母艦とデータをやりとりする
やりとりの基本
ハンドヘルドがデバイスとして認識されているなら、 基本データもアプリケーションもそのライン経由でやりとりできる。 実績としては、シリアルなら安心(m100)、 usb-serial からでも接続可能(m100)、 usb しかない TJ25 では uvisor 次第、 といったところだ。
直結 HotSync ができない場合は外部媒体に頼ることになる。 TJ25 ではメモステのスロットがあるので、 母艦側でこれを読み書き出来ればファイル単位でのやりとりができる。 メモステのフォーマットはただの FAT なので、 一般的な usb 経由のメモリカードリーダライタや PCMCIA アダプタなどをカマしてやれば読み書きに苦労することはない。
基本データの同期
スケジュール/アドレス帳/ToDo/メモ の4大機能については、 jpilot (ports/japanese/jpilot) で「同期」するだけ。
アプリケーションのインストール
Web 等から入手したアプリケーションを Palm に撃ち込むには
pilot-xfer
を使う。pilot-xfer は jpilot が依存している port
(ports/palm/pilot-link)に含まれるので、jpilot を ports から入れれば
勝手に入ってくる。
% pilot-xfer -i application.prc (ここで HotSync する)
テキスト文書の変換
テキストは ほんのちょっとの手間で J-Doc Reader などで 読むことができる。要するに変換して撃ち込むだけだ。 変換には pilot_makedoc (ports/palm/pilot_makedoc)が簡単だ。 日本語を含む文書の場合は SJIS にしてから変換する。
% pilot_makedoc SJIS.txt JDOCformatfilename.prc DocumentName % pilot-xfer -i JDOCformatfilename.prc (ここで HotSync する)
CSVデータの変換
CSV データは JFile 形式に変換すれば pico で見ることができる。 これも、要するに変換して撃ち込むだけだ。 変換には jfconv (ports/palm/jfconv) が便利だ。 csv ファイルと JFile pdb を相互変換することができる。
csv → JFile pdb % /usr/local/bin/jfconv -e -t "タイトル" 元ネタ.csv 変換後.pdb JFile pdb → csv % /usr/local/bin/jfconv -d 変換したいデータ.pdb 変換後.csv
CSV から生成する時には以下の点に注意する。
- 当然のように日本語コードは SJIS で書く。
- 改行コードは通常通り LF でよい。
- 一行目は見出し行として認識される。
- , の後ろの空白も (もちろん) データとして扱われるので、取ったほうがよい。
- 変換時の -t に日本語を与えたい場合、シェルがどう扱うか(何コードか) 自信がなければ捨てスクリプトに書いて処理したほうが確実だ。
画像データの変換
TJ25 では外部メモリカードの jpg 画像を表示できる。 が、jpg ファイルをそのまま本体メモリにコピーしても 見ることができない。本体メモリにコピーする時は、 CLIE Viewer の「コピー」機能を使う。