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 ●都の教育庁が、6月27日に発表した、第3次高校改革(案)は、次のような内容です。
とりあえず、都の発表文書を転載します。

都立高校改革・新配置計画(案)について

 1・都立高校改革の経緯と新配置計画(案)について

  生徒の多様化と、少子化に伴う生徒数の減少に対応し、都民にとって魅力ある学校づくりを進めるため、長期計画である都立高校改革推進計画と第一次・二次の実施計画を定め、着実に計画を推進してきた。その後の経済・社会のグローバル化、情報技術革命等の進展、さらには学区制の撤廃、東京都教育委員会の教育目標の改定、中高一貫教育校への期待の高まり等、教育を取り巻く環境変化を踏まえ、今回、新配置計画(案)を明らかにし、本年10月に決定する。

  ○ 経緯
  平成 9年 都立高校改革推進計画・第一次実施計画策定
   11年 第二次実施計画策定
   13年 都民意識調査の実施、各種検討委員会を設置し施策を立案   
    (予 定)
   14年 新たな実施計画の策定
       計画期間:15〜18年度計画継続期間:〜23年度

  ○ 計画策定のスケジュール
   6月27日  新配置計画(案)を該当校に提示
   6月〜10月 学校関係者・地元関係機関等への説明及び意見聴取
   10月    新たな実施計画の決定


  2・新配置計画(案)作成に当たっての新たな実施計画(案)についての考え方

  (1)基本的な考え方
    学校の統合・改編による多様で特色ある学校の設置等のハード面の改   革と、マネジメントサイクルの導入等、学校経営の視点にたったソフト   面の改革を一体化させるとともに、生徒の個性や創造性を伸ばす教育の   推進や地域との連携、教育諸条件の整備等を行うことにより、日本の未   来を担う人間の育成を目指して、都立高校改革の展開を図る。

  (2)施策の方向

@一人ひとりの個性や創造性を伸ばす教育の推進
     志や使命感を高める教育の実現、学ぶ力のはぐくみと確かな学力の向上等

A生徒の多様な希望に応える学校づくり(主なもの)

*中高一貫教育校:
 中等教育の複線化を進め都民のニーズに応えるとともに、様々な場面・分野でリーダーとなりうる人材を育成するため、中等教育学校及び併設型中高一貫教育校を設置する。

*昼夜間定時制高校:
 多様化する生徒の実態に対応し、全定併置の弊害を解消するため、三部制の昼夜間定時制独立校を周辺の夜間定時制高校を統合して設置する。

*産 業 高 校:
 商品の生産から流通にいたる過程を総合的に学習する新しいタイプの専門高校。地域経済界の連携・協力を得て、幅広い知識を持った職業人や起業者の育成を目指す。

*総合芸術高校:
 現在の芸術高校を改編し、現行の音楽科、美術科に加え、演劇科等新たな学科を設置し、芸術文化の様々な分野を支える人材を育成する。

*工ンカレッジスクール:
 力を発揮しきれずにいる生徒を受け入れ、社会生活を送る上で必要な基確的・基本的学力を身に付けさせるため、基礎学習を中心に体験学習や選択授業を大幅に取り入れる。

*トライネットスクール:
 高等学校のセーフティネットの役割を果たす通信制高校。インターネット等の情報通信技術及び都立高校等のネットワークを活用する。

B都民に信頼される学校経営の確立

*学校経営計画の策定
 学校経営にマネジメントサイクルの仕組みを導入し、中期的視点から目指す学校像を明らかにした上で、学習指導、生活指導、進路指導、学絞運営等の教育活動の目標とそれを示すための具体的方策を体系的に示した「学校経営計画」を策定する。

*教育委員会の組織的支援(経営支援委員会)
 学絞経営計画等に基づき、学校評価を行い、「学校経営診断書」を作成して、学杖が自律的改革を進める上で必要としている支援や指導・助言を行う。

C地域とのパートナーシップを築く学校づくり
  地域の教育力の導入・活用、学校の教育機能の地域・社会への提供等

D少子化時代の質の高い教育の場づくり
  教員の資質能力の向上、都立高校の適正な配置等

(3)新配置計画(案)

@ 生徒数の増減
 平成8年度都内公立中学校の卒業生 90,656人
 平成22年度都内公立中学杖の卒業生
  平成9年度推計 70,214人 → 平成13年度推計 74,758人

A 全日制課程
 産業高校の設置、狭院校の統合、昼夜間定時制独立校への転換等を行う。
 平成9年度208校 → 平成23年度180校(△28校 うち新実施計画△7校)
 なお、第二次実施計画までの計画分をもって適正化計画とし、一次・二次計画は着実に推進する。

B 定時制課程
 将来的に全定併置の解消を目指す。昼夜間定時制独立校を設置し、周辺の夜間定時制を統合する。
 平成9年度100校 → 平成23年度55校(△45校 うち新実施計画△25校)

都立高校改革推進計画・新配置計画(案)における対象校一覧
   内 容           対象校(★印は、設置場所)  

 中野地区中高一貫6年制学校  富士高校(全)★
 練馬地区中高一貫6年制学校  大泉高校(全)★
 文京地区中高一貫6年制学校  小石川高校(全)★
 台東地区中高一貫6年制学校  白鴎高校(全)★
 墨田地区中高一貫6年制学校  両国高校(全)★
 八王子地区中高一貫6年制学校 南多摩高校(全)★
 立川地区中高一貫6年制学校  北多摩高校(全)★
 武蔵野地区中高一貫6年制学校 武蔵高校(全)★
 三鷹地区中高一貫6年制学校  三鷹高校(全)★

 北地区総合学科高校     王子工業高校(全)★<定時制廃止>
 町田地区総合学科高校    忠生高校(全)★
               町田高校(全日制家政科)

 中野地区チャレンジスクール 四谷商業高校(全・定)★
               鷲宮高校(定)・石神井高校(定)
               大泉高校(定)・第四商業高校(定)
 千代田地区昼夜間定時制高校 一橋高校(全・定)★
    (通信制併置)    九段高校・八潮高校・戸山高校・向丘高校
              小石川高校・文京高校・上野高校(各定時制)
 杉並地区昼夜間定時制高校  荻窪高校(全・定)★
               新宿高校・富士高校・杉並高校
               武蔵高校・三鷹高校(各定時制)
 台東地区昼夜間定時制高校  台東商業高校(全・定)★
               上野高校・両国高校・墨田川高校
               小松川高校・小岩高校(各定時制)
 八王子地区昼夜間定時制高校 第二商業高校(定)★
               南多摩高校・富士森高校・八王子工業高校
               (各定時制)

 墨田地区産業高校      向島工業高校(全・定)★
               向島商業高校(全・定)
               
 八王子地区産業高校     八王子工業高校(全)★
               第二商業高校(全)

 小金井地区工業高校     小金井工業高校(全)★
 (科学技術高校)

 総合芸術高校        芸術高校(全)<場所は未定>

 大田地区商業高校      赤坂高校(全)
               市ヶ谷商業高校(全)
               ※南高校敷地★
  −−−−−        日本橋高校(全)
               (移転)※向島商業高校敷地★
  −−−−−        大島高校南分教場(定)

*中高一貫6年制学校とは中等教育学校または併設型中高一貫教育校をいう。
*本案については、10月の教育委員会で決定する。

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