七夜志貴・・・
ご存知主人公。
高校卒業と同時に七夜性に戻ると共に退魔士を生業とする。
一時『埋葬機関』・『王立騎士団』から命まで狙われていたがことごとく阻止されてからは現在は冷戦状態。
祖先『七夜鳳明』との出会い(路空会合)で己の道を教えられ、自分の道を進むべく退魔士となる事を決意。
『軋間紅摩』との決闘(赤鬼再来)で七夜の技法を継承して以来戦闘技能は飛躍・・・と言うより跳躍的に上昇。
今では死徒二十七祖を相手にしても遜色なく更には、アルクェイド・シエルと言った一・二を争う実力者とも五分・・・またはそれ以上の戦いを見せる事も可能となった。
退魔士としての異名は『蒼眼の黒鬼』。
能力は『直死の魔眼』だが、最近ではほとんど使用していない。
(体の負担をなるべくかけないようにする為の配慮)
専らは七夜暗殺技法と『凶断』・『凶薙』を主として戦っている。
相も変わらず女性殺しと朴念仁。
噂では世界中で彼に魅了された女性は万単位に上るとされている・・・
アルクェイド・ブリュンスタッド・・・
真祖と呼ばれる地球の精霊最後の生き残りにして姫君と呼ばれる最強の存在。
ロアが志貴によって滅ぼされて以来、志貴を気に入っており自分の意思で志貴の元に留まっている。
実力は今までも最大規模であったが、志貴との訓練で技法を覚え今までの力任せの戦法と、我流の技法を上手く混合させる。
その為実力は相当量上昇した。
性格は今までと同じく天真爛漫で明るい。
『アーパー吸血鬼』の称号がいよいよふさわしくなって来た。
シエル(エレイシア)・・・
『埋葬機関』第七位の司祭。
自分の人生を狂わしたロアを追っていたがロアは志貴が滅ぼし、その後はアルクェイドの監視を含めて志貴の元に留まる。
更に教会からアルクェイド更に志貴の監視及び機会あれば断罪の命を受け志貴の元にいる大義名分を得る。
(無論本人には断罪の意思は毛頭無い)
戦法は黒鍵と第七聖典を使う遠距離戦法を主とするのは今まで通りだが更に志貴の体術を習い、防御の技法を飛躍的に上昇させる。
遠野秋葉・・・
志貴のかつての妹。
しかし、志貴が七夜となり事実上他人となった。
それでも志貴は秋葉を妹と思って大切にし、遠野の屋敷に留まっている。
また秋葉にしてみれば名実共に他人となった志貴との結婚も可能と言う事で、連日の如く志貴にアタックを続けている。
能力『檻髪』はそのままだが、アルクェイド・シエルとの小競り合いの中で戦闘能力が開花。
琥珀との感応の補助を必要としなくても良くなった。
琥珀・翡翠・・・
遠野の屋敷で仕える使用人の双子姉妹。
琥珀は秋葉付き、翡翠は志貴付きとして二人に仕える。
しかし、志貴はもう屋敷の人間ではなく居候の身となった今でも翡翠は『志貴様』と呼んで主人とメイドとしての関係を続けている。
琥珀ももう復讐をする気はなくなったが、その策士としての才能は相変わらずであり、たまに一服盛る事もしばしば。
二人とも遠野の呪縛より解放された為表情に豊かさが戻りつつある。
レン・・・
志貴をマスターと慕う、夢魔の黒猫。
七夜の里の旅行後志貴と正式にマスターの契約を結ぶ。
最近では人型猫型、関係無く志貴の膝の上に乗るのがお気に入り。
七夜沙貴・・・
七夜の里の滅亡の寸前に里子に出された事で難を逃れた、七夜の生き残り。
幼き頃は自らに宿る力に里より『忌み子』と呼ばれ迫害を受け続けたが、志貴に出会って以来志貴を心の拠り所としている。
それは今でも同じで、志貴に対する想いは内に秘めた量も計算に入れれば全ヒロインの中で最大規模である。
実は彼女がこの時代の正式な『凶夜』であり、彼女も退魔士として経験をつんでいる。
無論だが『凶夜』として特殊能力も持つ。
武器は持たず気孔を用いた徒手空拳を主に使用する。
これは彼女自身の持つ『凶夜』としての力の為である。
封印を解く事により、全てを崩壊に導く『破壊光(はかいこう)』と呼ばれる漆黒の光を手より放出する。
それに触れればあらゆる物がたちどころに崩壊する。
退魔士としての彼女の異名は『破光の堕天使』。
性格は極めて温厚で物静か、芯はしっかりしていて、余程の事が無い限り感情を爆発させたりしない。
志貴に心の底から依存しており、志貴と再会するまでは『志貴は必ず生きている』事だけを希望に生きてきた。
また、再会後は『志貴の傍らから永久に離れない』それだけを願いとしている。
余談だが、スリーサイズは91・63・81とアルクェイドすら凌駕する。
また、家事全般は預けられた先ですっかり覚えさせられ、掃除も達人(粗大ゴミは破壊しつくす)で料理もプロ並の腕を誇る。
その腕と志貴の要望によって、遠野家の使用人として翡翠・琥珀の補佐に就く。
七夜鳳明・・・
二年前志貴と時を越えて会合を果たした遠き過去の七夜当主。
志貴と同じ『直死の魔眼』の所有者で、魔殺刀『凶薙』を志貴に託す。
その後魔眼の呪いで死ぬ寸前死徒となったが、その時既に半分の魂が肉体より離れ残り半分が再び肉体に留まった。
その為か今の鳳明には『直死の魔眼』を使う事は出来ない。
しかし、その代わりの能力として、対象者の体内に入り込み特殊能力を使用する事による体の負担を最小限に和らげる。
乾有彦・・・
小学校以来、志貴との腐れ縁が続く親友兼悪友。
高校卒業後、『進学なんざ興味ない』と切り捨てて、私立探偵業を開く。
また、裏ではありとあらゆる情報を売買するアウトローの情報屋としても仕事を請け負っており、若いながらも信用性の高さから得意先の顧客も既に得ている。(代表例は七夜志貴)
シオン=エルトナム=アトラシア・・・
二年前、死徒二十七祖十三位『タタリ』を追って志貴の前に姿を現したアトラス院の錬金術師。
志貴・アルクェイドの助力を受けて『タタリ』を完全に滅ぼした後アトラス院に帰還する。
その際厳罰は覚悟の上であったが、『真祖の姫君』・更にはその当時からまことしやかに語られた『蒼眼の黒鬼』の関係により事実上の無罪となる。
現在もアトラシアとして自身の研究『吸血鬼化の治療』に全力を傾けている。
なお、彼女自身五年前タタリに吸血され半端な吸血種となっている。
七夜虎影・・・
『凶断』・『凶薙』更に『闇神』や『光神』そして全ての原型『凶神』を創り上げた『凶夜』。
処断より免れた後、各地を放浪し、遺産と化した七夜幻陶と死闘を繰り広げ、自身の命と引き換えに破壊及び封印する。
七夜乱蒼・・・(能力=空間移動・遺産名・・・『空間を繋ぐ館』)
今からおよそ二百五十年前、江戸時代中期頃出現した空間を自由に行き来する事を可能とした『凶夜』。
暗殺技法も極めて高かったが、狂気の兆候が見られた為、七夜によって抹殺その存在を消去される。
その後、負の感情を己の力とし、様々な媒体に憑依。
最終的にはその当時の地方領主の館の家宝とされていた水晶に憑依、徐々に勢力を広げ遂には館全てを支配化に治めた。
七夜風鐘・・・(能力=時空跳躍・遺産名・・・『時空を歪める像』)
乱蒼より古い平安時代に存在した『凶夜』。
暗殺技能こそ平凡であったがその能力は補って余りあった。
また極めて聡明であった彼は自分の末路を見通し、その処遇を受け入れていた。
その彼が遺産に変貌を遂げたのには・・・
七夜籠庵・・・(能力=夢の支配、強制介入・遺産名・・・『悪夢と婚姻せりし者への婚約指輪(エンゲージ・リング)』)
『凶夜の遺産』としては最も古い。
彼の力は当時より『凶夜であるか七夜か』で議論が繰り広げられてきたが結局籠庵本人が死去するまで決められる事は無かった。
その為に在命中は七夜として、死去後は『凶夜』として抹消された異例中の異例。
それが後におぞましい悲劇をもたらす事になる。
七夜紅玉・七夜青玉・・・(能力=異世界よりの魔の召喚・遺産名・・・『異なる世のモノ達が戯れる箱庭』)
七夜の歴史上数名しか現れなかった女の『凶夜』。
しかし、本文中でもある様に、紅玉、青玉の二人が揃って初めて『凶夜』の能力を発揮する。
それ故さほど脅威とは見られなかったが、女である故に他の『凶夜』以上に惨たらしく抹消された、悲劇の姉妹。
七夜幻陶・・・(能力=魂魄略奪及び破壊・遺産名・・・元の遺産は七夜虎影に破壊された為不明、現在は『闇神』)
七夜籠庵はその特殊な能力ゆえ死去まで七夜か『凶夜』か判別される事は無かった。
それゆえ籠庵は七夜と同じく妻を娶り、子や孫をもうけていたが、彼の死後籠庵の家族は七夜より一方的に『凶夜』として扱われ、全員抹消された。
その籠庵の一人息子が彼七夜幻陶であり、彼は『凶夜』の力など保有していなかったが、『神』の力で『凶夜』の力を得るに至る。
七夜紫影・・・(能力=人間の潜在願望の誘導顕在化・遺産名・・・『人の心狂わせし魔都』
五番目の遺産、七夜幻陶の一人息子にして三番目の遺産、七夜籠庵の孫。
『禁断の三代』最後の一人。
幻陶の欄で記述した様に祖父籠庵の死後、『凶夜』として処断され父と共に『神』の力で『凶夜』の力を得る。
生前は純真な心を持つ少年だったが七夜の悪意を受けた事により、心が崩壊し遺産となってからは純粋な悪意だけを持つに至った。
彼の能力は洗脳と誤解されがちだが、本文にもあるように、あくまでも彼の能力は人の心の奥底にある願望を顕在化させるにすぎず、遺産の能力としては最も弱い。
しかし、彼はその範囲を都市一つ丸々覆うほど広げる事が可能である為、その事によってその致命的な欠点を補っている。
『凶夜』・・・
全ての始まりの凶夜の始祖。
ほぼ全ての凶夜としての力を受け継ぐ。
遥かな太古七夜の始祖との決闘後聖堂の奥深くに封印される。