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はじめ通信・子どもと教育のはた0411

映画「こんばんは」の受賞を祝う会で思わぬ方々に会いました

●夜間中学をドキュメンタリーで描いた映画「こんばんは」が、毎日、キネマなど数々の映画賞のドキュメンタリー部門を総なめにし、それを学校関係者で祝おうという集いが、墨田区の曳舟文化センターで行われました。
 舞台に選ばれた墨田区の文化中学の先生の司会、当時の校長先生の、薀蓄のこもったあいさつ、森監督自身のあいさつなどがありました。
 その中で、映画を自然に撮るために、事前に3ヶ月もスタッフが学校で生徒といっしょに参加したことなど、映画作りの苦労を知りました。また、映画の内容が色んな人物に焦点を当てているため、散漫になっているとの批判があることも紹介され、「それが森監督のやさしさだと思う」との話もありました。(右が、あいさつする森監督)

●公明党の石井都議も参加して、今回の夜間中学の日本語学級教員削減問題で、自分の本会議質問を、長々と読み上げました。
 しかし肝心の答弁が、そのときは「非常勤講師で対応する」にとどまったことには触れず、その後、現場の方々がこれでは不十分だと運動を盛り返して、ようやく削減されようとしていた教員5名のうち3名を現状で守ったことについては、全て自分の成果のように話していました。

●私は、最近、都の教育が金をケチって、夜間と名がつけば削減のメスが入るありさまや、戦争に近づくきな臭さが漂っている中で、毎回少し悲壮な決意で文教委員を務めてきたこと、それでもこういう映画のお祝いに出られる役得もあってうれしいこと、森監督が偉そうな人かと思ったら、気さくな飄々とした普通のおじさんという印象で安心したことなど、はなしました。

●乾杯の後、「赤旗を毎日読んでます」というネットショップの社長という人や、荒川に住んでいて九中に通い、工場が千葉に移転してからも2年半通い続けたという年配の方、「足立の大島さんの地域で、応援しています」という女性、前回も傍聴に来てくれた滝野川の女性も血圧の高い病気を押してきていました。
 さらにびっくりしたのは、桐ヶ丘診療所の前事務長の小松さんが、夫婦で参加していたこと。実は子どもさんが小学4年生から不登校になり、夜間中学で学んでから高校、大学に進学できた経験があるとか。今年の12月に定年を迎えたら、夜間中学を地元の埼玉に建設する運動を自分の仕事にすると、張り切って語っていました。

●公明党の石井議員が帰ってしまうと、続々と参加者が寄ってきて、「公明党の選挙目当てのやり方に負けないで」とか「この墨田に、是非共産党の都議さんを出してほしい」などと声をかけてくれ、本当にうれしくなりました。
 この期待に応えて頑張らねばと決意を新たにしながら、ほろ酔いの足で、駅に向いました。

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