『あー…テステス。うんOK。おーい神田くんにアレンくんにくーん。
 聞こえてるかーい?アナウンスが聞こえてたら…聞こえてなくても、今すぐボクの所に来てね〜』



 こんな感じでコムイさんに呼ばれたから、科学班に行ってみたんですけど…

 今では『行くんじゃなかった』と後悔してます。

 いや…行かなくても結果は同じだったんだろうけどね。

 気分的に…行かないほうが良かったかなぁ…って。

 え?言ってる意味が判らない?もっと詳しく説明しろ?

 あはは…そうですよね…ご最もです…ハァ(溜息)

 実はですね、コムイさんがとんでもない事を発案したんですよ。

 それは…







戦え!僕らの味方Dグレンジャー
―始動―







「やぁやぁ皆。よく来てくれたねv実はキミ達にやってもらいたい事があるんだよ」



 嬉しそうに言うコムイさん。

 僕とカンダはコムイさんの発言に嫌そうな顔をしています。

 コムイさんの隣にいたリナリーは、呆れた表情をしていました。

 はと言うと…何を言うのだろうと、キョトンとしています。

 そんなも可愛いですねvやっぱり、カンダに任せるんじゃなかったなぁ。

 ラビもに手を出そうとしてるみたいだし、僕も参戦しようかな?

 じゃなくて…確かには可愛いけど!

 今はコムイさんの発言とリナリーの表情が気になります。



「で、やって欲しい事ってなんだ?」



 カンダの問いに、コムイさんは嬉しそうにある冊子を取り出したんです。

 それには大きく『使徒戦隊 Dグレンジャー』と書いてありました。



「「「Dグレンジャー!?」」」

「そ☆今のままエクソシストじゃ面白くないからね。今流行りの戦隊モノを取り入れてみましたv



 戦隊モノって…今流行っているんですか?

 と言うか…何で僕たちが戦隊モノを?

 今まで通りエクソシストで良いと思うんですが…

 それに、元帥達が何て言うか。



「え?元帥達の許可は出たよ。因みに大元帥達の許可もあるからねv

「俺はやらねぇ」



 カンダが間髪入れずに拒否しました。

 うん、僕も辞退させてもらおう。

 戦隊モノってアレでしょ?5人でそれぞれカラーを決めて…

 うわぁ…絶対僕のキャラじゃないって。



「僕も遠慮させて…」



 「もらいます」と言おうとした時、コムイさんのメガネが光りました。

 うぁ…嫌な予感…(汗)



「辞退するのは良いけどねー。それなりのリスクを負う事になるよ?」

「はぁ?リスクって何だよ」

「そうだねぇ。神田くんには単独任務半年をやって貰おうかな」

「っな!?冗談じゃねぇよ!半年もと離れられるかッ!!」

「アレンくんの場合は、辞退したらグロス元帥の所へ送っちゃうよ☆」

「何でクロス師匠が出てくるんですか!?」

「だから言ったでしょ?元帥達の許可は貰ってるって。
 たまたまクロス元帥から連絡があってね、話をしたんだよ。
 そしたらクロス元帥も賛成でさー。
 『もし馬鹿弟子が嫌がったら、俺の所へ送れ』って言ってくれたんだよ」

 

 師 匠 の 馬 鹿 ― ! 



 何て事を言ってくれたんですか!!

 うぅ…仕方ない。あの師匠の所へ行くよりは…

 Dグレンジャーの方がマシです。うん…きっと…多分…



「あの…私も辞退したいんですが…」



 も、遠慮がちにコムイさんに言ったんだ。

 するとコムイさんは、少し考えた後



くんも反対なんだ…そうだねぇ。くんへのリスクは、ボクへの手作り料理1ヶ月はどうだい?」

「え?えぇ…それくらいなら…」

「させるか!!テメ!コムイ!!そのリスク、お前の趣味だろッ!!」



 の言葉を遮って、カンダが反対している。

 不本意だけど、その意見には僕も賛成です。絶対コムイさんの趣味ですよね!!

 それより何より、



「何で反対してくれなかったんですか?リナリー!」



「反対したわっ!でも兄さんが『リナリーが賛成してくれるまで仕事しないから』って言うんだもの…
 それに元帥だけじゃなくて、大元帥の許可まで取っちゃったのよ?どう反対すれば良いのよ…」

「………ごめん、リナリー」



 それは反対できないね。僕が間違ってました。

 はぁ…これはもう、覚悟を決めるしかないよねぇ。

 コムイさん、やるって言ったら何が何でもやる人ですし。

 このやる気を仕事に向けてくれれば良いのになぁ(切実)

 カンダもカンダで、(何かを諦めた)に説得されてるっぽいし。

 仕方ない。僕もやりますか。

 って…あれ?今のメンバーって…

 僕と、カンダにリナリーで4人しかいないよね?

 戦隊モノって5人が相場だし…あと一人って誰?



「残りの一人はねー、もうすぐ来るよ☆」



 コムイさんがそう言った直後、部屋の扉が開きました。

 入ってきたのはラビ。

 もしかして………もう一人ってラビ?



「ただいま帰ったさ〜〜。で、話って何?コムイ」

「お帰り〜ラビくん。実はね…」



 コムイさんがラビに事情を話してるんだけど…

 ラビもきっと反対するよね。
そうしたらDグレンジャーも中止になるかな?って思ってたのに…



「へ〜〜!面白そうさ〜〜。オレもやるやる〜♪」




 マ ジ デ ス カ ?




 うわぁ…ラビってば、すっごくやる気モードだよ。

 そしてラビのやる気モードで、コムイさんのテンションもあがってるよ…

 これはもう、絶対に中止はありえないですね(泣)

 いいですよ、もう!本当に覚悟を決めます!!



「なぁなぁコムイ。戦隊モノならイメージカラーが必要じゃねぇ?」

「そう!そうなんだよラビくん!!でね、ボクが予め考えていたのは…」



 嬉しそうに冊子を開くコムイさん。コムイさんのいう考えとは…



 赤→アレン

 緑→ラビ

 黒→カンダ

 桃→

 青→リナリー



 なんだそうです。僕が赤ってことは…



「もしかして僕がリーダーなんですか?」

「その通り!アレンくんがリーダーだよv因みに黒の神田くんは、孤高の戦士だね」



 ちょっと待って下さい!どうやって、この個性的なメンバーをまとめれば良いんですか!?

嫌ですよ、面倒くさい…じゃなくて、自信がないですよ。

 必死で反論するも、コムイさんの



『拒否権はないよv嫌なら、さっきのリスクだから』



 の一言で、沈黙してしまいました。

 師匠の所へ行くくらいなら、大人しくリーダーをしてますって!!

 結局、誰も反対できずにカラーまでが決まってしましました。

 

 とまぁ、こんな感じでDグレンジャーが始まったのですが…

 一体僕たちはどうなるんでしょうか?

 というか、色を決めた時点で『黒』の教団じゃないような気がします(汗)




後書き
はい!と言うわけで、Dグレンジャー始動☆
元ネタは、BBSなんですよね(笑)
早速書いてみました。
とりあえず、今回はアレン視点で始動部分を。
ヒロインは、『Those of 〜』のヒロインです。
因みに、『Those of 〜』とつけた理由は…
実はもう一人連載ヒロインがいるからですv
まだ未登場ですが、ネタの構想は出来てますので、近々…
ふふふv
おっと…話がずれてしまいました。
今後Dグレンジャーはどうなって行くのかな?(おまいが聞くな)
まだまだ未定な所はありますが、頑張っていきますので、
お付き合頂ければ幸いですv