ペルー紀行


2000年6月23日〜7月7日

ペルー
【リマ〜 クスコ〜 マチュピチュ〜 プーノ(チチカカ湖ウロス島)〜 リマ】

リマ  ・   クスコ〜サクサイワマン  ・   マチュピチュ〜ピサック〜オリャンタイタンボ  ・  

プーノ〜シユスタニ遺跡  ・   ウロス島〜チチカカ湖  ・   その他(追記)


はじめに

 この旅をする1年前、私は今回お世話になったペルーの友達Luisに(彼は8ヶ月間熊本にいた)言った最初の 一言は「私、ペルーへ行きたい!I want to go to Peru !」。 6月か7月だったら行けるかな?などと 冗談まじり(そう簡単に行けるとは思っていない)で、まわりに話していました。
 1年後、熊本での遊び友達のFumiが、6月末からペルーへ語学(スペイン語)の勉強をしに行くことになり、 彼女が、ペルーへ帰っていったLuisに電話をした時、私もいっしょに行くと話したよと聞いて、 "あれ?私も行くの?" と…でも、折角のチャンス、逃すわけにはいくまい! 急きょ、まわりに流されて決めてしまったラッキーな旅、そして、1年後に夢かなった旅でした。

 しかし、私達が行く1ヶ月前ぐらいは、ペルーの大統領選挙でゴタゴタしていて、暴動なんかも あったりして、本当に行けるのかな?と心配していました。そんな心配事はよそに、当のLuisからのメールは 「楽しみに待ってる」とのこと。熊本にいるペルーの友達に聞いても、「ダイジョーブ!ダイジョーブ!」。 現地人が大丈夫と言うからには、大丈夫なんだろうと出発しました。

 福岡からリマまでは交通費往復14万円!(ただし、乗換4回、片道1日半かかった)
リマでは、Luisの家にホームステイ、リマ以外では、1泊6ドル〜15ドルのHostal(オスタル)に泊まり、 地元の料理もしっかりと食べ、おなかをこわすことなく、高山病にもかかることなく、 そして、何事もなく…。
貧乏だったけど、友達のおかげで毎日毎日がとても楽しくて、充実した日々が送れました。
友達には、ほんと感謝しています!ありがとう!!
(Fumi,Luis,La familia de Luis,Cesar,Javi-chan,Miguel,Chipy,Edgar......
Muchas gracias desde lo mas profundo de mi corazon !!)

 ペルーでは、たくさん写真を撮りました。
インカ時代の遺跡、アンデスの山々、標高世界一の湖・チチカカ湖… とてもとても行きたかったところだったし、今となっては、また行きたいところです。

 もともと文章を書くのが苦手な方なので、多少、変な文があるかもしれませんが、その辺のところは 大目にみてやってくださいませ。
とにかく、私の目を通して見た“ペルー”です。どーぞ、時間のある方は覗いてみてください。

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リ マ


 ペルーの首都リマ。
日系人も多く、フジモリ元大統領もそのうちの一人です。日本大使館が占拠されたのもまだまだ記憶が 新しいですね。今は、新しく日本大使館が建てられ、2重3重と柵が取り囲み警備員があちこちに立って、 ものものしい雰囲気でした。

リマ
街の一角
Luisの家の屋上から前の通りを撮った。 街の中で写真を撮るのは危ないと言われ、 町並みはここから撮った写真だけだった。
冬のリマ(海岸側)は、いつもどんよりしたくもり空。 逆に夏は晴天ばかりなので、リマへ行く時は、夏がおすすめだそう。 ちなみに、山側(アンデス…クスコ、プーノなど)は、冬が晴天ばかりで、 夏は雨が多いので、冬がおすすめ。
車窓から
走っている車の中からなら写真撮ってもいいよと言われ撮った写真。 リマに来て、何か違う…と思っていたら、そう、山に緑がない! 荒涼とした山肌には、あちこちに字が書いてある。 その上、山には張りつくように、貧しい人たちの家…スラム街がひろがっている。
 朝の4時にホルヘ・チャベス空港に到着。タクシーの運転手がたかってくる 中、懐かしい友達の顔が…Luisと彼の恋人Chipyと彼の従兄Cesar、友達Javierと、みんな で朝早くから出迎えてくれました。それからLuisの家へ…。

 彼のママが朝食を準備。ペルーでは、家庭でもレストランでもコーヒーと 言えばお湯だけが入ったカップが出てきます。そして、テーブルの上に は缶に入ったコーヒーの粉がいつもおいてあります。
そうです!日本と違って、コーヒーの粉を入れた後にお湯を注ぐのでは なく、お湯の中に自分が好きなだけコーヒーの粉を入れて飲むのです。 コーヒーを注文して、お湯だけが入ったカップが出てきてびっくり…以前 ペルーへ来たことがある友達談です。
パンも今まで食べたことのないパンで素朴な味がしておいしかったし、 手作りのパパイヤジュースも、そしてペルーのチーズも独特な味で、 ペルーに来たら一度は食べてみるべし!

 昼食もママやおば様達が作ってくれました。私の大好きなセビーチェ (魚介類のマリネみたいなもの)、アロス・コン・ポーヨ(鶏肉が入っていて コリアンダーで緑色に染まった炊き込みごはんみたいなもの)、アボガドサラダ、 ジャガイモ等が入った具だくさんスープ、オレンジ色したサツマイモなどなど。 おなかいっぱい食べました!

 リマは以前よりずいぶん安全になったとはいえ、日本に比べたら まだまだ危険な街です。外からLuisの家の中へ入るまで、3回から 4回はカギを開けました。街の中を移動するには、バスやタクシー等が あるけど、Luisの家族が絶対ダメだと言い、結局リマでは誰かれかが 車を出してくれました。そして、車に乗った時の注意事項… 必ずロックする、バックなどの荷物類は膝上やシート上に置かない (足元に置く)、窓は開けない…と言われました。確かに信号で 止まった時、物売りや窓拭きでたくさんの人がたかってきてちょっと こわかったです。

 リマでは友達がいろいろなところへ連れて行ってくれました。

 着いたその日は、昼食後にリマ郊外の墓地へ。Chipyのパパが亡くなってちょうど1ヶ月目に あたるため、いっしょにお墓参りに行きました。荒涼とした山のふもとに、緑が生茂り、 あちこちに赤い花が咲乱れ、まるでオアシスみたいなところでした。
墓地の一角 お墓と言っても、芝生の中に20〜30cm四方の石が埋め込まれているだけで、 よそ向いて歩いていたら、踏んずけてしまいそうでした。
(右写真の右下の白い部分がお墓)
隣の芝生では、神父さんがお祈りの真っ最中で、 また別の場所では、今から棺を入れるらしく、穴を掘っていました。ひとつのお墓に3つまで棺が 入るように深く掘られるそうです。
そして、この墓地庭園の裏山には、なんと建物の遺跡がどどっと。 しかし、名も知れぬ遺跡らしい。

 それから、新市街地、ミラフローレス地区の コスタ・ベルデ海岸へ行き、リマで有名な「Parque de Amor(恋人達の公園)」へ。
キスをする像 なぜ「恋人達の公園」なのかと言うと、公園の真中にキスをする像があるためです。 男の人が女の人を押倒して覆い被さるように熱烈にキスをしているのです。
(左写真。左側から撮った方がリアルだったが、Javierがこっちからの方が女の人のパンツが見えていいよ と言った。そうなんだぁと素直に従った私たち…しかしスカートの中は何もなかった…笑われた…)
その周辺では たくさんのカップルがチュッチュ…してました。あと結婚式を挙げたカップルが、パーティーの前に立寄ったりするそうで その日もウエディングドレスを着た人がいました。

 それから、Larco Mar(ラルコ・マール)へ。ミラフローレスの海岸沿いに新しく出来たショッピングゾーンで、展望台もあり、 ハードロックカフェもあり、多くの人達で賑わっていました。

 夜は、なぜか中華料理のお店へ。リマでは「CHIFA」と書かれた看板をよく見かけたのですが、 中華料理のお店のことで人気があるみたいです。
それから、口直しにアイスがおいしいお店(名前忘れました…)へ 行き、ここでしか味わえないフルーツ〜マラクーヤ(酸)、チリモヤ(酸)、ルコラ(甘)などのアイスを食べました。

 そのあとは、早速、ディスコティカへ。サルサ、メレンゲを踊るぞーと思ったものの、2〜3曲ぐらいしかかからず、 あとはディスコミュージック…。でも、ラテン系ミュージックはやっぱりいい!そこへ小さなタンクと50cmぐらいの細長い 棒を持った男の人が来て、お金を払うとテキーラのソーダ割を飲ませてくれるらしく、友達が飲めとばかりに お金を払ってくれました。あごの下にティッシュをあてて、口を大きく開けていると、細い棒の先からすごい勢いで テキーラのソーダ割が…ゴックンと飲んだら、あっ、おいしいっ!それに、ハイボールを飲む犬(以前テレビで見た)の 気分が味わえた…かな?
結局朝4時に帰りました。しかし、来た早々、24時間起きてるとは…あとがこわい…。

カテドラルの中
リマの街の中央にあるアルマス広場のカテドラルの中。ペルーで最も古いカテドラルだそう。 フラッシュなしで撮ったが、きれいに撮れた。
このアルマス広場には大統領府(当時はフジモリ大統領が住んでいた) が隣接しており警備がすごいらしい。しかし、観光客が多い為、スリや盗みのメッカとなっている。 私達は夜に行ったが4人の男友達がついてくれていたため、何事もなかった…
しかし、私が日本へ帰ってすぐ、ここで暴動が起こっていた…
夜のコスタ・ベルデ海岸
ミラフローレス地区の隣、バランコ地区の海岸の 公園(?)から岬に建つ十字架を撮った。
この場所へ歩いて来る途中に木で作られた小さな橋を通ったが、 リマっ子の間では、この橋を好きな人と2人で歩くと永遠に結ばれると言われているらしい。
私は…Fumiと2人で歩いた…
 次の日(?)は、12時からLuisと彼の弟のサッカーの試合があったため、観戦に。

 遅い昼食は、Luisのママがうどんとさしみと焼き魚を作ってくれました。ただし、飲物はコーラ。 ミスマッチだけどここでは許せる…かな?

 ちょっとくつろいでから、夜、友達みんなとアルマス広場へ。
危ないから、写真を撮る時は、まわりにみんなが居る時に撮りなさいと言われ、そう言われたら、 なんか怖くて撮りたいものも撮れない心境でした。結局、大統領府をバックに、Luisから写真を 撮ってもらっただけで、広場の写真は撮ってません…。
広場から川沿いに歩いていくと、出店や見せ物でにぎわっていました。川向こうにあるサン・クリストバルの丘 の十字架(高さ20m)が街を照らすぐらいに輝いていました。

 それからは、夜のリマ市内を散策。私らはいったいどこへ連れて行かれているかもわからず、 ぶらぶらと…。そして、ある公園(たぶんミラフローレス地区のセントラル公園)を歩いていたら、似顔絵を飾っている場所があり、おもしろいんで しばらく見ていました。すると、Sesarが私をベンチに座らせ、そして前には絵描きさんが… 私を描いてる絵描きさん はずかしいから一人ではいやだと言ったものの、みんな一緒だったら人数分料金を取られるらしく、 結局、私一人座って描かれることに…。
いつの間にか、私と絵描きさんのまわりには人だかりが出来、 そして、絵描きさんの描いている絵と私を見比べながら、ニヤニヤと笑っている…。
(右写真は、Sesarが私のカメラで撮った写真)
恐る恐る描き上がった絵を見たら、「おー」の一言。マンガチックに描かれた私のドアップの顔(結構似てる) にとってつけたようなボン!キュッ!ボン!の体(これは理想)…。いい記念になりました。

 それから、バランコの海岸沿いの公園を散策後、遅い夕食(夜食?)を。
地元では超有名な炭焼きチキンのチェーン店"Norky's"へ行きました。噴水もある大きなお店で、チキンに フライドポテトとサラダが付いたPollo a la brasa(ポヨ ア ラ ブラサ)を食べました。おいしかったです!
その後もウロウロして、結局、帰ったのは午前2時でした…。

 次の日は、クスコ行きのチケットを買うため、航空会社へ。
この日は、冬のリマでは珍しく晴天でした。 パチャカマ神殿(写るんです) 3週間ぶりの日差しと言っていたような…。
航空会社へ行って帰るだけだったんで、カメラは置いて"写るんです"だけ持ってきていたら、あまりの 天気の良さにCesarとJavierと4人でそのままドライブへ。やっぱり、カメラを持ってくればよかったと思いつつ、 車はパンアメリカン・ハイウェイを南下。約30Km走ったところのパチャカマ神殿遺跡へと行きました。(右写真)

 パチャカマ(天地の創造者)と名付けられた遺跡は、海岸の近くの砂漠地帯にあり、とにかくだだっぴろい。 車で移動しながら、遺跡めぐりをしました。 Mamacuna(写るんです) 丘の上に建つ太陽の神殿から眺める景色は、片側が延々と続く 砂漠地帯、もう片側は白い波が立つ海岸線が延々と続いていて、この対照的な景色がとても印象的でした。
 太陽の神殿のある丘から下って車を走らせると、今度は"Mamacuna(ママクーナ)"と書かれた神殿がありました。(右写真)
友達から、この神殿について説明があったのに、すっかり忘れてしまってる…なんだったか思い出せないです… ごめんなさい…。

波(Fumi撮影)  再び、パンアメリカン・ハイウェイを南下。途中から脇道に入り、海岸沿いのオフロードを走り(Cesarの車は4WD)、 まるでジェットコースターみたいでおもしろかったです。そして、たどり着いたところは、高級別荘が建ち並ぶ 海岸沿い。オフシーズンのため、ビーチは貸切状態だったけど、波がとにかくすごい!! (左写真)
この波の立ち方はサーフィンもしにくいのでは…?

パステル・デ・○○ ティラザート? カラプーカ  ひとしきり遊んで帰ったら、Luisのママやおば様達が料理を作って待ってました。 Fumiが大好きというカラプーカ(ポテトやピーナッツ等が入った煮込み料理。店では食べれない家庭料理だそう)、 ティラザート?(これにタマネギを入れたらセビーチェになるらしい)、パステル・デ・○○(ホウレンソウに似た野菜と卵などを 混ぜてパイで包んだもの)などなど。とてーもおいしかったです!

インカ・コーラとヤギ(?)たち;パチャカマにて  昼食後は犬(Luisの家のハスキー犬。「動物たちのお医者さん(だっけ?)」のチョビみたいだった)を連れて近くの公園を散歩。ゆっくりした後、夜は友達みんなとアンティクーチョ(牛の心臓などを 串に刺して焼いたもの)を食べ、チチャ・モラーダ(紫色のトウモロコシをつぶして発酵させたジュース)を飲みました。 地元の人が大好きと言うチチャ・モラーダは、私はあまり好きではなかったんで、インカ・コーラ(左写真;ペルーではコカ・コーラ よりポピュラーな飲物。黄色い色した炭酸で味はライムみたいかな?)を飲んでました。

 その後は、Fumiの友達のGloriaを拾って、なぜかボーリングへ。結局この日も午前1時に帰宅。5時には 起きて空港へ行かなければならないのに…

 《この後、クスコ編へとつづく。》

 Fumiとの2人旅を終え、飛行機のチケットが取れず、1日遅れのリマ帰宅となりました。
空港へはCesarとJavierがお出迎え。そのまま、日秘文化会館を見学。ペルー熊本県人会の前でFumi はしっかり記念撮影しました。

ピルセン クスケーニャ  Luisの家で荷物を降ろし、おば様の別荘へ行くべく準備をし、スーパーでピルセン(ペルーのビール)、 クスケーニャ(クスコのビール)などなどを買出し、そのまま4人で(Luis他の友達は仕事のため来れない) 街から車で1時間ほどのところにあるおば様の別荘へ。
広くてとてもきれいなお家で、家具類には細かい砂が入ってくるため、白い布をかぶせてありました。 結局、朝5時まで飲んで遊んで…。この時撮ったビデオは永遠に封じてほしいぐらいそれぞれの 暴露話が入ってたりなんかして…。

 朝8時起床。夜明けのコーヒーを飲んで、再びLuisの家へ帰宅。
ルクマ 名前はわからないけど、おば様が作った豆料理を2品ほど食べ、デザートにルクマと呼ばれる果物を 食べました。(右写真;カットしてある)
はじめてルクマを食べると言ったら、おば様はびっくりしてました。でも、日本には 普通売ってないですよね?だいたい、ナイフで切りながら食べる果物なんて…でも、とてもおいしかったですよ!

 その後、おみやげだけが売っているマーケットでぶらぶらして、夜は友達みんなでスシ・バーへ。 魚介類のにぎりはやっぱり、日本のほうがおいしいと思うけど、アボガド巻なんかはやはり、 こっちのほうがおいしかったかな?
 私の帰りの飛行機が朝早く、午前5時半には家をでないといけなかったんで、夜のうちに みんなとお別れをしました。
 Luisの家へ帰る前にJavierの家へ寄って、彼のパパとお話を。 日本語の勉強をしている彼のパパはとてもおもしろくて、2、3回会っただけで大ファンに なっちゃいました。
 結局、またまた午前様になり、見送り組のFumi、Cesar、Javierは徹夜とゆーことに。 昨日もみんなほとんど寝ていなかったので、途中うとうと…寝ぼけまなこで空港へ。

 あっと、言う間の2週間でした。別れ際とゆーのは、やっぱり、うるうるときてしまうもんですが、 「いつかまた会えるよ」って感じで、笑顔(だったと思う…)で別れました。

「ありがとう!Muchas gracias !!」それから、Big hug!!
(日本語、スペイン語、英語がごちゃまぜになってしまった…)

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