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はじめ通信・子どもと教育のはた0501
心障学級の保護者の方から、メールをいただきました

●日の丸君が代の押し付けに反対する「学校に自由の風を」集会参加者で、心障学級の保護者の方からメールをいただきました。その内容があんまりうれしかったので、差し障りのない範囲で引用させていただきます。

曽根さま 初めてメールします。心障学級の保護者です。
 役割分担ということで、地元の先生にお願いにいってほしいという、運動の中で出てきた要望により、別の方の担当になってしまいました。

 文教委員会は良く傍聴しています。
 それでも、傍聴するたびに、曽根さんは素敵だなあ、と思っていました。
はっきり言って、様々な現状を曽根さんほど正しくとらえて、情報を整理して大切な点を指摘できる方は他におられないと思います。
 でも、曽根さんには一度も、お手紙も書かないままにおりました。

 3月の「日の丸・君が代」の陳情署名についての審議が行われた文教委員会では、自民党のヤジのすごさに驚きました。その中で冷静にお話をなさっていた曽根さんがとても印象的です。
 私は、この委員会の後、養護学校のスロープを見せてもらいました。
本当に、無意味さが良くわかる、子供が犠牲になっていることがわかるものでした。

 朝日新聞に光明養護のスロープの写真が出た記事で、実名を出して「自分が間違っていると思ったことをしたら、子供達の前にもう立てなくなる」とコメントした先生は、私は知っているし、とても好きな先生です。
 いろいろなことが、リアルにひたひたと押し寄せてきています。
 もともと、「卒業式では生徒作品を撤去して紅白幕に」という校長とPTA全体で闘って、もとにもどさせた、という経験もあります。
 もちろん特別支援のことも、全てがつながっているのですよね。
「特別支援教室」の都のモデル地区が決まりました。北区もそうですね?
A教室モデルはやらない、と言っています。やらないままに法改正されてしまうのでしょうか。

 中教審と文部科学省にも温度差ができていて、中教審はイケイケなのだという情報もあります。横山教育長が委員ですから、都の意向が反映するのでしょう。
 都教委の面々にも何度も会って話をしていますが、彼らの力の及ばない大きなモノに動かされているようですね。

 一般の主婦が、かなりとんでもない所にまで行きついている感じですが、今はとにかく、勉強しています。この教育改革の意味を。
 中曾根政権でやりたくてできなかった新国家主義的改革と新自由主義が結びついて、今、教育をかえようとしていること。障害児はせめて社会のお荷物にならないように自立するよう望まれていること。
 でも、何か道はあるはずです。
 昨日は、ひのきみ大集会に行ってきました。
 曽根さん、コメントを寄せておられましたが、会場にも来ておられたでしょう?目立たないように帰られたのをお見かけしました。それで、メールを送りたくなりました。

 私たち、一般の主婦にも、実は、曽根さんのファンが多いです。
 それを様々な状況から、都議会とかで表現できないので、はがゆい気持ちがします。
ですから、一度は申し上げたいと思っていました。
 曽根さん、みんな応接しています。
私たち市民も別の形でやれる限りやりますので、曽根さんもどうか、お身体にお気をつけて、ご自身の信念をつらぬいてください。」


●メールを送っていただいたお母さん、本当にありがとうございました。
 また文教委員会での私の質問について、わが党内でさえ受けたことのないほどの賛辞をいただき、ひたすら恐縮しています。
 文教委員会では、わが党の東ひろたか議員が委員長を務めていることから、私の質問に弱点があって反撃を受けても後でフォローする委員がいないため、質問には、心障学級問題をはじめ常に真剣勝負で臨んでいるつもりですが、それでも、後で準備不足や答弁に対するさらなる追及の不十分さを反省させられることが間々あります。
 それだけ東京の教育・文化の分野でおきている逆流はものすごい量と質で怒涛のように流れています。とりわけ、今回の予算議会での2月末の請願・陳情審査や中間議決、そしてなによりも3月17・18・19日の3日間の審議はそれぞれが重大問題や議案を抱えて大変でした。

●でも、この間の皆さんの運動を見て思うのは、信じられないようなひどい攻撃がされるほど、それを受けた側は懸命になってその問題を勉強し、やむにやまれず声をあげる人が増えていくということです。
 その人たちが手をつないで、都民の中に教育の危機を知った人のつながりが広がっていくと、私はどんなに強大な力を持った攻撃も、かならずどこかでくいとめ、押し返すことができると確信が湧いてきます。

●都庁やマスコミの一部に、横山教育長が今期限りではないかといううわさがありましたが、先日の記者会見で、知事はむきになって言下に否定したそうです。やはりうわさが一定の根拠を持っていたということの反証かもしれません。
 
石原・横山ラインによる「教育改革」は長く持たないと感じているのは、こちらの側だけではないと私はにらんでいるのです。
 夜明け前は一番冷え込むといいます。今がまだ宵の口なのか、それともすでに丑三つ時の真っ暗闇を過ぎて薄明かりが迫っているのか、私にもまだわかりませんが、夜明けを近づけるのは、私たちの努力しだいであることだけは確かです。
 これからも、ぜひ気軽にお便りを願います。

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