山川惣治と絵物語の世界page1422d  

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絵物語に似顔絵を書き始めたのは山川惣治である

山川惣治の作品を図書館で読んでいくと、昭和24年の江戸川乱歩「青銅の魔人」の挿し絵に、俳優 波島進の顔をみつけました。明智小五郎の顔をかくのに、当時の二枚目俳優の顔を無断拝借したらしいのです。

結局、すべての種まきは創始者がやっていたのです。6年後に、東映時代劇の絶頂期にあわせて、人気俳優の顔そっくり の人物の登場する絵物語が続出しましたが、その作者たちは巨匠・山川が半ばお遊びでしたことを、極端に押し進めて、 一派を作ったのです。

山川惣治の絵物語にでてくる、「見たような顔」。


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