2008.11.22 |
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フランシュ・コンテ | ||||||||
途中は吹雪 |
日本にいるときから好きだった「コンテ」という名のフランスチーズ。ハードタイプでクセがなく、ちょっとダシがきいた旨みがあります。バーゼルからブルゴーニュへ行く途中のフランシュ・コンテ(Franche-Comte)地方がこのチーズの生産地と知り、買出しに行ってみることにしました。 例によってマイナーすぎてガイドブックにはほとんど情報がありません。ネットで検索したところ、中心都市はブザンソン(Besancon)、チーズの集積地はポリニー(Poligny)、ワインの集積地はアルボワ(Arbois)、そしてアルボワには美味しいチョコレート屋があることがわかりました。ネタ元は主に日本語の旅行記です。すごいですね日本人。 |
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2時間ほどで最初の目的地アルボワに到着しました。こじんまりした町です。事前情報どおり、町の規模に不釣合いなほどたくさんのワイン屋がありましたが、どこもドメーヌ直営の様子。これは下調べしてから出直すべしということで、ワインはあきらめてチョコレート屋に直行しました。 | ネット情報ではカフェがあるとのことでしたが、行ってみたらそれらしきものは見当たりませんでした。 |
創業100年のHirsingerは、家族経営で一店舗のみの小さなお店です。広場に面した店舗は、いかにも地元密着型で、親子連れなどがのんびりと買い物にきてました。 しかしなんと、ここのチョコは今年2月、伊勢丹新宿店で開催されたイベント「サロン・ド・ショコラ」に出品されたそうです。 |
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ケーキ |
伊勢丹の人はどうやってこんなフランスの片田舎にある小さなお店を見つけたんだろう?しかもフェアに招致まで・・・と調べてみたところ、ここの4代目ショコラティエはMOF(フランス最高職人賞)を受賞した方だとか。日本人はそういの好きですね。いや僕らも買いましたけど。すごい美味しかったです。 | ラッピングもお洒落 |
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次はチーズの町ポリニーへ。広場を囲んで数軒のチーズ屋がありました。言葉が通じないながらもちょこちょこ試食させてもらい、何種類か購入。 ワインも置いている店があったのでカウンターで試飲していたら、そこに日本語の本が置いてあり、このお店が紹介されてました。やっぱすごいぞ日本人。 |
Fromagerie EPICUREA |
Jura特産のVan Jaune(黄ワイン)はちょっと好みじゃなかったので無難にシャルドネを購入 |
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外壁崩れ気味の教会 |
このポリニーという町、着いたのがちょうどお昼休みの時間ということもあってか人通りもなく、ちょっとゴーストタウンのような印象を受けました。教会も廃墟っぽく、かなり怖かったです。春夏の天気のよい日なら印象が違うのかもしれません。 | |||||||
祈ってる人が・・・と思ったら作り物でした。怖いって。 |
吹雪は止んだものの、暗雲が立ち込める空 |
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広場を囲む建物 |
うってかわってブザンソンはにぎやかな都会でした。グレーとクリーム色の石で作られた建物がずらりと並ぶ広場では、クリスマスマーケットの準備中。ゴーストタウン(失礼)の後なので、行き交うたくさんの人を見てちょっと安心しました。 この町では毎年9月に有名な国際音楽祭が開かれており、1959年の指揮者コンクールでは小澤征爾さんが優勝して、世界に認められるきっかけとなったそうです。 また、ここの旧市街を囲む城塞は「ウォーバンの防衛施設郡」の一部として今年世界遺産に登録されたばかり。町に入る時にちらっと見えましたが、かなりの迫力でした。 |
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クリスマスマーケット設営中 |
クリスマスイルミネーション設営中 |
規模でいうとドイツのフライブルクぐらいの町 |
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広場を抜けドゥー川にかかる橋を渡ると、柱や天井の装飾が印象的な大きな教会がありました。ブザンソンにはこの他にも、大聖堂をはじめとする立派な教会やローマ時代の凱旋門など、見所がいろいろあるらしいです。 いつもブルゴーニュに行く時、高速道路で標識を見て「まだベサンコンかあ(←読み方間違い)」なんてさらっと通過してましたが、ナメててすみませんでした。 |
教会内部 |
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ドゥー川を眺める人・・・と思ったら作り物でした。ポリニーの教会といい、そういうの好きな土地柄? |
St. Madeleine教会 |
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フランスの積み木KAPLAも売ってました |
58ユーロ位 |
観光は今度改めてすることにして、今日は町をぶらぶらしてみることにしました。 ふと目にとまったおもちゃ屋 Bidibouleで嫁がこの走馬灯にひとめぼれ。お店の人によると、この作品のデザイナーはフランス人と結婚した60代の日本人女性だそうです。ここにも日本人! |
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続いて、キッチン小物の店 La Serviette a poisでキャンドルスタンドを購入。 どうも久しぶりの都会+昨今のユーロ安で、嫁の買い物テンションがあがってしまったようです。危険です。 |
なぜスイスにはこういう店がないんだろう |
19ユーロ位 |
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フランスで大規模展開してる有名店らしいです |
17ユーロ位(金額が全部うろおぼえですみません) |
そろそろ日が傾いてきたのを口実に、撤収することにしました。 最後のシメに Jeff de Brugesのチョコレートを購入。お洒落なラッピングで味も良く、価格はHirsingerより手頃なので、お土産にぴったりではないかと思います。 日本で売ってなければ、ですが。 |
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