ISO イメージを mount するには

AIX 6 からは loopmount コマンドが使えるので、下記のような苦労は不要である。 ISO イメージをディスク上に置いたら、それを loopmount で mount できる。

# loopmount -i filename.iso -o "-v cdrfs -o ro" -m /cdrom

AIX 5.3 までは、ISO を mount するには、一旦、専用の LV に書く必要がある。 つまり、ハードディスクに「iso イメージを置くぶん + それを LV に展開するぶん」 の容量が必要である。

要するに ディスクさえあればできる、ということになる。 手順は以下の通りだ。

サイズを見積もる

iso イメージのサイズを計る。ls -l でよい。

# ls -l a.iso
-rw-r--r--  1 root   wheel  3782610944 Oct  7 18:14 a.iso

この場合、ざっくり 3.7G くらい。ということになる。

LV を準備する

128MB 単位 (PP SIZE 単位)で、 iso イメージのサイズより大きくなるように LV を作成する。

イメージのサイズは 128MB 単位で数えると

  3782610944 / (128 * 1024) = 28859.03125

ということになるので、これを 128 単位に切り上げると

  28859.03125 / 128 = 225.461181640625
  226 * 128 = 28928

ということになり、作る LV のサイズは 28928M となる。 このサイズで LV を作ってやる。

# mklv -y lviso -s n -L /dev/lviso rootvg 28928M hdisk0

もちろん rootvg でなくてもよい。もちろん空き容量がそれだけ必要である。

dd でコピーする

dd コマンドを用いて、今作った lv に iso イメージを流し込む。

# dd if=a.iso of=/dev/lviso bs=10M

実行中は、dd のプロセスが2個現れる。 dd コマンドは、とても時間がかかる。心して待つ。

mount する

あとは、普通に cd として mount すればよい。

# mount -v cdrfs -o ro /dev/lviso /mnt

HDD なので -o ro は微妙だが、一応つけておこう。

参考

VIOS があれば仮想光学ドライブを使えるらしい。 この場合、iso ファイルを ftp でブチ込めば済むらしい。 しかし、環境がないのでテストできない。残念。

[$Revision: 1.1 $ $Date: 2011.05.10 15:48:15 $]
[EOF]