2008.6.21 - 22
サンテミリオン
ワイナリーめぐりをした翌日は、ボルドーの東50kmにある世界遺産の町、サンテミリオンへ。大都市のボルドーとはうってかわって、中世の絵からぬけだしたような小さな町です。ホテルに荷物を置き、まずはぶらぶらと町の散策。高台から見下ろすと、柔らかなベージュの石で作られた建物が折り重なるように連なり、その向こうには見渡す限りの葡萄畑。絶景です。


えーとこじゃのう


土曜日で、目当てのシャトーはどこも見学不可だったこともあり、この日はのんびり町の観光を楽しむことに。まずはミニトレインで葡萄畑を見物、その後観光案内所が主催するガイドツアーに参加することにしました。

トレインといっても線路があるわけではなく、汽車型の車。テープの案内を聞きながら約30分かけてのんびりと葡萄畑の間を周ります。子どもに返った気分で楽しめましたが、乗っているのは世界各国から集まった酒好きの大人ばかり。

予約不要。近くのブースでチケットを買います

天気も最高〜
次のガイドツアーまでちょっと時間が余ったので、先ほど目をつけていた高台のレストランに直接出向いてランチの予約をしました。せっかくなので実際にテラス席まで行って、景色がよく直射日光があたらない場所を、と細かく指定。

この村一番の見所は、一枚岩をくり抜いて作られた地下の巨大教会。ガイドツアーではこの他、町の祖である聖エミリオが住んでいた洞窟や、地下墓地などをめぐります。

太陽が照りつける外とは違って、地下の空間はひんやり。地下教会はフランス革命で装飾を剥ぎ取られ、像の頭部なども破壊されてしまったそうです。薄暗さもあいまってなかなかの迫力でした。
さてお待ちかねのランチ。
「アペリティフは何になさいますか?」「じゃあグラスでシャンパンを」「どの銘柄になさいますか?ドンペリもございますが」・・・ん?グラスでドンペリ?聞き間違いかな?

ナプキンを手に取ると、ん?この手触りのよさ。カトラリーはクリストフル。やけにいいグラス、美しい見せ皿・・・そこでメニューに書かれた店名を見て唐突に気づく私達。「あ、ここミシュラン2つ星のところ!」 ついうっかり町で最高級のレストランに来てしまったのでした。ネタ用のTシャツで、えらそうに席の指定までして。

料理はさすがに凝っていて美味。前菜とメイン、デザートのほかに手の込んだアミューズやプレデザート、プチフールがついたコースはお得感さえありました。

何より遠くの丘まで一望できる景色と開放感が気持ちの良いレストランでしたので、いつかまた行ってみたいです。こんどはちゃんとした格好で。

アミューズは4種類

パンも美味。フランスはどこでも美味いけど。

プレデザートだけで十分な大きさなのに

メインデザートはさらに3皿。食べきれません。

こういうTシャツで行くのは恥ずかしいのでやめましょう。

Hostellerie Plaisanceというホテルのレストランです

わたしたちが泊まったHotel Logis des Remparts。すごく良かったです。
午後はホテルのプールで一泳ぎし、夕方涼しくなったころに酒屋めぐりに出動。町は酒屋だらけで、それぞれ品揃えも豊富、試飲もさせてくれます。産地だからといって安く買えるわけではないので、気になったものだけ数本購入。昼食がいろんな意味で重かったので、夜はあっさりとすませ、翌日バーゼルへの帰路につきました。

帰りはパリ経由でしたが、ボルドー発が遅れたためシャルルドゴール空港のただっぴろい構内を全力で早歩きするはめに。我々が登場口を通過した途端にゲートが閉められたので、同じ飛行機からの乗り継ぎの人はたぶん乗れなかったと思います。飛行機の横にポツンと置かれたままの彼らの荷物が不憫でした。くわばらくわばら。
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