山川惣治と絵物語の世界page1419d  

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14.山川惣治のライバルたち 斉藤五百枝

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講談社の絵本「桃太郎」。

斉藤五百枝は戦前、講談社の「少年倶楽部」にリアルなタッチの挿し絵を書いていた画家です。「あゝ玉杯に花うけて」 「山嶽党奇談」などの連載があります。東京美術学校(東京芸大)を出ています。

わたしは斉藤五百枝の絵をリアルタイムで楽しんだことはないと思っていました。ところが、先日新聞に新講談社の絵本 の広告がのっており、子供のころ読んだ「桃太郎」の絵は斉藤五百枝が書いていたことを知りました。

「桃太郎」をもう一度見ると、昔面白がった絵の記憶が戻ってきました。桃太郎の船が鬼が島に近付くと、今度は岩山 から船の接近に気付いて騒ぐ鬼の様子が書かれます。赤鬼、青鬼はもちろん、白鬼も緑鬼もいることを子供のわたしは 喜んだのでした。

その後、桃太郎の絵本は多数みましたが、この講談社の絵本を越えるものには出会いません。決定版と思います。


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