2013.2.17
               
地獄谷野猿公苑
雪の中で温泉に入るサル、別名スノーモンキー。東北あたりの話かと思っていたら長野県内ということがわかったので出かけてみることにしました。

起点となるのは、軽井沢から車で1時間半ほどの上林温泉。ここから30分間雪の山道を歩いた先に、おサルの入る温泉があります。最初と最後に少し登りがあるもののほぼ平坦なので、道のりはそれほど苦ではありません(10kgの子どもを抱えてさえいなければ・・・)。




ちょっとした修行


温泉に近づくと、おサルがちらほらと姿を現し始めます。柵とかは無いので、食べ物をむきだしで持たないのはもちろん、食べ物が入ってそうなビニール袋なども持たないのが基本です。実際、ビニール袋を持っていたためおサルに襲われそうになっていた人も見かけました。



 
スタート地点。一番近い駐車場が満車で少し遠くにとめたので実はすでに結構歩いている



路上におサル


最後にあらわれる思いのほか急な階段。滑落注意。



最後の階段を登りきると目的地はもうすぐ。
入苑料を支払い、さてさておサルは本当に風呂に入っているのか?とワクワクしながら近づくと、そこにはおサルではなく大量の人間が!



階段を登って振り返ると、趣ある風景が。



到着

鈴なり


おー本当に入ってるその2



寝てる


そんな様子をじっと眺めていた娘の楓(2歳2ヶ月)。振り返った顔を見たらいつのまにか涙目になってました。風が冷たいからかな?と思っていたら、徐々にふぇふぇと泣きだし、ついにはガン泣き。そして帰りの山道30分間もずーっと泣き通しでした。



ガン泣き

  おサルが入る露天風呂は渓谷の脇に作られているため、見学のスペースは案外狭く、軽く傾斜しています。そこに大勢の人がぎゅうぎゅうに詰めかける上、湯上りのおサルが通ったりもするので足元の雪は踏み固められてツルツルです。

間違って風呂に滑り落ちないよう細心の注意をしながら近づくと、そこには本物のスノーモンキーたちがいました。



おー本当に入ってるその1



毛づくろいしてる


子ザルからお年寄りまで、静かに湯につかったり毛づくろいをしたり、思い思いにくつろいでいます。温まると湯からあがり、周りの雪の中にまかれた豆を物色。湯上りのおサルはびしょ濡れで寒そうに見えますが、ヒトより汗腺が少なく急激な体温変化がおこりにくいため、湯冷めはしないのだそうです。



涙目


落ち着いた頃に聞いてみたら「おしゃるしゃんがお風呂からあがったのが怖かった」のだそうです。翌日もうわごとのように「こっちは寒いよー。大きいお風呂入ってて。楓ちゃん遊ばないよ。」と言ってました。かなりのインパクトだったようです。


ちなみにこの数週間後、弟が子連れでスノーモンキーを見に行ったのですが、同じく2歳の甥も帰り道泣きっぱなしだったそうです。
彼は「おしゃるしゃんに触りたかった」のだそうで、理由はそれぞれですが、2歳児をお連れの皆さん、ご注意ください。

教訓:号泣する子を抱えて雪道を30分歩くのは大変。
 
                 
             
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