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はじめ通信・はるめ〜る(22)5・30らぴっど

「学校選択制」で大混乱。熱中症になりそうな暑さにクーラーを!と活発に議論

●5月29日、都議団として二回目の教育懇談会を、江東区の産業会館で開きました。

 30人の方が参加して、江東区の人口急増地域の実態や、学校選択、夏の暑さ問題、学校週五日制、新学習指導要領など、具体的な話題が次々報告され、三時間にわたって、熱心に論議が交わされました。
主な意見を紹介します。

教員労組支部書記長:事務職員「適正配置」の名で、学校事務を二人から一人に。30人学級期待したが動きなし。普通学級のADHD,LD児への介助員つけると全国ニュースで大宣伝しながら、実はアルバイト四人だけ。そのほか、新要領、主幹導入、教育基本法改悪など、課題山積。

中学の嘱託教員:学校選択で今年入学33人。三年間クラス換えができない。「うちはあの子とうまくいかないから、ほかの中学にする」という6年生の親も。減った中学はますます減るだろう。
 「パイは3・14でなくとも良い」と文部科学省が言い、実際の教科書も中学でも整数だけにレベルダウン。2・7ー2・3=0・4ではなく「4」になる子が多い。整数だけ計算できれば良いという発想が蔓延。

小学校教員:5日制で、小学2年でも毎日五時限。子供は「休憩あるから」と歓迎。教員は連日7〜8時まで。
 マンション急増で、一年で120人子供増えたが、教師は一人。40人まで順次補充するから、どのクラスも満杯。障害児は親の希望で、以前なら養護の子が身障学級に、身障の子が普通に入ってくる。介助員は空文句。

中3の親:子供は「ゆっくり休める」というが、五月は20日しか通学しない。中間テストは5教科を1日で。すぐ練習する間もなく運動会。組体操ほとんど成功せず。3年はすぐ修学旅行。きょうは代休。生徒も先生もあわただしくくたくた。受験指導相談したいが、気の毒で声をかけられない。

中学PTA会長:この数年異常な暑さ。子供に熱中症でるかと心配。区にクーラー設置をと要望しているが、「70億円かかる」とか「地球環境によくない」などと取り合わず、扇風機だけ。学校選択も区から一方的に。中央区との区境では、向こうの全校クーラーつきにいきたくなる。住所を借りるなどが当たり前に。子供がこの学校でよかったと思えるPTA活動をしたい。

不登校の親の会6年前に20人で不登校の親の会を結成。月1回の例会。区の相談では解決できずこちらにくる人が多い。教員も忙しいのはわかるがもっと我々の声を聞いてほしい。会には教員組合の人が参加してくれている。港区では、廃校の活用でフリースクール。江東区は「考えていない」。

小学六年の親深川八中の改築で仮移転先まで徒歩40分。バスが出るかもはっきりしない。小学校の体育館に中学生は無理。しかも学校選択制で親は混乱。いままで八中以外に行くとさんざん嫌味いわれたが、手のひらを返したように。私の子は、越境して中央区に。冷房完備、体育館にも。環境の差は歴然。悩んだが行かせた。
 せめて校長との話し合いもとめ、やっと実現。先生からも、問題を投げかけて欲しい。PTA敬遠するが、親だってPTAにふりまわされている。

5年生担任教員:江東区は、選択制もADHD介助も、マスコミむけの宣伝。選択自由というが地域で学校を支え、つくっていくのが困難に。校長に権限集中というが、実際は校長もがんじがらめ。
 幼稚園も、三才から入園するのに35人学級は、とうていむり。

 それぞれ、切実な実情と、三〇人学級への意欲が語られました。

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