はじめ通信・子どもと教育のはた0805 障害児教育を充実発展させる会の方々と懇談 「障害学級存続署名があっという間に10万人を越えて自分たちもびっくり」 ○8月5日の夜、都議団文教委員の渡辺議員と私が、障害児学級存続を願って署名運動を進めてきた「障害児教育を充実発展させる会(略称:「充実させる会」)に要請して、今回懇談が実現し、雨の中で10人の父母、教員の方々が参加してくれました。 ○「充実させる会」は、5月29日の都の「障害児教育のあり方改善検討委員会」による「中間まとめ」決定以来、都内の約700校に配置されている障害児学級を原則すべて廃止するという方針に反対し、「障害児の固定式学級を残してほしい」と署名運動を展開しています。 ○都の「検討会」では、障害児学級の設置校の関係者も父母も参加しないままで、「固定式学級から学校ごとの「特別支援教室」に移行し、子どもは通常学級に籍を置き、週単位で必要と思われる時間だけ「特別支援教室」に行って、「特別支援教育」を受けるという「中間まとめ」を決めてしまいました。 ○その直後から、障害学級の父母、教員など関係者が、 「通常学級のLDやADHDの子どもたちも含めたゆきとどいた障害児教育の充実を」 「固定式の障害学級を、残してほしい」 「父母や関係者の意見を聞き、尊重してほしい」 という内容の署名を広げ、2ヶ月間で10万人を超えています。私が7月3日の「中間まとめ」の質疑をしたときは4万人だという情報だったので、本当にすごい勢いです。 ○懇談では、代表の大渕さんから、自分の子どもが「知的障害」だと分かって、がっかりしていたのに、障害学級に入って、「ほかの子の3倍の時間はかかるけれど、確実に算数も国語も身に着けていくし、それが本人もうれしいらしく、毎日学校を楽しみに通う、すばらしい6年間だった」と話がありました。 また、通常学級から移ってくる子どもはなおのこと、障害学級で見違えるように生き生きしたわが子の変化と成長を見てきているといいます。 そして、障害学級に通う子どもの父母の誰もがそういう体験を持っているからこそ、「固定式学級をなくして、あるときは通常学級、あるときは支援教室などという学校生活などできるわけがなく、子どもたちはみんな不登校になってしまう」ということを心配して署名が広がっているといいます。 ○また、今でも大変な40人学級制度のうえに、障害学級の子どもたちが通常学級に入ってくることが、本人だけでなく、クラス全体の学習活動に深刻な影響を及ぼしかねないことを、多動の子どもが教室を抜け出した場合など、リアルに考える必要があると訴えました。 通常学級の父母にも、この運動への理解と協力を広げていくことの大切さを、私たちも改めて実感しました。 |