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はじめ通信・子どもと教育のはた0903

少年犯罪から性教育まで、何から何まで「教育基本法が悪いから」とこじつける団体が駅前で宣伝

●8月末の某日・某所で、下のようなビラをまいているグループがありました。ビラには、世田谷地域のいくつかの教育団体らしき「教育再生ネット」とか「心の東京革命を支持する会」とか「父母の会」とか、いろいろな名前が列挙されています。
 ビラまきといっしょに「教育基本法改正」の署名も集めていました。このビラを読むと、明らかに性教育を攻撃した民主党や自民党の都議会議員の関係するグループのようです。

●ビラの中では、障害児の性教育で、しかも体は大人でも精神的には幼児と同じ状態の障害児に、性欲をいかに自分でコントロールするかを教えるために、まず事実としての自らの性器を、文字で表現するだけでは理解できないからこそ表現を工夫し、歌にして理解させるという、その部分だけを、障害児対象であることや目的や教育の特殊な意義・役割を全て捨象しセンセーショナルに取り上げ攻撃した、その部分を使っています。もっとも悪質なやり方です。

●ビラの裏側には、品のない漫画調で、都議会で質問した議員に良く似た男と、その後ろに石原知事に似た男が描かれています。こんなイラストを書き込むことが、石原知事やその取り巻きたちの「教育改革」の宣伝になると思っているんでしょうか。

●彼らの「提言」のなかには、「教育行政の責任と権限の主体を明確にする」というのがあります。まさに教育基本法が厳しく退けた、行政による権力的な教育内容への介入と抑圧を、本格的に復活させようということをねらっているのではないでしょうか。それはあらたな戦前をつくる道にほかなりません。


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