「Fairlife」がアルバムを12月1日に出す。それだけでも今年を締めくくるBIGイベントだったのに、その「Fairlife」が、「Act Against AIDS 2004」(以下AAA)に参加する。
そのNEWSを知った時、いてもたってもいられなくなったのは、僕だけでないだろう。
省吾が、AAAに参加するのは2度目だが、たかだか、2〜3曲唄うのが観たかったのではない。
もう、2度と観る、いや、体験する事はないであろう、「Fairlife」としての、「浜田省吾」がどうしても気になってしょうが無かったのだ。
これを逃したら、きっと後悔する。そう思った。
運良く、ヤフオクで、1階席南ブロックが取れた。しかも定価で。
僕は、20何年ぶりの武道館公演(以前のは、省吾でないけど)に、参加することになった。
当日は、9時の「こまち」で東京へ。飯田橋から東西線に乗り換えて、武道館のある「九段下」駅へ。
知り合いとの待ち合わせまで、少し時間があったので、会場の下見に。
リハの音が聞こえる。ポルノグラフィティの、「メリッサ」だ。
駐車場からの入り口のあたりに、入り待ちらしい人達の姿が見えるが、もう省吾は入ってしまったのでないか?そんないらない心配をしながら、その場を後に。
(実際は、その40分後あたりに、省吾は現れたそうである。残念!)
さて、肝心の公演である。18時半きっかりに,元ジュディマリの五十嵐公太、スラップスティックスの立井幹也、二人のツインドラムで始まった。

Act Against AIDS 2004 「THE VARIETY12」2004・12・1 日本武道館

Fiarlifeの登場は19時を少し廻ったあたり、公演の前半だった。
ステージ横にある、2台のスクリーンにアルバムのジャケットが映し出され、そしてメンバーの写真が。
まだ、中央にあるパネル(?)が邪魔になっていてメンバーは見えない。
それでも、「SHOGO〜」の声援がかかり始める。スクリーンでは、「Fiarlife」の紹介映像がかかっている。
アルバムからの曲、「虹」のイントロと共にパネルが開き始めると、声援は最高調に。
ゲストボーカルは、岸谷香。大好きな曲だ。
こまちに揺られている4時間の間、ずっとリピートさせてたので、アルバムの曲は大体覚えていた。
左に水谷さん、中央に省吾、二人ともアコースティックギターを持っている。そして右手にタンバリンを持った春嵐。
省吾は、「Kappa」のキャップに、サングラス(当たり前?)AAAのTシャツをグレーのシャツみたいなのに重ね着してます。
何故か、省吾だけ座ってる。バッキングヴォーカルに徹する為か?
とりあえず、スクリーンがあるので、細かな表情も良く見える。
「岸谷香さんでした、ありがとう」丁寧に送り出した後、
「初めまして、Fairlifeです。呼んでくださった岸谷夫妻、そして、(後ろをむいて)福ちゃん、ありがとう。」(岸谷吾郎は主催者、福ちゃんは音楽監督)
「僕はFairlifeで、作曲とバッキングヴォーカルを担当している浜田省吾です。ギターとサウンドを担当している水谷公生、そして音の出ないタンバリンと、メロディの無い唄を担当している春嵐です。
彼女にとっては、最初で最後の武道館だと思います。(笑)」
ゲストヴォーカルの我那覇美奈を紹介。
「僕は、彼女の声を聞いて恋してしまって・・・声にだよ。(笑)彼女のお父さんと同い年なんだから(笑)。
 今日は、3曲演るんだけど、2曲目、砂の祈りって曲なんだけど、この曲はイラクでの人質事件があったりして、その頃書いた曲です。」
ギターを弾きながら、我那覇が唄いだす。省吾は2番を、そして最後は二人で。いい雰囲気。
我那覇ちゃん、とても透明感のある、素敵な歌声でした。ただ、2番を省吾が唄うと、あまりに存在感というか、重みが違いすぎて・・・ちょっと可哀相だったかな。
ポルノグラフィティの、アキヒト登場!黄色い声は、最高調に。
「この曲は、若い世代に影響力のある、優れたヴォーカリストに唄って欲しくて、駄目もとでお願いしたんだけど、彼は二つ返事で引き受けてくれました。
 アキヒトくんは、同じ広島出身で、ワシらは〜って仲なんです。彼らは囚島っていう所の生まれで、僕の母親の生まれが近所の尾道なんでね。
 彼らが、生まれた1974年っていうのは、丁度僕がプロデビューした年でね。その頃はドラム叩いていたんだけど。その頃彼は、お母さんのお腹にいたのかなあ?」
「あれ、9月生まれだよね」なんか、恐縮している感じで頷いていたアキヒト、いきなりふられて思わず、「はい!いや10月です」
ポルノファンの息子に後で聞いた話によると、9月生まれは、ギターのハルイチの方。勘違いしたようだ。
「あれから30年。僕のキャリアを形にすると、(アキヒトを示して)こうなる。よくぞ育ってくれたという、感慨深いものがあります。僕が育てたわけじゃないけど(笑)。」
「これから最後の曲、永遠の友達という曲です。スクリーンにはプロモが流れます。このプロモも小野修さんに、協力して創っていただいたものです。是非観て頂きたいと思います。」
「永遠の友達」
アキヒトのヴォーカルが流れだす。我那覇美奈も残って、一生懸命ギターを弾いている。
春嵐のボイスの部分は、我那覇美奈も一緒に唄っていた。当日は、スクリーンにプロモが流れていたので、細かい表情は良く判らなかったが、後でWOWWOWの映像(3分弱だが)を観ると、春嵐はいっぱいいっぱいという感じで、タンバリンを叩く余裕はないようだ。
間奏で、アキヒトが観客に向かって拍手というか、クラッピングを求める。手を上に挙げたクラッピング。
それを、春嵐にも求める。彼女は笑いながらそれに応える。いい感じ。
「どうもありがとう!この後も楽しんでください」
省吾は、1コーラスしか唄わなかったけど、良くしゃべり、本当に楽しそうだった。
もともと、アルバムの「虹」を岸谷香が唄ってくれたたお礼に、岸谷夫妻を食事に招待した時に、今回のライブへの参加を依頼されたようだ。
おかげで、我々は貴重なFairlifeのデビューに立ち会う事が出来た。
さあ後は、多分来年にもリリースされるオリジナルアルバムとツアー。楽しみは尽きない。