ウロス島〜チチカカ湖


ウロス島(チチカカ湖)
チチカカ湖上の浮島ウロス島
私達が連れて行かれたウロス島のひとつ。
ウロス島
島も家も船もみんなトトラで出来ている。 トトラの香りが心地よく、思わず寝そべってしまった。
(しっかり鳥も写っている)
湖と島の境目とトトラの天日干し
湖と島の境目はこんな感じ。島へ降りる時の最初の1歩は、島の人の指示通りに しないと、足がトトラを突き抜け、そのまま湖に…。採ってきたトトラは天日干し(中央右)してから、 家や船を作る。ちなみに中央左の2つの筒状のものは、船を作る途中のもの。
空がただでさえ真っ青だったのに PLフィルターを使っていたため、紺青の空になってしまった。
トトラとトトラの船
手前側に湖からボソボソっと突き出ているのがトトラ。新鮮なうちだったら、 食べることができると言われ、トトラの船を漕いでた人が、湖から1本のトトラを引き抜き、そして皮をむき、 食べさせてくれた。アロエみたいな歯ざわりでちょっと甘みがあってなかなかの味だった。…と思ったのは 私一人で、私がおいしいと言っていたら、Fumiをはじめ、いっしょに船に乗っていた他の人達は"えーっ?" と言う顔をしてた…
家の前にはトトラの船が浮かんでいる。船の頭側は、動物(?)の顔形に作られていておもしろい。
トトラの船
トトラの船の頭。いろいろな形があっておもしろい。 前の写真にも載っていたが、私が一番気に入った頭(顔)は、ズバリこれ!
「はぁ?」と首をかしげた感じがいい!でも、みんなポカンと口を開けているのはなぜ?
 チチカカ湖上のウロス島。トトラ(アシ)を3mほど積み重ねて作った浮島で、水に浸かった部分が腐れたら、 新しいトトラを積み重ねているそうです。

 大小40ぐらいの島があり、約700人の人が生活していて、大きな島には、学校や教会や病院があります。
天日干のチチカカ湖の魚 なんと、家畜も飼っているし、じゃがいもを作る畑もあるそう…。
彼らは、チチカカ湖で魚(右写真。名前は忘れた…)を捕って、プーノなどの市場へ持っていき、島でとれない野菜 などと交換したり、現金に換えたりしているそうです。
また、観光客が訪れる島では、おみやげを売ってお金を稼いでいます。



 プーノの桟橋からモーターボート(観光用)に乗り、ライフジャケットを着せられ、 人がいっぱいになってから出発。

 どーせなら、景色がよく見えるボート の屋根の上へ行こうと、はしごを登って行ったら、こ・こわい…
歩くとボコボコとくぼむような床(屋根?)で、今にも足が下へ突き抜け そう…両脇には木で作った長椅子と取って付けたような背もたれ兼 手すりのポールがあり、全体重を預けられない気分…
でも、心地よい風と景色が最高でした!

 約40分ほどで目的の島へ到着。10家族が住んでいる小さな島でし た。

 ボートから島へ降りた最初の一歩はフワッという感じで、なんか変。
島の端はくれぐれも注意して歩かないと、そのまま、湖に足を突っ込ん でしまうそうで…でも、ふかふかのじゅうたんの上を歩いているような 感じで気持ちよかったです。

 島の真中は広場になっていて、広場を取り囲むように家が建ってい ます。広場では、この島の住民が民芸品を売っていました。ひととおり 見て、10歳前後の男の子が売っている所へ。

 太陽を表わすペンダント(インカでは太陽神を崇拝している)がかわいくて、 種類が違うのを6個持って、「Cuanto cuesta?(いくら?)」と聞いたら、 「じゅうごソル(15sol)」となんと日本語で返ってきたんです!
まさか、この地で日本語を聞くとは! すごくびっくりしました。 数字と"こんにちは"、"どうぞ"、"ありがとう"は、日本語で言えるらし い。

 後でEdgarに話したら、「あぁ」とうなずいたんで、そう言えばEdgarはガイドで よくウロス島へ来てるんだと思い、「もしかして、Edgarが教えたの?」と聞いたら、 ふふっと笑っただけでした。どっちなんだ??

 結局、値切って10sol(約300円、1個約50円)で買いました。 (値段がバレちゃいました。…プレゼントした友達よ、許して!まぁ、気持 ちの問題よぉ!)

 それから隣の島へ行くため、トトラの船に乗りました。2人がやっと 座れるくらいの幅で、10人乗れるぐらいの大きさです。地元のおじさん が船を漕ぎながら、ガイドもしてくれました。

 漕ぐたびに船が揺れて、 ちょっと緊張(泳げない…)。トトラの船と言えども、硬く硬く縛って作って いるため木のように硬く、底(床)には、クッション代わりにトトラをバラバラっと 敷きつめているにも関わらず、船を降りる時にはお尻が痛かったです。

小学校(Fumi撮影)  次に着いた島は、もう少し大きい浮島で、ちっちゃな学校(右写真)とちっちゃな 博物館(チチカカ湖で見られる魚や鳥のはく製等)がありました。この2つの 建物だけが、トトラではなく、木とトタンで作られていました。

 あとで思ったのですが、浮島では水道はどうなっているのでしょうか? 飲み水はチチカカ湖の水?でも、洗濯物を洗って干してあった…。
トイレは?もしかして、タレ流し?お風呂は?…肝心なことを聞いてくる のを忘れてました…



 チチカカ湖へ行ったら、ぜひ、1泊2日のウロス島、タキーレ島、アマンタニ島ツアーをお勧め致します。
モーターボートでタキーレ島まで約3時間、アマンタニ島まで約4時間。宿泊施設がないため民家に泊めてもらえ るそうで、地元の人と触合うのにもってこいのツアーらしい。アマンタニ島から見る景色もまた絶景らしい。

…なぜ、行かなかったか…と言うと、最初の予定では、このツアーに参加したら、リマへ帰る予定日の飛行機 に間に合わなくなるという事で泣く泣くあきらめたのです。結局は、飛行機のチケットがとれなくて、プーノ滞在 が1日延びてしまい、こんなことなら行けばよかったと思ったのは、後の祭でした。

  
ウロス島住民 ボートの上から ウロス島の男の子
家族みんなでくつろいでいるところを撮った。
ウロス島に来て、目に付いたのが 各家庭に1つある黒いもの。なんとソーラーシステム! 浮島にはもちろん電気を供給する発電機などなく、以前は電気のない世界だった。 ウロス島を初めて訪れたペルーの大統領といえば、フジモリ氏。彼は当時のウロス島の全家庭にソーラーシステムを贈った。 そして、学校、病院を建てたのもフジモリ氏。だから、ウロス島の住民は皆、フジモリ氏が大好きだそう。
(Edgarが話してくれた)
モーターボートの上から、地元の人を運ぶボートを撮った。 なぜか、みんなこっちを向いてにこやかに笑っていた。手も振ってくれた。 なんか、うれしかった。
 陸地周辺のチチカカ湖の水は、よどんだモスグリーンみたいな色。 「絶対、この辺りで湖に落ちたくないね」とFumiと話していた。 陸地から離れていくにしたがって、湖の色は澄んだブルーへと変わっていった。
最初に行った島からトトラの船に乗り、隣の島へと動きだした時 男の子がこっちを見てボーっと立っていた。
「撮りたい!」と思ってあわてて撮ったため、 少しボケているけど、みょーに気に入っている。
この後、この男の子は大きなあくびをした。 …眠かったのかな?



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