区議会本会議質問で共産党を誹謗した発言 公明党が陳謝し全会一致で議事録から削除 |
●北区議会では、10月10日の最終本会議で、公明党大島実議員が先月の本会議質問で行った、一般質問の最後に、共産党を突然誹謗中傷した部分3箇所を、議事録から削除することを全会一致で了承しました。共産党が、他党からの中傷発言に抗議して、議事録が削除されたのは、北区議会でも初めてのことです。 ●大島議員の発言は、質問内容を事前に議長に通告する区議会のルールを無視して、質問の最後に無通告でおこなわれました。 内容は、4月の区議会選挙で同議員の候補者カーに、演説内容を質しに近づいた人を暴力行為と選挙妨害という事実無根の罪で告訴し不当逮捕させた問題(後に不起訴を勝ち取る)で、本田正則議員が「公正な選挙を」求めて前定例会に一般質問したことへの反論を試みたもの。反論するなら正々堂々と事前通告すれば良いのに、別のテーマの質問のあと、最後に付け足すようにしゃべりだすという姑息なやり方でした。 ●「・・最近、日本共産党関係のビラが広くまかれております。街を汚すゴミにしかならないこれらのビラには本当に困っておりますが・・・」とか「白を黒と言う、共産党特有のすり替え・・・」などという、まさにためにする中傷の言葉が何箇所も飛び出し、共産党以外の議員も「あれはひどい」「やりすぎだ」と、議場は騒然となりました。 ●質問直後の休憩で幹事長が緊急に集まり、共産党は、通告なしの質問はルール違反であること、公党を誹謗した発言は絶対認められないことを厳しく追及。本人の謝罪と発言の撤回を求めて奮闘しました。最終的にこの主張が基本的に議会運営委員会で受け入れられ、公明党区議団の後藤幹事長が代表して陳謝。最終本会議での、発言の一部削除が全会一致で了承されました。 ●今回の発言削除問題で、日本共産党区議団は、下記のような声明を発表しました。 |
声 明 公明党大島実議員の本会議発言取り消しにあたって 2003年10月10日 日本共産党北区議員団 1、10月10日開会の北区議会本会議で、去る9月16日に公明党大島実議員が行った一般質問のうち、「日本共産党を中傷するものとして日本共産党北区議員団が抗議したことに対し、公明党議員団も不適切であることを認め、北区議会会議録から三カ所を削除することになった。 2、その内容は、本会議質問という場を利用して、「…最近日本共産党関係のビラが広くまかれております。街を汚すゴミとしかならないこれらのビラには本当に困っておりますが‥・」などと日本共産党の活動を、誹誘・中傷したものである。 そもそも、これらの箇所を含む同議員の発言は、周到に準備されたものであるにも関わらず、事前に質問通告されていなかった。これは、北区議会の会議規則(ルール)に反するものであり、二重に不当なものであった。 3、日本共産党北区議員団は、同議員の質問直後、議長に対し、通告以外の発言は、謝罪のうえ取り消すこと、公党を誹謗・中傷した部分は、絶対に認められないこと、及び質問時、議長席に着いていて、この発言を許した公明党副議長の責任を追及し、謝罪を求めた。 4、9月24日の幹事長会を経て、これを議題にした10月9日の議会運営委員会で、日本 共産党は、特に議会の品位を汚す三カ所の削除は当然として、本人の謝罪と、公明党の 釈明を求めた。これに対し公明党は、「本人には、二度とこのようなことがないように 言った。幹事長として申し訳なかった。他の会派にもお詫びする」と、陳謝した。さら に議長は、「本人(大島議員)からお詫びがあった。私からは、今後混乱を持ち込まぬ よう求めた」との報告があった。共産党は、「大島議員だけでなく会派の幹事長のお詫びと受け止める」と態度を表明した。 議会運営委員長は、「改めて議会の尊厳と、ルールを守っていくということで、発言の削除」を提案した。これが全会一致で確認され、10日の本会議における冒頭の運びとなったものである。 5、本会議場における発言が、陳謝のうえ削除という事態になったことは異例のことであ り、大島実議員と公明党議員団の政治的責任が、厳しく問われている。  ̄今回の発言の背景には、日本共産党を「うそつき」「ハイエナ」よばわりする公明党の体質がある。日本共産党は、議会におけるルールも無視した反共策動を許さず、議会制民主主義の発展のために、力をつくすものである。 以 上 ( しかし問題はまだ全面解決していません。大島議員の一般質問の要約が、地元のローカル紙に紹介され、しかも共産党を非難した部分はほぼ全文、削除された文言まで掲載されたのです。ローカル紙の質問紹介記事は、当然本人の了解で掲載されるのが常識ですから、質問直後から議会で問題となっていることを承知で記事を掲載したローカル紙と議員本人の良識が改めて厳しく問われる問題です。) |