(新春特集?)乗車記録 〜100回目のおんもへ〜

記念すべき第1回目?は昨年末に行ってきた世界遺産「白川郷」への旅日記です。


2006年12月29日(金) 天候:曇り

法界院駅 05:41
 ↓       941D
岡山駅  05:45


旅の始まりはいつもの法界院駅です。仕事などで常日頃利用している駅ですが、この時間はまだ真っ暗。
玉柏からの暫定運行となっている津山線ですが、さすが年末だけあってホームには多くの人が待っていました。
3分程で岡山駅に到着。皆早足で乗り換えホームへ急ぎます。

岡山駅は10月に大改装され、新幹線から在来線への乗り換えが改善されましたが、
こと津山、吉備線に関しては従来の陸上跨線橋をコの字に回り込むようなルートを取らなければならなくなり、
逆に利用しにくくなってしまいました。

国鉄時代から変わらない東側跨線橋にある新幹線乗り換え案内は、未だ0系スタイル!

お馴染みの新幹線乗り換え。乗車する「のぞみ82号」は岡山から東京行き一番列車となります。
指定席は「る○ぶ東京」や「TDL〜」などの雑誌を開いて話に花が咲くグループや家族連れでほぼ一杯なのに
対して自由席は閑散、という岡山朝イチの新幹線によくある光景。


岡山駅 06:00
 ↓       のぞみ82号
京都駅 07:07


数日前から冷え込んでおり、この日の天気予報も全国的に西高東低の気圧配置で荒れ模様。
姫路停車時、既に車窓外には雪がちらつき始めました。
これから向かう北陸地方も大雪が予想される状況です。大丈夫かいな…?

京都駅 07:25
 ↓       1808M
小野駅 07:57

つい十数時間前に仕事で利用したばかりの京都駅に降り立ちます。
駅構内は粉砂糖をまぶしたような白い雪景色です。湖西線はもちろん、米原方面からやって来る
東海道本線の電車も、屋根上に雪布団を載せて次々に入線してきます。
どうやら雪化粧などというレベルではなく、本格的な冬旅行になりそう。

乗車した湖西線1808Mは京都始発なので113系か117系を期待していましたが、223系でした。
30分程で小野駅に到着。ここで2時間ほど鉄道撮影を行うため途中下車。

目指すポイントは小野駅と次の和邇駅の中間部分です。築堤を往く列車のバックに比良山系の雪山が
美しい場所。
雪が5センチほど積もっており、足元に気を付けながら歩き始めます。駅前の住宅街を抜け、丘を降りて
線路をくぐり、国道161号線へ。北に少し歩くと田んぼの中に湖西線の築堤が見えてきました。駅から20分
くらいでしょうか。ですが…

バックの山は全く見えません…雲も低い上に流れも早く、日も照ったり陰ったりです。


湿った雪も時折強く降ってきて、みるみるうちに服や荷物が濡れてきます。
お目当ては9時半前に通過予定の485系「雷鳥8号」と「日本海4号」なので、田んぼの中で
震えながら待つことにします。暫くすると日が差して、山も見えてきました。

ところが、やはり雪の影響か、全くダイヤ通りに列車がやって来ません。
下りは5〜10分程度の遅れのようですが、上りは大幅に乱れているようで、次にいつ何がやってくるのか
全く読めない状態になってしまいました。

(左)初期色の117系ってまだ走ってるんですね。  (右)10時を回ると段々と雪が激しくなってきました。

お目当ての「雷鳥8号」は何とか撮れた(とは言え、本当は非パノラマグリーンを期待していたのですが)
ものの、「日本海4号」は覚悟していた通り?やってきません。
同業者の撮影者2名もいつの間にか撤収してしまいました(場所を少し動いていただき、ありがとうございました)。
予定を遅らせて粘りましたが、諦めて駅へ戻ることにします。

小野駅に戻り、服や帽子の雪を払ってからホームへ行くと、まもなく列車がやって来ました。
10:59発の近江舞子行き2816Mのつもりでしたが、来たのは1本前の近江今津行き1814M。
約20分の遅れです。車両はアコモ版の113系でした。
車窓右手の琵琶湖が雪景色に霞みます。途中サンダーバード号の待避を行いながら、近江今津駅到着。

小野駅   10:38
 ↓       1814M(約20分遅れ)
近江今津駅 11:17

近江今津駅 11:43
 ↓       3438M(約5分遅れ)
敦賀駅   12:14

近江今津から先敦賀までは、先日の直流電化により普通列車での輸送が大幅に改善されました。
やってきたのは網干発敦賀行きの223系。新快速がこの雪景色の中まで乗り入れるようになりました。
早速車内に入ると…
「ううっ、イカ臭い!(笑)」
イカ(するめ)だけではなく、日本酒とビールの匂い(臭い?)が充満。
223系4連の車内は立ち客が出る程一杯なのですが、どうやら一角でグループ客による酒盛り大会が
始まっている模様。午前中から赤い顔、青い顔(笑)の皆さんで賑やかに盛り上がっています。
帰省シーズンならではの光景でしょうか???

そんな状態など知らぬかのように、雪景色の中を223系は快調に走ります。
近江塩津で多くの乗降がありました。こんな何もない駅で長時間大勢の客が雪風にさらされながら
待っているのは気の毒…
30分ほどで敦賀に到着。構内直流化の影響か?西端の行き止まり式ホームへ到着しました。
駅舎へ続く地下道は東端に一カ所あるだけなので、改札を出るまでにはかなりの距離を歩かされます。

敦賀駅。この写真は撮影の帰りに撮ったもの。手前の自転車は作者が利用したレンタサイクル12号車

223系の車内が混雑していたのは、帰省客だけではないようです。
敦賀と言えば北前船、国際航路、気比の松原にかまぼこ、くらいの認識しか作者は持っていなかったのですが、
最近では越前そばや銀河鉄道999など、様々な町おこしが行われている模様。作者がレンタサイクルを
借りに入った駅構内の観光案内所も、ひっきりなしに観光客が問い合わせに訪れていました。

とりあえず雪はあがったようで、ここから今日2回目の鉄道撮影へ。3キロほど新疋田側に戻ったところにある
撮影場所へ向け。レンタサイクルを走らせます。20分くらいで到着しました。
 いきなりやって来たEF81貨物

ここは下り列車専用の撮影地で、狙いは13時台の485系「雷鳥87号」と「トワイライトエクスプレス」。
ところがダイヤの乱れは相変わらず、というより更に悪化しているようで、ここでも次に何がやってくるのか
分からない状況となってしまいました。ここでは作者含め3名での撮影。

(左)しらさぎ7号。約30分遅れ     (右)雷鳥87号。約1時間の遅れ。

何とか撤収リミットぎりぎりに485系が来てくれて助かりました。
特急電車は「雷鳥」「しらさぎ」「サンダーバード」と遅れているのに、札幌行きの「トワイライト〜」はほぼ定通で
通過していきました。さすがは豪華特急、最優先されてるんですね。
というかJR3社を跨いで北へ向かう長距離列車はこの先の累積遅れも十分に考えられるし、
遅れが2時間を超えての高額払い戻しが怖いのかな?(笑)

14時半頃に敦賀駅に戻り、自転車を返しました。料金は¥300−ナリ。

敦賀駅 14:45
 ↓       251M(約10分遅れ)
福井駅 15:49



(左)251Mが419系3連で入線。  (右)名車583系の面影が残る車内

敦賀から福井までは419系に乗車。このクルマに乗るのは久しぶりです。
広いシートピッチや上段寝台の埋め跡、狭い折り戸と、往年の寝台特急電車583系の雰囲気がぷんぷん。
昭和世代の乗り鉄としては嬉しくなります。
敦賀発車後、北陸隧道手前のデッドセクションで一瞬室内が暗くなり、直流から交流区間へ入り、
13,870mの隧道をくぐると、一段と雪深くなってきました。
武生駅にて
敦賀では定発でしたが、特急が軒並み遅れているため、途中からずるずると遅れが出始めました。
武生では10分程度の停車予定でしたが、結局15分以上停車してサンダーバード号を先に通しました。
小さい頃著書を読みふけった南正時氏(リンク参照)の出身地で、時間があれば下車してみたい駅です。

福井駅 16:17
 ↓       369M(約20分遅れ)
高岡駅 18:36

福井には約10分遅れで到着となり、約15分接続となる369Mをそのままホームで待ちます。
いったん留置線に引き上げた251Mのクルマがそのまま入ってきました。
この列車も福井こそ定発したものの、途中加賀温泉駅で作者も初体験の4th交換(↑しらさぎ9号、↑サンダー
91号、↑しらさぎ97号、↑サンダー27号)などあって、遅れてしまいました。
ダブル交換までなら昔山陰本線などではよくあったのですが…
結局その後金沢駅でもしらさぎの到着を待って発車した事もあり、高岡には20分程の遅れで到着。
乗り継ぐ予定だった城端線345Dはもうホームには居ませんでした…
一本遅れるので1時間ほど到着が遅れる旨を旅館に電話連絡し、次の列車を待ちます。

高岡駅 19:23
 ↓       347D
砺波駅 19:45


高岡色のキハ47系2連は、岡山のそれと同じような(冷房、ユニット窓、ワンマン化、330psエンジン等)改造が
行われているようです。塗色はこちらの方が(見慣れていないせいか)新鮮に見えます。
帰省客っぽい人もいますが、車内は客もまばら。
347Dは定時で運行し、砺波駅に着きました。

今日の宿は砺波駅前の旅館。女将のオバチャンが迎えてくれました。
屋号は作者の地元岡山の大手百貨店によく似てるなぁ。
到着後、和室8畳の部屋に荷物を置き、さっそく夕食となります。

(左)客室。田舎旅館としてごく標準的。  (右)作者にとっては豪華すぎる?夕食

予算的にも正直あまり期待はしていなかったのですが、夕食がおいしくてびっくり!
献立も中トロ、鯛、かんぱち、まぐろ赤身のお造りに、鰤の塩焼き、鯖と鮭の押し寿司、
貝柱とイカの酢味噌和え、煮物、鱈に蛤や鶏肉などが入った野菜たっぷりの寄せ鍋と
魚介類大好きな作者にとっては堪えられない内容で、お腹いっぱい頂きました。
食後に入ったお風呂も岩風呂温泉風の大きいお風呂で、のんびりゆったり。
それにしても、到着時には宴会をしている団体さんの声が上の階から聞こえていましたが、21時過ぎ頃に
帰ったようで、他に人の気配がありません。どうやら今夜は他に宿泊客は居ないようです。
食堂といいお風呂といい客室といい、作者一人の貸し切り状態?何か申し訳ないような
得したような…(苦笑)

さて、今日も寒い中早朝から活動していましたし、早めに寝る事にします。

明日の雪装備を確認。TVでは「チャングムの誓い」再放送が。
地元ケーブルTVやCSなど、やたらチャンネル数が充実していました。
富山、岐阜の天気予報は明日も雪。



明日はいよいよ世界遺産の白川郷へ。

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