03年12月10日(水) 東アジア選手権 中国代表対香港代表 3−1中国勝利 日本代表対韓国代表 0−0で引き分け 韓国優勝。初代チャンピオンに。 |
||||||||||||||||||
今日は東アジア選手権の最終日。 朝のうちこそ雲が多く冷え込んだが、陽が昇るにつれ晴れ間が広がり温かくなった。散歩を兼ねて横浜国際総合運動場に行ってみた。西ゲートは並ぶ人も少なく、ボール遊びに興じるサポーターもいた。犬の散歩の人もちらほら、まだのどかな雰囲気だ。 東ゲートに回ると行列は北ゲート近くまで伸びていたが、それでもF・マリノスの注目試合ほどではない。
夕方、おにぎりやお茶、防寒対策を万全にして、いよいよ観戦にでかける。自転車で一走り。
席は1階バックスタンド。着いた時はまだ空席だらけ。 中国対香港の試合はあまり緊張感なく始まった。中国の国家斉唱が終わった後も私はしばらく立って次の国歌を待っていたが、選手たちが試合前の握手を始めたので、「あ、そうか。中国同士の対戦だった」と気づいた。
中国が押している。サイドからきれいに崩してドカンどゴール。見事だったので、大型ビジョンでで再現して欲しかったが、ビデオ画像はなし。立て続けに2ゴール。早々と試合を決めてしまう。観客席はのんびり静かだが、シュートシーンになるとワッと大きな歓声が沸く。見ていないようでもみんな見ているのだ。後半、香港のロングパスがポールに当たり、跳ね返ったと思ったら、ゴール。どうやって入ったのだろうと友人達と話していると、大型ビジョンにシュートシーンが写った。GKに当たって入ったのだった。 この頃に先日鹿島戦を一緒に観戦したOさんが到着した。4人で試合を見る。しばらくしてOさんの友人で、私のメル友のYさんと連絡がとれた。彼女も観戦に来ている。メールでは何度もやり取りをしているが今日が初対面。ちょっと照れくさかったが、会えて嬉しかった。 試合は3−1で中国の勝利。中国がこんなに簡単に点を取ったというのに、香港戦で日本はPK一本だけとは情けない。中国は3位、香港は4位。表彰式の途中から、韓国代表、日本代表がウォーミングアップに出てきた。会場は歓声と「テーハミング」「ニッポン」の声で急ににぎやかになった。
ハーフタイム、ホーム側サポがウェーブを起こそうとするがなかなか伝わらない。3回目くらいで私たちの所まで来たが、バックスタンド中央あたりで消えてしまった。 OtさんはW杯の日本ーロシア戦を見ている。その時は何度もウェーブが来て、「私の両親までウェーブをやったのよ」とのこと。今日は当然のことながら、それほどの盛り上がりではない。 後半は中澤と福西がOUT、本山と藤田がIN。背の高い選手がいなくなって、セットブレーは大丈夫か? 二人が入って、ボールの動きがよくなる。というよりも韓国の攻めが今ひとつ迫力がない。一人多いのに攻められないのはJ最終節のジュビロと同じようだ。クロスは不正確だし、ロングパスは届かず、日本にカットされてしまう。GKのフィードやDFのパスがそのまま外に出たりした。散発的にアンジョンファンのシュートがゴールを襲うが、楢崎が反応良くはじく。アンジョンファンは中盤でボールを奪い、素早いシュートを打ったり、とても気合が入っていた。 時間がなくなってくるにつれ、ボールの動きも早くなり、攻守がめまぐるしく変わる。日本の方が押し気味だ。ボールがよくつながり、本山、小笠原、久保、と次々シュート。ロスタイムに入ってからの攻撃は迫力を感じた。三都主が両手を大きく振って、サポーターを煽る。ニッポン、ニッポンの声が大きく、大きく響き渡る。久保のヘディングがポールの当たり、それを宮本が入れようとするが、韓国にクリアされた。残念。結局0−0の引き分けだった。 試合終了。日本は倒れこむ選手に、うなだれる選手。でも韓国の選手にも笑顔はなかった。 表彰式は途中まで見た。最初に審判団。すごいブーイングだった。 優勝カップとメダル授与。韓国チームに温かい拍手が送られた。 確かに今回の韓国チームはあまり怖さを感じなかった。韓国の選手が倒れていてもアンがプレーを続けようとすると、三都主が声をかけ、ボールを出させたし、久保がユを倒した時は後で声をかけている。ライン際で、本山と韓国選手がやりあった時も、立ち上がった本山にユがずっと言葉をかけていた。前のようなぎらぎらした闘争心は消えていたように思う。 初代チャンピオンになれなかった日本。 翌日の新聞などでは、ジーコの選手交代をほめる意見が多かったが、交代が良かったのではなくて、最初の選手起用(大久保)がだめなだけ。ナイジェリア戦の段階で、サッカー後援会枠の観客達は「大久保は力不足」と言っていた。何故「神様ジーコ」にわからないのか。 日本代表を見るワクワク感がなくなってどれくらいになるだろう。日本が勝つとジーコ留任になる。ジーコにはやめて欲しいが、負けると選手がかわいそう。いつもジレンマを感じている。 |