山川惣治と絵物語の世界page1701

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絵物語の付録1

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むかし、雑誌が来ると(毎月取ってもらっていました)、ふろくから読みはじめたものです。その くせで、文庫本などは、解説を先に読んでから本編にかかっていました。解説しか読んでいない本も多いです(知的 堕落!)。コンピュータのフリーウェアなども、おまけのフォルダが添付されていると、まずそっちから開けたくなり ます。

おまけのほうが面白かったりするのです。

少年雑誌の付録はマンガが大部分ですが、絵物語が付録でついて来た時代もあるのです。だいたいマンガのほうが面 白かったので、あまり印象に残っていないのですが、読みではありましたね。

てもとにある絵物語の付録を御紹介します。

まず「海底王国」尺丈助作・深尾徹哉絵です。小松崎茂の「海底王国」ではありません。

これは手帳くらいの大きさの、豆本でして、全くのおまけという感じでした。

尺丈助というのは、いかにも変名くさい名前ですが、正体は何者でしょう。SF作家とか、大学の先生とかが、 アルバイトで、絵物語の原作をかいていたのでしょう。その人が出世すると、尺丈助はだれだったと、公表される のでしょうが、出世しなかったのかもしれません。

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独裁者ヒットナー(ママ)が生きていて、海底に要塞を建設して、再び世界征服を企んでいる、という筋です。 この前の戦争で日本はそんなに悪いことはしていない。ナチスのほうがずっと悪かった。今度は日本人は、 ヒットナーをやっつける方にまわります。というような虫のいい考えの物語。子供の漫画や絵物語をみると その時代の大人の考えがもろに反映されています。


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