志を高く持ち いつも前向きに生きる               H19年10月

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 私は平成19年の今年 間もなく64歳になりますが、二年前に再開した仕事にそろそろ句切りをつけて趣味悠々とまでは行かなくても、先人を見習って充実した人生を過ごしたいと少しずつ心の準備を始めています。そうした中で、皆さんにお伝えしたい素晴らしい生き方をされているお二人を茲にご紹介したいと思います。

1.
私の先輩の生き方とその行動力

私がかつて大変お世話になった大先輩は大変お元気で、お歳を感じさせないその行動力と人生に対するものの考え方に幾つもの教えを頂く事があります。そこで、特に素晴らしいと考えているその生き方をご紹介したいと思います。

その方は、退職後に絵画の旅をされておりまして、国内はもとより海外も今までにスペイン、クロアチア、そして、昨年は中国の九寨溝と黄龍、更に今年はオ−ストリアとイタリアなど世界遺産などに画材を求めて旅をしています。

 その昔にお話をお聞きした覚えが有りますが、もともと少年時代から絵を描くことが好きで、画家になることを夢見ていましたが、太平洋戦争前の時代は景気も悪く日本の経済も逼迫している中では、生活して行けない画家への道を諦めざるを得なかったそうです。
そこで、退職後は、好きな絵を存分に描くことを目指し、本格的な絵の勉強をされてスペインへは長期滞在して絵を描くことに没頭したり、展示会に出展し入賞するなどの輝かしい足跡を残されています。

更に、私が先輩から教えられる教訓の中で最も素晴らしいと思うことは、「人生何事も悔いの無い生き方をお互いに心掛けよう」と激励して下さることです。

それに、先輩は画材を求めて旅をされますが、その画像をその都度送って下さいます。それは実に見事な画像でいつも感心して見ています。昨年行かれた九寨溝と黄龍はNHKの世界遺産の番組を見て知っていましたが、改めてあの何とも言えない湖沼群の色合いの見事さに改めて感動しました。

しかも、先輩の素晴らしいところは、チベットに近く3,000mを越える高地を酸素マスク無しで走破したことです。
普通であれば、高齢になるほど体力の衰えを理由に諦めてしまいがちですが、その体力と気力の充実は日頃からの心掛けがなにより大切であることを教えて下さり、今も何でも観てやろうと思う意欲と集中力を持続されており、その志の高い立派な生き方に感動しています。

私も先輩のその生き方を大いに見習って、暑い盛りのこの時期に扇風機の風を受けながらこうしてホ−ムペ−ジの見直しを行うのも、大先輩の心意気に負けてはいけないと思うからでしょう。




















1.



2.


3.

.ある日の新聞記事から 


 H19年6月26日の朝日新聞のコラム欄に大変ショッキングな記事を見つけましたので、ネットで朝日以外の記事をチェックすると幾つかの同じ記事が目にとまりました。

 それは、何と80歳で自転車で日本国内を一周し、家まであと40kmの距離にあるトンネルの中で、大型ダンプに
はねられて亡くなられた原野亀三郎さん(右の写真)の記事でした。

 原野さんは、約5年前に長野県の小川村に古民家を借り受けてこれからは自給自足で過ごし、山登りや旅がして
見たいと東京都内から移住し独り暮らしを始めましたが、一昨年 自転車で2ヶ月を掛けてドイツをひと回りして自信が付いたので、80歳を記念して今度は日本国内をやはりマウンテン・バイクで一周する旅を昨年(H18年)の4月末にスタ-トさせ、新潟から日本海沿いを北上し北海道をひと回りした後に今度は太平洋沿いを南下、九州や沖縄を経由して、6月に予定より一週間早く我が家に戻る途中の新潟から小谷村に向けての帰路に、トンネルの中ではねられて胸部多発外傷で死亡したと言うものでしたが、何とも無念でお気の毒な哀しい事故でした。

 しかし、私は80歳である原野さんが日本中を旅するその心意気に感心しつつ、旅を始めた動機の素敵らしさに感動しました。幾つもの記事を読んでまとめて見ると以下のようになります。

自分には青春が無かった。そして多くの戦友達にも青春が無いままに皆死んで行った。だから、残された自分が今青春を楽しまなかったら、この先戦友に合わせる顔が無い。彼らに青春が無かった分、彼らの代わりに 今彼等と一緒に日本一周を楽しんでいる、と話していたと言う。背中に「鎮魂」と書かれたTシャツを着て、原野さんは颯爽と旅を続けていたそうです。

出会った人の誰もが80歳とは思わなかったし、日焼けして引きしまった足の筋肉、温厚で穏やかな人柄の原野さんは、話好きで鹿児島の
ラジオ局に偶然出演したりしては、多くの人達を感動させていたと言う。

たまたま雨で1泊した福島の旅館のおかみさんの言葉によると、、「原野さんを知って、年齢を理由にして何かを出来ないと思うのはやめようと思っている」と語ったと言う。原野さんには、こうした多くのフアンがいたことだろう。その志を大いに見習いたいものである。




3.この二つのお話しから、今私が思うこと

 世の中では色々なところで格差や差別が問題になっています。そして、これからは高齢化社会に向かうことが避けられない中で、そうした社会問題だけが上すべりして取り上げられ、その解決策の本質がいつも後回しにされる場面を数多く見る事が出来ます。

そこで私は考えました。こうした理不尽な社会現象に不満を持ち続けているだけでは、そのモヤモヤを繰り返すだけで一生が終わってしまう。それよりも、現在の悩みは悩みとして正面から受け止めて、此れからは少しでも自立的に物事を考えて、人との比較ではなく自分は自分としての考えを持ち、焦らず休まず生きて見ようと思うのです。

出来る限り、以下の言葉を心の支えにして その時に、先にご紹介した方達の教訓を心の栄養にして、少しずつ自分と向き合い自分らしく生きて行こうと思うのです。


志を高く持ちいつも前向きに生きる を信条にして


 しかし実は、来年私は高齢者(65歳)の仲間入りをしますが、特に今年になって少し精神状態が不安定な日々が続きました。後で考えると、それ程重要ではないことにイライラすることなどが有りました。そうした自分を見詰めて見ると、それは、「不定愁訴」と呼ばれる心の病の入口に自分は居るように思います。そして、誰しもが高齢者と呼ばれる65歳の近くで陥る心の問題なのかも知れないと思っています。

そこで、これからは心の整理をして、人と自分を比較するのではなく 自分は自分らしく少しでも「志を高く持ち 前向きに生きて見よう」と考え、
このペ−ジを作りました。
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