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はじめ通信・波乱の予算都議会3・19

2002・3・19文教委員会(教育庁所管の議案・予算質疑)

養護学校・図書館・文化施設・主幹制度・職員給与問題など教育庁、自民公明と論争

●三月一九日は、文教委員会の質疑の最終日で、教育庁所感の議案と予算の審議でした。
 自民党も五人が質問にたったため、全体で一二人が質問し、七時半までかかりました。

●自民党は、「日の丸君が代」「違法スト」「ながら条例」など、後半の給与問題も意識したのか、教員組合批判をさかんに展開しました。しかし中身はそれほどあたらしいものはなく「君が代斉唱で立たない生徒がいるのは、教師の影響」とか「法を守ることを教えるべき教師が違法ストとは」などの論調でした。

●私は、冒頭に「いま学期末に教員がいかに多忙で危険か」をひったくり被害で通信簿を盗まれた例を紹介し「仕事でいくら遅くまで学校にいても家に持ち帰っても残業にならない教師が、どうやって教育者としての誇りと労働者としての権利を守れるか、学校現場の実態からタブーなく形式論でもなく議論したい」と宣言しました。

●となりの国有地がなぜか民間に売却され、超高層マンション計画で日照を完全に奪われる港養護学校の移転促進、片浜養護の廃校を見越して都内の寄宿舎指導員をいまから欠員にしておく問題、5日制対応が遅れている養護学校の障害児の問題・・。

●文化スポーツ施設の利用料金制が、都の支出を減らし、赤字は全て値上げで都民にかぶせて、ますます利用者が減る悪循環になりかねない問題、都美術館は、議会で審議もせぬうちに値上げ通知が出るなど、理不尽なやり方をやめさせること、高校授業料の値上げ分、五億円は都民に負担させなくてもやりくりできること。など一連の値上げ議案を批判しました。

●都立図書館では、自ら「再活用」と言って10万冊も図書を区市町村に押し付けながら、本当の再活用である、区市町村の廃棄ぉする本から都のもっていない二二九冊を引き取る事業がやっと始まったところだと知り、来年以降も続けると前向きの検討を約束させました。

●学校への主幹制度導入問題では、給与は月平均八千円しか上がらず、区や市町村で決めたのが2市しかないこと、都教組のアンケートで七二%の先生が投票し、95%が反対だと明確に。特に都立高校では、校長が変わっていままでの校風が壊され、受験指導重点でぎゅうぎゅうづめにされようとしている小石川や、校長が非組合員を飲ませ食わせで「主幹にしてやる」などと隠れ内定をしている、ある高校からの訴えをもとに、「教職員や生徒との間にぎすぎすした関係を生み出してまで進学重点を通そうとする校長のところに主幹制度を持ち込めば、子供たちの問題を解決することにはならず、逆に職員間の溝をさらに深め、都立高校の教育環境を破壊しかねないときびしく指摘しました。

●都の学校職員にも4%カットを継続させる自民公明の議員提案がかかり、自民の野島委員に、二つの問題を質問しました。(1)二年前の労使合意をうけて全会一致で次元措置を決めた責任を踏まえて、今回も、労使合意を尊重するか。
(2)人事委員会の真仁田委員長の「四年間も全国で最も厳しい削減で四六位(下から二番目)の給与を続けるのは影響が大きすぎるとの発言を尊重するか。野島委員は、結局二つともみとめました。それでも議案を下ろさないことには全く道理がないと指摘しました。

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