internet Adventure〔iA〕の私記 冒険の書
2008年7月~9月にすすむ
2008年3月にもどる
〔iA〕の私記にもどる
2008年5月14日の時点で、
「internet Adventure〔iA〕公式サイト」
のトップページが変更されたようです。
トップページ以外は、
2008年5月10日
の時点から変更されていないようです。
2008年5月10日
の時点で記述した内容の続きです。
〔iA〕に似たサービスで、競合し得るものが他にないかという観点で探してみました。
その結果、
今まで見落としていたことが不思議と思えるほど素晴らしいものに出会いました
(実は、以前、ある方から紹介されたことがあったのですけれども、
その時点では、この種のものへの移行を考えていなかったため、忘却していました)。
「ViZiMO」
は、株式会社マイクロビジョン(MiCROViSion)が提供する
ネットワークコミュニケーションシステムで、
2007年7月30日からクローズドβテストが実施され、
2007年10月31日からオープンβテストが開始されています。
2008年5月10日、私も試しに「ViZiMO」に参加してみました。
「ViZiMO」
をひとことで表現するならば、SNS とそれから起動される 3D仮想空間から成る
コミュニケーションサービスといったところです。
最大の特徴は、
各プレイヤが「ViZiルーム」と呼ばれる独自の 3D仮想空間を創ることができ、
それを SNS で公開することで、
他のプレイヤも「ViZiルーム」でのプレイに参加することができることです。
「ViZiMO」におけるアバター(「キャラクタ」
という呼称の方が一般的であると思います)は、「ViZiキャラ」と呼ばれます。
選択可能な顔のアイテムは、
輪郭、髪型、目、眉毛、口、ペイント(頬紅)、肌の色です。
選択可能なアイテムの種類は少ないのですけれども、
奇抜なものがなく、実用的なもののみに絞られているという印象で、
たいへん好感を持ちました。
身長や体格は、固定なのですけれども、
「ViZiルーム」での多岐に亘るプレイを考慮すると、
妥当な処理であると推測できます。
なお、「ViZiMO」では、女性用のアイテムを男性の
「ViZiキャラ」に着用させることも可能です。
上の画像では、試しに、ペイント(頬紅)を着用しています。
また、プロフィール画像用の撮影機能が充実している点は、
プレイヤの心情に立った素晴らしい配慮であると感じました。
ブラウザを用い、「ViZiMO SNS」にログインすると、
自分のページである「ホーム」での日記の作成や編集、および、
他のプレイヤのプロフィールの参照や日記へのコメントの記入など、
所謂SNS としての機能を使用することができます(ブラウザについては、
IE が推奨されているようです)。
「ViZiMO」では、一般的なメタバースのように、
ひとつの連続的な仮想空間をプレイヤ全員で共有している訳ではありません。
「ViZiMO」では、自分または他のプレイヤの創った「ViZiルーム」をもとに、
自分専用または他のプレイヤと共有可能な「部屋」を一時的に作成することができ、
「部屋」に参加することで、
「ViZiルーム」の内容をプレイすることができます。
プレイが終了すると、「部屋」も終了(消滅)します。
「ViZiMO SNS」で、「広場」に移動した後、「ViZiルーム」を選び、
「部屋」を作成するか、すでに作成されている「部屋」に参加すると、
「ViZiルーム」でプレイすることができます。
また、他のプレイヤの「ホーム」から「ViZiルーム」を参照することで、
「部屋」を作成することもできます。
(余談ですけれども、「ViZiルーム」の概念は、映画「マトリックス」
の第1作目の序盤に登場する訓練プログラムに似ていると思います。)
「ホーム」で見た際には、物足りないと感じたのですけれども、
「ViZiルーム」で「ViZiキャラ」を見ると、
髪型、目、眉毛、口の色彩が実に繊細であることがわかります。
「ViZiルーム」での「ViZiキャラ」を見ると、キャラクタ生成機能で重要なことは、
編集の自由度が高いことではなく、プレイヤが適当な選択を行っても、
均整のとれた外見を得られることであると痛感します。
また、「ViZiルーム」における「ViZiキャラ」の挙動が極めて軽快であることは、
他の日本製メタバースにない特徴であると思います。
「ViZiMO」では、所持品という概念が希薄で、
「ViZiキャラ」が「ViZiルーム」に持ち込むことのできるものは、
外見に反映される「着用アイテム」のみのようです。
武器などについては、
予め「ViZiルーム」に設置されたものを拾ってから用いることになります。
(概念としては、映画「マトリックス」の第1作目の終盤で、
主人公等が大量の武器を準備する場面に似ていると思います。)
「ViZiMO SNS」で、「ホーム」に移動した後、「ViZiキャラ」を選択すると、
「着用アイテム」を変更することができます。
「ViZiルーム」を創るためには、
「ViZiKiT」と呼ばれる専用のソフトウェアを使用します。
「ViZiKiT」自体を単体で起動することもできます。
上の画像は、「ViZiKiT」のサンプルを開いたところです。
「ViZiKiT」では、
直感的かつ軽快な操作でオブジェクトの配置を行うことができます。
オブジェクトを配置する際に、重力に従い落下するモードと
空中に配置できるモードを具備している点やオブジェクトを移動させる際に、
グリッド単位に移動するモードとグリッドに従わず自由に移動するモードを
具備している点などからは、
単に機能を具備しているというだけにとどまらぬ細やかな配慮を感じます
(見習うべきものが多いと感じます)。
また、「カウンター管理」、「イベント管理」などを用いれば、
何方にでも簡単にプログラミングを行うことができます(私ですらできるのですから、
何方にでも簡単にできると確信しています)。
2008年5月11日、私も試しに、単純なシューティングゲームを作成してみました。
上の画像は、テストプレイの様子です(「ViZiルーム」のテストでは、
女性の「ViZiキャラ」が使用されるようです)。
「ViZiルーム」を「ViZiMO SNS」へ公開すると、
プレイしてくださった方の履歴やコメントなどが参照できるようになります。
自作の「ViZiルーム」を公開することや他のプレイヤの「ViZiルーム」
でプレイすることで、プレイヤ間の疎通が自然に形成されていくことを体感しました。
また、プレイしてくださった方の履歴に基づく「作者ランキング」も
公開されるようになります。
競争原理の適度な導入は、おそらく、
多くの「ViZiルーム」の創り手の励みとなっていると推測します。
過去の経験上、慣れ親しんだ世界から別の世界に移った際には、
少なからず、喪失感のようなものを味わってきました。
「ViZiMO」の場合には、色々なものを一度に渡され、
その扱いに戸惑うという今までにない感触を得ています。
また、「ViZiMO」からは、当たり前のことがきちんとできているというだけではなく、
プレイヤ側の心情に立った細やかな配慮が凝らされているという印象を強く受けます。
続きを開く
閉じる
2008年5月10日、「クローズドβテスト運営サイト」において、
チャットイベント「ネットパーティツアー」のご報告
が公開されました。
別件ですけれども、2008年5月8日頃から、次のような情報が公開されています。
-
「PostPet Type-M」の検索結果
現在のところ、次の PDF に記述されている以上の情報はないのですけれども、
-
「PostPet」、新たな世界観を提供する新サービス発表(PDF)
PostPet ならば、
当然の如く具備しているであろう強力なコミュニケーション機能をはじめ、
美しい世界、可愛らしいキャラクタは、
現時点の日本製メタバースを一蹴しかねない競合サービスとなり得るように思います。
Co-Core が提供するメタバースである
「meet-me」
に関する記述を
「meet-meの私記」
に分割しました。
「internet Adventure〔iA〕」のテストが再開されるまでの間の
「internet Adventure〔iA〕の私記」
の扱いについては、決めかねています。
「internet Adventure〔iA〕」のテストが一区切りとなっている一方、
2008年4月8日の時点で、
株式会社ココア(Co-Core)が提供する 3Dバーチャルコミュニティ(メタバース)である
「meet-me」
の正式版のサービスインが行われました。
2008年4月12日~2008年4月13日、私は、久しぶりに時間的余裕を得ましたので、
試しに「meet-me」をプレイしてみることにしました。
「meet-me」のセールスポイントのひとつは、
カーナビと同等のデジタル地図をもとに再現された東京都であるとのことでした。
現実世界の私は、生まれも育ちも東京都23区内ですので、
現実世界における自宅の地点に移動してみることにしました。
「住民登録」
で与えられた仮の住居が私にとっては、なじみのない北区でしたので、
バス路線
がよくわからず、ほとんど徒歩での移動となってしまいました。
これには、長時間を要しました。
到達してみると、残念なことに、近所の交差点ぐらいしか実装されていませんでした。
現実世界では、上の画像の地点からバスに乗ると、渋谷駅に到達することができます。
しかしながら、「meet-me」には、実装されてませんでしたので、
徒歩で 246 まで移動しました。
246 沿いにある池尻大橋駅は、
現実世界における自宅の最寄駅のひとつです(最近は、あまり利用していません)。
この時点で、夜明けとなりました。
「meet-me」における
日周と天候
は、現実世界の東京都のものと一致させているとのことで、
画像の暗さは、早朝だったためです。
246 を進み、渋谷に到達しました。
上の画像は、現実世界で、
ほとんど毎日利用している井の頭線渋谷駅です。
似てはいるものの、そっくりであるとは、いい難いというのが率直な感想でした。
私は、渋谷を一通り眺めた後、
「電車」
を用い、新宿駅に移動しました。
「meet-me」における「電車」は、
過去に到達したことのある駅にしか移動できないのですけれども、
新宿駅だけは、最初に渡される「チケット」を用いることで移動できます。
どちらかといえば、渋谷よりも新宿の方が手厚い実装となっているように感じました。
前述のように、
現実世界における自宅のある近辺には、家を建てることができませんでしたので、
再び渋谷駅に移動した後、道玄坂を進み、青葉台四丁目に家を建てました。
建てたばかりの家には、なんと、入り口がありませんでしたので、
中に入ることさえできませんでした。
そこで、「シンプルな玄関」を買い、設置しました。
家の部品は、「もちもの」として扱われ、
購入には、「meet-me」内の通貨である「ココア」が必要です。
しかしながら、入ってみると、家の内部には、何もなく、虚しさが募りました。
そこで、家具を購入しようかと思ったのですけれども、
「電車」を利用するための「チケット」も購入する必要がありましたので、
このままでは、「ココア」が不足すると考えました。
「meet-me」で、「ココア」を得るための主要な手段は、
「釣り」であると聞いていましたので、
「船釣り」ができるという竹芝駅に移動することにしました。
現実世界の竹芝駅は、私にとっては、まったく縁のない場所でしたので、
またしても、バス路線がよくわからず、徒歩を多用する結果となりました。
途中で通過した高輪は、以前の勤務地の近くでしたので、懐かしく感じました。
高輪を過ぎると、美しい建築物が見えてきましたので、入ってみました。
内部は、さらに美しい光景でした。
この「くじらアクアリウム」では、「MMP」(前述の「ココア」とは違い、
有償サービスを受けるための仮想の金券のようなもので、本来は、土地の利用にも、
「MMP」を支払う必要があります)を得ることのできる
アトラクションが開催されるとのことなのですけれども、
いつ開催されるのか不明でしたので、参加できませんでした。
釣り船に到達した時点では、夕闇が迫っていました。
しかしながら、移動に手間がかかるほど、空間の広さを実感できるというものです。
ゲームで重要なことは、
ゲーム内での蓄財などといった即物的な結果だけを追い求めることではなく、
物事の過程を楽しむことであると私は考えています。
船釣りには、制限時間があります。
上の画像は、私が最初に釣った魚です。
「meet-me」では、深度ごとに異なる種類の魚類が生息しているようです。
「釣り船での遊び方」と「釣りのコツ」は、先程の画像のとおりなのですけれども、
この後、しばらくは、失敗が続きました。
釣った魚や不要なアイテムをリサイクルすると、「ココア」を得ることができます。
廃品回収機は、各区の区役所に設置されています。
「meet-me」における区役所は、現実世界の区役所と同じ場所にあります。
私は、先程、
家を建てた青葉台四丁目を渋谷区であると思い込んでいたのですけれども、
実は、目黒区でした。
目黒区役所といえば、中目黒駅の近くと記憶していたのですけれども、
具体的な位置を思い出せず、結局、Google で調べました。
私は、現実世界の青葉台四丁目や中目黒駅を馴染み深いと感じていたのですけれども、
正確には記憶できていなかったということを思い知らされました。
このような意外な展開を楽しく感じました。
「ココア」に余裕が出てきましたので、
「シンプルなカーディガン」を購入してみました。
「meet-me」の
「マイキャラ」は、
おそらく、現時点における日本製メタバースで、
最も優れた外見を実現していると推測します。
ようやく、家具の購入と配置を行うことができましたので、
早速、着席してみました。
「meet-me」では、家具に限らず、椅子があれば、着席を行うことができます。
「meet-me」における着席の柔軟性は、非常に特徴的であると思います。
ここまでは、プレイ記録という観点で、記述してみました。
別ページ「meet-me初期導入の記録」は、
機能という観点での記述としてみました。
SEGA の 3Dインターネットブラウザ「internet Adventure〔iA〕」は、
開発途上とはいえ、CGM(Consumer Generated Media)的側面を付与し得る
「『Pia』と『ミーム』」
という機能を実装しています。
現在のところ、「meet-me」には、CGM的な機能が見当たりません。
しかしながら、私は、〔iA〕のテストが再開されるまでの間、
「meet-me」をプレイしてみようと思っています。
続きを開く
閉じる
3月の氷雨の中、開き始めたばかりの桜の蕾には、独特の香があった。
4月の眩き青空の下、満開となった桜の花からは、ほとんど香を感じることができない。
それでも、帰宅途上の夜道を吹き抜ける風は、稀に甘味を帯びる。
それは、はかなく散り逝く者の秘められた吐息か。
それとも、深夜の冷ややかな風が過ぎ行く季節を惜しむとでもいうのか。
私の前作である
「マビノギの私記」
をご覧になっていた方は、ご存知のことと思いますけれども、
このページは、四半期ごとに入れ替えます。
理由は、HTML を手書きで作成しているためです。
以前の書
のページは、最新の書のページから辿ることができます。
以後、ご承知おきください。
「『Pia』と『ミーム』」
を公開しました。
このページは、『internet Adventure〔iA〕クローズドβテスト』
の終了直後から作成を開始していたのですけれども、
業務煩多の状況が継続しているため、今更の公開となってしまいました。
「『Pia』と『ミーム』」における
「パケット」に関する記述は、
クローズドβテスト最終日
に開催された
「ネットパーティツアー」で、
イベントキャラクター「あいえちゃん」を演じていらっしゃった SEGA の方から
お伺いした情報に基づいています(この情報は、
「MercuriusLAB」様
が公開なさっている検証結果とも一致しています)。
これで、ようやく、
〔iA〕の CGM(Consumer Generated Media)的な機能を記述できた
ように思うのですけれども、
SNS(Social Networking Service)としての側面は、
あまり記述できていないように思います。
しかしながら、この
「internet Adventure〔iA〕の私記」
は、実際に私が使用した機能のみを記述する方針としていますので、
致し方がありません。
また、「『Pia』と『ミーム』」
の公開にともない、
「〔iA〕初期導入の記録」
も更新しました。
「リンク集」も更新しました。
現在のところ、〔iA〕に特化したファンサイトは、
「いあナビ」様
しか見当たらず、〔iA〕に関する記述のあるサイトで
目に留まったものを独断でリンクさせていただいている状況です。
続きを開く
閉じる
2008年7月~9月にすすむ
2008年3月にもどる
〔iA〕の私記にもどる
作者: P-Gengen
リプライはできないことがございます。ご了承ください。
internet Adventure〔iA〕は、株式会社セガが 2008年3月13日から
クローズドβテストを開始している 3Dインターネットブラウザです。
internet Adventure〔iA〕の画像は、株式会社セガの著作権により保護されています。