桜草の苗を冷蔵庫に保管し開花時期を遅らせる、或いは、桜草の植替え時期が2月中旬の厳冬期であるため、それを避けるために冷蔵庫に保管して暖かくなってから植えつける、という方法があるということを知り、物好きな私は、早速昨年(2005年)実施したところ見事成功しました。
今年(2006年)も再度確認のため2月21日に冷蔵庫に保管し、2ヶ月後の本日、4月22日冷蔵庫から取り出し、植えつけました。
通常保管時期は12月から1月頃の、まだ芽が動いていない時期にするのですが、今年は保管時期が少し遅れたため、桜草の芽がもう既に動き始めており、芽が痛むのではないか、腐敗するのではないかと心配でしたが、今日取り出してみたら苗は腐敗することなく、至って元気な状態でした。

冷蔵苗の生育ページ















4月22日(土)午後3時頃bP

食品を保管する容器に保管していた桜草の苗です。
保管するときから少し芽が動き始めていたため、冷蔵庫の中とはいえ、かなり成長していました。
しかし、色白とはいえ、根も芽も元気そのものです。
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もやしのように伸びた本葉ですが、おそらく元気に育ってくれるのではないかと期待しています。
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芽の中心には花芽が見えています。この芽の上に土をかぶせますので、芽が腐らないか心配はありますが、昨年の例からすれば、成功するのではないかと思います。
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中心に見えるのが花芽です。2ヶ月間冷蔵庫で冬眠していました。
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右に見えるのが、通常の状態で生育した、本日(4月22日)の桜草の開花株です。
左が冷蔵庫から出し、植え付け途中の苗の状態です。
この上に土をかぶせ、発芽を待ちます。
開花は5月のゴールデンウィーク後かな?と予想しています。
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右のポット植が、本日植えつけた苗の状態です。
4号ポットに2〜3芽植えつけました。
左の株は、通常生育の開花株です。
4月23日(日)

冷蔵庫から出し、15時間が経過しました。真冬の気温から初夏の陽気に出され、桜草も戸惑っているかもしれません。
本葉が黄色ながらもはっきりとしてきました。まだ、直射日光に当てる訳にはいきませんので、もう少し木陰で管理していきます。
4月25日(火)晴れ一時雨

毎日観察して写真を撮影しても、生育は遅く、変化が判り難いのではないか心配していましたが、冷蔵庫での冬眠状態から脱出した桜草の芽は、大急ぎで生育しています。

漆黒の冷蔵庫の中での保管でしたが、季節を感じて葉が伸び出していたのでしょう。青白い本葉が保管容器の中で伸びていましたが、ポットに植えつけてからは、土の上に本葉を大きく伸ばしてきました。
4月26日(水)晴れ

今年の春は、寒暖の差が大きく、また寒い日が多いですね。
今日も気温は17度くらいと少し涼しかったです。そのため、生育に大きな変化はありません。
4月27日(木)曇り

本葉が大きく頭をもたげています。
花芽も本葉の間から顔を覗かせている株も見られます。
普通の桜草が3月始め頃から芽を出しますが、その頃の気温と異なり、今は気温が高いため生育スピードが早いです。
4月28日(金)晴れ

春本番の暑さになってきました。株もしっかりしてきました。
4月30日(日)晴れ

今日は、かなり気温が上がり25度以上になったと思います。
芽を植えつけてから、今日で丁度1週間経ちました。生育は順調です。驚くほどの成長スピードですね。もうつぼみがはっきりと見て取れます。
他の株を見ると、1センチ位伸びているものも見えます。桜草の成長は、気温が大きく影響することが判ります。
5月1日(月)晴れ

今日から、5月。いきなりの30度越えの気温にはびっくりしました。
桜草は、毎日成長しているのが判るくらいのスピード成長。このままだと、あと一週間から10日で開花するのではないか、と思えるような早さです。
後方の開花株は、そろそろ散り始めるところです。
5月3日晴れ

今日の天候は、まさに五月晴れ。絶好の行楽日和となりました。東松山市にある「東松山ぼたん園」へ牡丹鑑賞に行ってきました。花好きの人が結構、鑑賞しに来ていました。
桜草はつぼみが上がってきています。株もひ弱だった一週間前に比べ、一人前の株に成長しています。
植物の生命力は本当に素晴らしいですね。
5月5日(金)晴れ

初夏の陽気です。午後、市民農園に行き、スイートコーン、マクワウリ、枝豆など植えつけてきましたが、ホント暑くて大変でした。
桜草は、順調に生育しています。花芽がこのように勢い良く伸びていますので、楽しみです。
植えつけてから、12日目、本当に生育が早いですね。
間もなく、今年二回目の桜草の開花が楽しめます。
5月6日(土)晴れ

ゴールデンウィークも終盤。天気が良く、気温も高めで推移したので、生育が良好です。一部の株のつぼみの先が割れてきました。
もうすぐ開花することでしょうね。
5月8日(月)曇り

大鉢に植えた桜草の生育状況です。植えつけてから二週間が経過し、ここまで生育しました。本当に生育が早いです。普通の桜草が冬を越しこのような状態になるまで、約一ヶ月は掛かるのを考えますと、猛スピードの生育と言えます。
ポット植の株は、つぼみに紅色の花弁が見えてきました。開花間近の状態です。
5月9日(火)曇り

連休後は少し涼しくなりました。これが平年並みなのでしょうか?心なしか桜草の生育がゆっくりになった気がします。
大鉢に植えた桜草のつぼみの今朝の状態です。花びらの紅色がハッキリしてきました。
5月10日(水)霧雨

外に出たら霧雨が降っていました。気温はそれほど低くなく13〜14度位の感じです。
ポット植の桜草です。半日陰のところに置いてありますので、少し葉が間延びしたような感じですが、花茎はしっかりと立っています。つぼみを持っていない株が2〜3株あるのみで、ほとんどがつぼみを付けています。
5月11日(木)小雨パラツキ

ゴールデンウィークで晴天を使い果たしたのか、天候は良くないですね、最近は…。
今日で、植え付けから19日目。つぼみは開き始めました。今週末には綺麗な花が見られそうです。
5月12日(金)曇り

今朝は、少し涼しかったです。大鉢植の桜草のつぼみの状態です。
間もなく開花すると思いますが、明日午後からまた雨になるとの予報です。降雨の中の開花になるのでしょうか。
5月12日(金)曇り bQ

帰宅してから庭に出てびっくり、今朝まだ開花していなかった桜草が二輪開花していました。今朝のつぼみの状態は、昨日(11日)の写真の状態でした。
ところが、夕方にはしっかりと開花していました。
植えつけてから三週間弱、20日間で開花しました。
普通の状態で生育した場合、桜草の芽が出てから開花するまで、通常40日以上掛かるのに際し、半分の日数で開花しました。気温が大きく作用したのでしょう。今後の冷蔵桜草の育成の参考にしたいと思います。
なお、この桜草は「歌くらべ」という八重咲種です。もう一方の開花株は原種の桜草です。
5月13日(土)小雨

新聞にも出ていましたが、今年の5月は、日照時間(太陽が出ている時間)が短いということでしたが実感しますね。本当に天候が良くない。ましてや土・日に降られては、何もすることが出来ません。家庭菜園を含めてです。困ったもんです。また気温も上がらず肌寒かったですね。私はすぐに冷える体なので、たまったものではありません。夕方サウナに行ったくらいです。
この写真は今朝の撮影ですが、撮影中に雨が降ってきました。
予定していた「軽井沢植物園」訪問も中止し、今日封切の映画鑑賞と決め込みました。
雨が夕方に掛けて強くなってきたので写真は撮影は出来ませんでしたし、サウナに行ったので開花状況は確認していません…
5月14日(日)晴れたり曇ったり

昨日の雨は上がり、朝の庭の桜草はまだ水滴が付き濡れていました。朝の気温は低かったので、開花状態は昨日とそれほど変わらない状態でした。
日中になり天候が回復し、気温も20度前後まで上がり、夕方には写真のような状態まで開花が進みました。
今年、二度目の桜草の綺麗で清楚な色の花が楽しめます。
ただ、これからの時期は気温が上がってくるので、桜草の花期は短くなるのではないでしょうか?
5月15日(月)久しぶりの晴れ

久しぶりに朝から晴れて気持ちが良いですね。庭に出て気分爽快です。
冷蔵苗はしっかりと開花しました。(中心の丸鉢が冷蔵苗が植えられている鉢です。)周りの桜草にくらべても大きさは少し小さいくらいでしっかりとした株になりました。花も少し小さいのですが、咲き始めはどの桜草も小さいので、今後大きく開花するのではないでしょうか。
手前に咲いているのが、冷蔵苗と同じ種類の原種系さくらそうです。随分長く咲いています。

冷蔵苗は、さらに咲き進むと華やかになることでしょう。
5月16日(火)曇りのち雨

またまた降雨になりました。もう入梅?というような天気が続きます。
ポット植の「原種系、磯牡丹、歌くらべ」ともに開花しました。咲き始めの桜草の姿・形、花の色など、本当に惚れ惚れしますね。
この冷蔵苗を使えば、通常生育の桜草が二週間位の期間しか開花を楽しめませんが、冷蔵庫から出す日を二週間ごとにするなど調整すれば、長期間、桜草の花を楽しむことが出来ますね。ただ、邪道かもしれませんし、最高の時期に最高の花を楽しむ、という趣に逆らうことになるかもしれませんが…
5月18日(木)曇り一時雨

朝、庭に出て見ると天候は曇りでしたが、夜半の雨で桜草は濡れていました。

今朝の「磯牡丹」の咲きっぷりです。通常株と遜色なく咲いています。この時期、新鮮な桜草の花が見られるのは、とても嬉しいことです。
株の消耗も見られません。もっとも、東北地方や標高の高い地域では、今が桜草の花盛りでしょうからこの冷蔵苗も雪の下で眠っていた状態と変わりない状態だったのでしょう。
5月20日(土)晴れ、午後雷雨

久し振りの朝からの陽光を受け、冷蔵桜草は華やかに咲き誇っています。気のせいか、4月に開花した花よりも、色の乗りが綺麗な感じがします。他の桜草(原種系、歌くらべ)は4月の開花時よりも色が薄い感じがしていますが、この磯牡丹は色彩が冴えています。そのため、この磯牡丹は、色彩が透き通ったピンク色がとても映えて、ぼんぼりのような、ほんのりとした感じがとても綺麗で、惚れ惚れします。
5月24日(水)晴れのち雷雨

咲き誇ってきた冷蔵苗も、4月の通常開花時期の気温と異なり、5月の気温は、昼夜間とも高いためか、開花期間は若干短かったです。
ご覧のように、花は枯れ始めました。
今年の桜草も、これですべて終了となります。

また、来年も冷蔵苗の試作をしてみようと思います。
なお、これで冷蔵苗の生育状況の情報発信は終了いたしますので、ご了解下さい。

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