愛・地球博

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             1)開催期間:2005年03月25日〜09月25日(185日間)
             2)入場者数:20,025,526人  
             3)1日の最高入場者数:281,441人〔09月18日(日)〕
             4)平成17年に開催された愛知万博を4回見学しましたので、印象に残っていることをご紹介したいと思います。

1 5月24日
 名古屋に住む娘と待ち合わせて、初めての万博を二人で見学しましたが、会場がとにかく広過ぎて取り敢えずグローバル・ループをひと回り(一周が2.6km)歩き、どのパビリオンにも行列が出来ていたので、空いている東南アジア館(グローバルコモン6)とイギリス・オーストリア館など(グローバルコモン3)を見学しました。見所としては

@・シンガポール館でビニ−ル傘を渡され何事かと館内に入ると、シンガポールの四季がスクリーンに映し出されて、その中でスコールと称して天井から雨が降って来たのには驚いた。
Aイギリス館ではおもてに小さな庭園があり落ち着いた雰囲気を演出していた事と、館内では手をかざすと映像が一緒に動くなどの展示が面白かった。しかし、その後の見学でこうした趣向を凝らした展示が他の国にも色々と有った。

Bスイス館では壁面の一部が氷っていて触って見ると此処がアルプスと言わんばかりの演出をしていた。

Cオ-ストリア館では、見学者に斜面をソリで滑り降りるアトラクションを提供していたが、結構大人たちも面白がって乗っていた。

とにかく、初めての万博は、会場内が判らずにかなり疲れてしまったが、これではお年寄り達には厳しい環境と思えた。

2 6月01日  
この日は、午前中にグローバルハウスのオレンジ・マンモスと夕方にNEDOを事前に予約していたので、その間に他のパビリオンを観る事が出来た。

@オレンジ・マンモスではNHKが開発した13m(ヨコ)×7m(タテ)のスクリーンにハイビジョンの4倍の走査線によるスーパー・ハイビジョン映像が映し出されたが、緻密で鮮やかな素晴らしい出来栄えであった。しかも、その内容がまた良く出来ていて例えば、首都圏の人達が交差点を行き交う雑踏のシーンや、大勢の子供達が「心つたえ」(愛・地球博のテーマソング)を歌うそうした姿を上空から撮った映像を映し出していたり、無数の向日葵が風にゆれるヒマワリ畑の光景など、映像の質の高さと内容の素晴らしさに感動した。
この他、700万年前の人類の祖先の頭骨(トゥ−マイの名で展示)と、それを基に頭部を復元した作品を隣に展示していたが、何と言っても館内を出て観た冷凍マンモスの2本の立派な牙と、白い大きな頭部に感動した。

A瀬戸会場では日本館と愛知県館を観た。その中で、日本館では多くの若者達による群読叙事詩劇「一粒の種」を上演していたが、若者達のパワフルな迫力に圧倒された。
一方、愛知県館では自然保護の為の見直しと、自然と共生する事を基本に当初瀬戸会場をメインに計画された愛知万博が其処に住む生き物達の保護など自然保護の立場から長久手に会場を変更した経緯などがパネルで展示されていたが、愛知県館の建設では一本の木を切り落とさずに会場内に残しその木が見事に館内に植えられていた事なども印象に残った。

BNEDOは最先端技術の紹介であったが、今となってはアテンダ−が最初に紹介した大きなロボットぐらいで他に印象に残るものが無い。

Cその他、JR東海やグローバルコモン6のルーマニア、グローバルコモン4の残りとグローバルコモン5のアフリカ等を見学した。ゴンドラにも乗ったが、シーブを
通過する際の振動が少なく、さすがに技術が進んでいる事も知った。

そして、当日の会場は大変暑かったが、あちこちにある支柱などのパイプから霧状の水を吹き出させて、涼しさを演出していた。(写真集をご覧下さい)


7月27日
 3度目ともなると、大方会場に有るパビリオンの位置関係が判る様になりグローバル・ループの下の日陰の道を通ってパビリオン間を移動した。

 この日は事前に予約していたグローバルハウスのブルー・マンモスを午前中に観て夕方長久手愛知県館を中心に観たが、其の間にアメリカ、キューバ、メキシコ等のグローバルコモン2と中部千年共生村を見学した。

 そのブル−・マンモスだが、オレンジ・マンモスと同じくグローバルハウスの中に有る。このブルーマンモスの特長は、何といってもソニ−が開発した50m(ヨコ)×10m(タテ)の大画面に新規に開発したレ−ザ−光線による細密映像を映し出していたが(比較してはソニ−に失礼だが)、その内容を含めてオレンジ・マンモスのス−パ−ハイビジョンに軍配を上げたい。とにかく、画像の細かさの点でソニ−の方が画面が大きく不利ではあるのだが、それを差し引いてもNHKの技術レベルを賞賛したいと思う。

また、帰路に着こうと歩いていると、冷凍マンモスが今なら並ばずに観れるとの事で3回目を観たが、あの白い毛で覆われたマンモスの頭部は何度観ても素晴らしかった。

 一方、長久手愛知県館は博士の登場で地球の環境破壊を嘆くストーリーであったが、声が大きいだけで中身が今ひとつに感じた。


9月17日
 いよいよ、あと一週間と少しで閉幕となるこの日の地球博だが、どうしても長久手日本館の「地球の部屋」をこの目で観て置きたかった。と言うのは、地球博の
ホ−ムペ−ジで1/100万の地球に見立てた球形の内側を360度の映像で観れるとの文言とHPの画像だけでは良く理解出来なかった事と、ついでにあの
巨大な竹かごの内部を一度見て置きたかったのである。

 しかし、前日で入場者が2,000万人を突破した事を駐車場で聞き、駐車場も朝2時半から来ている車もあり、私も6時45分に駐車場に着いたのだが、この日が万博始まって以来の駐車場(旧名古屋空港)の混雑で、70台のシャトルバスで対応している事などを知り、この先が少々心配になった。
とにかく駐車場でもバスを待つのに2時間以上も並び、北ゲ−トの手荷物検査でも1時間半も掛かって漸く長久手日本館に着いたのが11時半になってしまった。

 しかし、今回は何が何でも並ばなければ目的が完結しないので、長久手日本館は220分(3時間40分)待ちとの事であったが、事前に買って置いた昼食のおむすびを並びながら食べ、生ビールを飲むなどしてひたすら順番を待った。

 さて、約2時間半後に漸く入れたが、その「地球の部屋」は正しく期待していた通りで有った。この日は当初から有るバ−ジョン1で、上空の雲の中を通過しながら地球を映し出すところから映像が始まり、無数の鳥の群れや海の中を泳ぎ回る魚達、海底に生えるサンゴや満天の星空や宇宙空間から地球を映し出す360度(足元もガラス越しにかなり観る事が出来る)の映像は見事だった。

 そして、以前から竹カゴ(?)に囲われた長久手日本館の中に一度入って見たい(画像を撮って来ましたので「ぶらり旅」で見て下さい)と思っていた事が実現し、今回万博のみの旅ではあるが実行して良かったと思っている。

 それに、当日ラッキーだったのは、長久手日本館に行く途中でオレンジ・マンモスの整理券を配っている傍を通り、早速16時50分の券を入手出来た事である。と言うことで、4時半までの2時間をまだ観ていないグローバルコモン1の中国、韓国、中央アジアを見学した。
特に、次回(5年後)上海で開催が決まっている中国館は建物自体にもお金を掛けていたが、古美術品を展示したり壁には兵馬俑(へいまよう)のレリーフが飾られていたりと大陸的な雰囲気を演出していた。

 其の他、パキスタンを初め、・・・スタンの付く国々(中央アジア)のパビリオンも観たが、のんびりしていてそれはそれでこうした機会で無いと観る事が出来ない物も多くあった。

 さて、オレンジ・マンモスだが、初回の感動が強烈であったことも有り2回目の私は自分ながら(少年の様に)ワクワクしてその時を待ったが、内容が一新されて韮崎(山梨)の巨木の桜や小魚の群れやイルカが泳ぎ回り、荘厳な滝や鮮やかな里山の紅葉、ススキが風になびく映像などを、22チャンネル(83個のスピーカー)による大迫力の音響もさすがだが、今回も鮮明で緻密な画面に大満足であった。

 そして、映像を楽しんだ後はトゥ−マイだけを観て、「読売地球新聞」のコーナーではボタンを押すと「当たり」が出て、私の写真入りの新聞「高橋成光さん一行
笑顔の万博」をくれたりもした。そして、4度目の冷凍マンモスを観てから、この辺りでまだ大勢の入場者でごった返す万博会場を引き上げることにした。

 とにかくこの日も入場者が多く(22万人超えとか)、名古屋空港に車を止めると東ゲート迄シャトルバスで送迎してくれるのだが(4回とも此処を利用した)、
3箇所有るゲ−ト(北、西、東)の中で東ゲートが会場中心まで一番遠くにあり、帰りは北ゲートからリニモで隣駅(東ゲート)まで乗車して先を急いだ。
(この日は入場する迄がものすごい行列で、朝入る時もこの方法を選択しそれでも少しは早く会場に入る事が出来た)と、言う訳で愛・地球博では数々の経験を
しましたが、4回の万博行きは私の良い想い出となり、此れからも思い出しては懐かしむことでしょう。

また現在、万博の記録をまとめている今日が9月22日ですが、今日を含めてあと4日で愛知万博が終了します。
                    
                        嗚呼、懐かしき哉 愛・地球博

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