Teraterm TIPS
4 より大きい COM ポートを使う
USB Serial 変換器を使うと、シリアルポートのないノート PC でも シリアル接続ができるようになるので便利である。 しかし、機器の組合せによっては COM ポートの番号が 4 を越えてしまい、 Teraterm の新規接続ダイアログで、ドロップダウンによる選択ができない 状態となってしまう。
この場合、Teraterm の ini ファイル内にある MaxComPort の値を 必要な数に増やしてあげればよい。
ちなみに、USB Serial が COM 何番なのかは、デバイスマネージャを見れば わかるだろう。
複数接続先の同時操作
現用系と待機系、とか、開発サーバその1〜その3とか、 たくさんのサーバに対して同じ作業をすることがあるだろう。 もっとつまんない例で言えば、サーバ A とサーバ B で同時に date を実行したい、 とか。
そういうときは、 Teraterm Pro Assistant を使うか、 Teraterm Ver 4.10 以降に更新して Broadcast Command を使う。
ssh2 接続を自動化する
素の TeraTerm Pro (2.3) は telnet 端末になるだけで、ssh での接続ができない。 しかしながら、今時は FreeBSD も Solaris もデフォルトで Telnet が開いていない という状態が考えられるため、ssh での接続は必須である。
そこで UTF-8 対応 TeraTerm Proの出番である。
ランチャに TeraTerm を登録する際、接続先への接続方法などもまとめて登録すれば 一撃で接続できる。とは言えパスフレーズまで含めてランチャに登録してしまうのは 「危ない」ので、お勧めはしない。
ssh 接続を自動化するには、おおまかに以下の手順を踏む。
- 接続先ホストのホストキーをローカルマシンに登録。
- ローカルマシンで接続方式に合わせた鍵ファイルを生成。
- 公開鍵を接続先ホストの所定のファイルに追記。
- TeraTerm のコマンドラインに接続方式に応じた内容を記述してランチャに登録。
具体的に、ssh 2 で 公開鍵認証 を用いた接続を行う例は、以下の通りだ。
- TeraTerm をいったん起動し、ssh で接続先ホストへ接続。
- ホストキーを認めるかどうか聞いて来るので、登録チェックを入れて接続。
- 接続先ホストの設定によっては、plain では入れないかもしれない。 その場合は challenge/response を試してみる。
- うまく接続できたら、鍵ファイルを作成する。
- Setup → SSH KeyGenerator... を開く。
- Key type を RSA1 / RSA / DSA から選択し、「Generate」ボタンを押す。
- しばらくすると下段の入力欄がアクティブになる。
- ここで、パスフレーズを入力する。
- 確認用のパスフレーズも同じものを入力する。
- 順番に「Save public key」「Save private key」を押下して、保存する。 ファイル名は変更せず、それぞれ id_dsa.pub と id_dsa のままでよい。
- ちゃんと保存したら、「Cancel」で抜ける。
- 鍵ファイルができたので、公開鍵のほうをテキストエディタで開く。
- だーっと長い一行があるので、それをクリップボードにコピーする。
- 既に接続している接続先ホストの $HOME/.ssh/authorized_keys2 ファイルの末尾に クリップボードからペーストする。
以上で、下準備は完了。あとは、それをランチャに登録してあげるだけだ。
C:\Program Files\teraterm\ttermpro.exe /F=yoursetting.ini .ini ファイルの指定 /KT=euc /KR=EUC 漢字コードの指定 /ssh /2 /P=22 接続方式の指定 /auth=publickey /keyfile=id_dsa 認証方式の指定 /user=yourname /passwd=passphrase ユーザ名とパスフレーズ targethostname 接続先ホスト名
これで、ランチャからこの定義を呼び出すだけでサクっと接続できるように なっているはずだ。
マウスホイールを調整する
いつのバージョンからいつのバージョンまでか定かでないが、 「TranslateWheelToCursor」という項目が teraterm.ini に増えている。
これが「on」になっていると(デフォルトはon)、 マウスホイールを上下回転させたときに矢印キーを押したかのような動きになる。
矢印キーを理解しない古典的なシェル(ksh とか)を使っていると、 この動作は大変迷惑なことになる。
設定パネルのどのあたりであるか見当がつかないので、 .ini ファイルを直接編集して調整を行う。
TranslateWheelToCursor=off
これで次回起動からホイールはスクロールに作用することになって安心である。
その他の TIPS
- マウス左ボタンドラッグで引っ張って反転させた部分は、 即座にクリップボードにコピーされる。
- クリップボードの内容がテキストの場合、マウス右クリックでペーストされる。
- マウス左ダブルクリックで単語が選択できる。
- 単語の境界は「Setup → Additional Settings」で追加変更できる。
- マウス左トリプルクリックで行が選択できる。
- 行選択の時、行末の空白は無視される。
おすすめの微調整項目を(未来の自分のために)挙げておく。
; --- appearance TitleFormat=0 EnableBold=off MaxComPort=8 ; --- mouse moving and copy paste TranslateWheelToCursor=off DelimList=$20!"#$24%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^`{|}~ SelectOnActivate=off DisablePasteMouseMButton=off ConfirmChangePaste=off EnableContinuedLineCopy=on ; --- log LogTimestamp=on LogHideDialog=on LogDefaultName=%Y%m%d_&h_x.log LogDefaultPath=c:\whereever_you_want ; --- plugins [TTXKanjiMenu] UseOneSetting=on
他にも好みによって調整した方がよい項目はたくさんあるように見える。