気が付けば、そこは知らない世界でした。
始まりは突然 1
さて、ここは何処なのでしょう…?
確か、授業の空き時間を利用して図書館で調べ物をしてて…
眠くなったから、本を枕にして寝た事までは覚えている。
でも気が付けば、知らないところに立っていました!
どうしよう?どうするよ?私!?
さんってばピンチですよ!?
何処よ?ここ!学校の近くじゃないし!
こんな場所、私は…知っている!?
何となーくだけどさ。見覚えがあるのですヨ!
もしかして此処は…
「あの…お尋ねしますが、此処は何処でしょう?」
通りすがりのAさんに聞いてみる。
するとAさんはにっこりと
「此処はイーストシティの中央区ですよ」
と笑顔でお答え下さいました。
アンビリーバボー!!
イーストシティですよ!イーストシティ!!
つーまーり、ハガレンの世界です!
何で?どうやって此処まで来たんだ?
夢か!?そうだ!夢に違いない!
そう思って、ほっぺたを思いっきり抓った。
痛い(泣)
って事は、夢じゃない!?
何で!?って考えても理由なんて判らないし。
とりあえず観光でもしますか。
うん。人間、前向きが一番ヨ☆
余談だけど、この世界に来た時、私の鞄も一緒にありました。
とりあえずイーストシティを歩いてみた。
はー。東部ってこういう風になってたんだ〜。
意外と近代的だね。
思ってた以上に車も走ってるし。
建物は、欧米風だネ!
それよりも、誰か居ないかな〜?
誰かに会わないとご飯も食べれないし。
早くたかる相手を見つけなくちゃ。
辺りをキョロキョロしながら歩いていると、前方に見知った人はっけーん!
例のあの人ですよ。
他の少年達は持っていない、金と権力と言う魅力を持った少年ですヨ!
是非とも話しかけねば!
「あの!エルリック兄弟ですよね?初めまして!私はと申します!!」
二人に駆け寄り勢いよく話す私に、二人は少し気圧されているのは気にしない☆
うわ〜。本物だ〜。生エルリック兄弟だ〜。
会えて嬉しいな〜☆
「あの…さんはボク達の事を知っているのですか?」
「はい。だって有名人じゃないですか!
特にお兄さんのエドワードさんは、とりわけ『鋼の錬金術師』として有名ですもの。
あ!エドワードさん、もし宜しければ写真を撮らせて貰っても良いですか?」
本当は『エド』って呼びたいけれど、初対面で呼ぶのも気が引ける。
でも『エド』って呼びたいな〜。仲良くなりたいな〜。
写真も撮りたくてエドに頼むと、エドは下を向いて震えていた。
あれ…?どうしたんだろう?
「なぁお前って言ったか?はオレが兄貴だって判ったのか!?判ったんだな!」
「え?うん。判ったよ」
「お前最高!」
「初めてじゃない?ボク達兄弟を間違えなかったのって?」
「そうだな!いや〜。判る人には判るんだな。写真だっけ?何枚でも撮って良いぞ」
エドは凄く機嫌が良さそうに答えた。
よっぽど兄って言って貰って嬉しかったんだなぁ。
そう言えば、何時も間違われてたっけ(苦笑)
ま、何にせよエドのお許しが出たし。写真を撮ろう。
鞄の中からデジカメを取り出し、笑顔のエドをパシャリ。
続いて、はしゃいでいるアルもパシャリ。
それから二人を何枚も撮りました。幸せv
「何してんだ?」
撮った画像を液晶画面で確認していたとき、エドとアルが近くにやってきた。
「あ、エドワードさん、アルフォンスさん」
「オレの事はエドで良いぜ。オレもって呼ばせてもらうから」
「ボクもアルって呼んで」
「OK!エドとアルだね」
「で、何してんだよ」
「さっき撮った画像を確認してるの。見てみる?」
エドとアルにデジカメを見せてみる。
すると、二人はとても驚いていた。
「な…んだコレ!?ガラスみたいなのにオレ達が映ってる!?」
「本当だ!、これは何?」
しまった…この世界ってテレビは無かったんだ。失敗したかな?
「これはデジタルカメラって言ってね、私の世界にあるカメラなんだよ」
「「の世界?」」
「うん。どうやら私、異世界に来ちゃったらしいのよ〜(笑)」
あはは〜って笑う私に、エドとアルもつられて笑う。
「そうなんだー。は異世界から来たんだ……って異世界!?」
「んなバカな!そんな事ありえねぇ」
「私もそう思うんだけど、これが事実なのよ〜。ほら証拠」
そう言って、私はデジカメを操作した。
エドとアルを写したデジカメは、他にも元の世界を撮っていた。
風景や建物だけなら信じては貰えなかったんだろうけどさ。
飛行機や等この世界には無い物も写していたから、二人とも納得せざるを得なかったみたい。
「が異世界から来たのは判った。だけど、どうやって来たんだ?」
「さぁ…?」
「も判らないの?」
「うん。この世界に来る直前、本を枕にして寝てたんだよ。それまでは何も変わらない日常だった」
「だったらその本が怪しいな…何の本だったか判るか?」
「え〜っとね、確か…え〜っと…え〜っと……あれ?思い出せない(汗)」
おかしいな?少し前の事なのに。
記憶力は悪い方じゃないんだけどな。
「兎に角、東方司令部に行こうよ。何か判るかもしれないよ?」
アルの提案で、私達は司令部に行く事にしました。
後書き
とうとう始めちゃいました!異世界ヒロインです。
短編のつもりでしたが、長くなりそうです(宣言)
えぇ…無駄に…(遠い目)
様、ここまで読んで下さって有難う御座います。
それでは、暫くお付き合い下さいませ☆
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