は0−1で負け。ウルトラズから選手へブーイングが浴びせられた。「U20ってこんなレベルなの?」とYさんに聞くと「高校選手権なんかもっと面白いけどね」との答えだった。Niさんの感想は「坂田と阿部は同じチームなのだから、もっと仲良くなりなさい」。

こんな調子ではワールドユースは心配だ。

大熊監督のインタビュー

「果敢に攻めた」

そうかなぁ?

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