薬剤師ゆうの主婦生活 TOP>主婦生活 満喫中?!>女性の体

生理不順
HOME

生理があっても無排卵だったり(不妊の原因)、または生理が止まってしまったり。女性の体は敏感です。こちらでは生理の種類についてのお話です。

生理不順とは

生理周期は通常は25〜35日前後、期間は4〜7日間前後とされています。もちろん、その時の体調や環境、ストレス、時には薬などの影響で相前後してしまうことは、私自身を含めて経験している方が多いことと思います。

生理不順とは、時期、周期、量、痛み、などにより分類されます。この生理不順は不妊原因になることもありますので、妊娠を希望する女性はもちろん、おかしいな、と感じる場合には婦人科へ受診しましょう。
*基礎体温は排卵の有無などを知るのに有効な手段です。

生理がない

@原発生無月経:18歳以降になっても生理がこない状態。生まれつきのホルモンが分泌される臓器の機能(卵巣、視床下部、下垂体等)障害・発育不全などが原因とされています。

A続発性無月経:初潮は迎えたが、突然生理がこなくなり、数ヶ月以上続いている状態。強い精神的なストレスや急激なダイエットなどによるホルモンバランスの崩れが原因とされています。またそれ以外にも、甲状腺、下垂体の異常や時には薬の副作用による原因などもあります。

生理周期の乱れ

@頻発月経:短い生理周期(24日以内が目安)で頻回に生理がくる。排卵がある場合とない場合(無排卵)があります。無排卵の場合は、出血はあるけれど、量は少なく、また期間も長くなることがあります。排卵の有無は基礎体温をつけることで分かります。

A稀発性月経:年9回以下しか生理がこない。周期としては36日以上となる。毎回排卵が確認される場合には妊娠への影響は少ないとも言われていますが、年に3回くるかこないか、といった場合には何らかの支障が臓器にあることも考えられます。

月経血の乱れ

@過多月経:レバーのようなドバッとした血の塊や昼でも短時間、夜用ナプキン2枚使っても危ないくらいに非常に量が多い状態。月経期間も長引くことがあります。突然、過多傾向になり始めたら早めに受診しましょう。子宮筋腫、内膜症などの可能性があります。

A過小月経:量が少なく1〜2日程度の期間で終わってしまう状態。無排卵の場合もありますし、ホルモンの乱れもあります。ただし、閉経に近くなってくると自然と生理期間が短くなっていくのは通常の流れです。


年1回の健診を

婦人科というのは出産経験がない女性には中々敷居が高く、受診しにくい印象があります。でも主治医を見つけておいて、定期的な診察というのは自身の体のためにも大事なことです。
時間がない方でもせめて、区・市町村で行う無料の検診は都合をつけて受けることをお奨めします