2008.6.24 - 26
シャンパーニュ

サンテミリオンから帰った翌日から、夫たちはスイス山奥に一週間の研修へ。その間、嫁同士はシャンパーニュへ小旅行にでかけることにしました。ということで今回は嫁によるレポートです。

バーゼルからシャンパーニュ地方の中心都市ランス(Reims)までは約400km。ランス市内や郊外の町エペルネ(Epernais)に、たくさんのシャンパン・メゾンがひしめいています。月曜日にどどっと見学の予約を済ませ(Mちゃんありがとう)、ホテルもネットで予約、ざっくりした地図をにぎりしめ、火曜朝に出発!

出発後30分もたたないうちに予定ルートから外れて名も知らぬアルザスの村に迷い込んだりしながらも、昼前に途中通過地点のナンシー(Nancy)の町に無事到着。

スタニスラス広場。



ここでのお目当ては世界遺産のスタニスラス広場。ナンシーは18世紀にロココ美術が華開いた街だそうで、広場を囲む建物や門の装飾が見事でした。これは一見の価値あり!

ナンシーはロレーヌ地方の中心都市。ということでランチはご当地名物キッシュ・ロレーヌを広場近くのお店で美味しくいただきました。

再び車を走らせ、エペルネに到着。ここでMoet & Chandonを見学しました。ボルドーとはまた一味違う大きくて近代的な建物です。庭の片隅にはドン・ペリニヨンさんの像がありました。受付を済ませ、最初に説明ビデオを見てから、階段を下りて地下のセラーへ。このセラーはなんと全長28kmにも及ぶそうです。見学の最後はテイスティングでしたが、この後ランスの町まで運転するのでここはガマン。

シャンパングラスでできたシャンデリア


エペルネのノートルダム教会
ドン・ペリニヨンさん

ランスの宿にチェックイン後さっそく町へ。流れてきた音楽に誘われて歩いていくと噴水のある大きな広場で市民楽団?が演奏してました。

広場に面したBrasserie FLOでシーフードを食べることに。昔青山にあったFLO表参道と同じロゴです。あのお店、今もあるんでしょうか?夕食のお供はPiper-Heidsieck、美味でした。

なんか陽気な町でした

翌日はランス市内にある3件のメゾン巡り。1件めはTAITTINGERです。メゾンの説明→広大な地下セラーの見学→試飲というコースはどこも共通。

ランスやエペルネのメゾンが使用しているセラーは、昔ローマ人が町の建設に使う石灰岩を切り出した地下の石切場を利用しているそうです。ん?サンテミリオンでも同じような話を聞いたような気が・・・。

意外と地味な門
著名アーティストがデザインした「Taittinger Collection」は見てるだけで楽しい!

午後の見学まで時間があったので、一旦街の中心部に戻り、ランス大聖堂を見学しました。バーゼルに引っ越して以来、あちこちで大聖堂を見てきましたが、外観の迫力はここNo.1。いや、バルセロナのサクラダ・ファミリアに次ぐNo.2。さすが世界遺産です。

外観がすごすぎるせいか、内部の印象は少し弱かったような。街の南端にあるサン・レミ教会のほうが内部はいい感じでした。今調べたら、こちらも世界遺産だそうです。すごいなあ、フランス。

午後の見学は Veuve-Clicquotから。イエロー・ラベルのあの黄色がテーマカラーとしてあちこちに配されています。

試飲はヴィンテージのマグナム。どこのメゾンでも言われたのですが、シャンパンはマグナムボトルが一番美味しいのだそうです。はい、たしかに美味しゅうございました。


家具もクリコ・イエロー

グッズもいろいろ販売してました
入口からもうびっくり
セラーが深いため階段が長い。行きはよいよい・・・
つづいてPommeryへ。入口が原色の電飾で飾られています。なんだなんだ?

中に入るとなにやら現代アート展が行われている様子。ガイドさんが現れ、「アート展やってるからびっくりしないでね」と前置きしてから地下のセラーへ。
長い階段を下りて部屋にはいると、自由に飛び交う数十羽の小鳥が。 (ノ゚听)ノ  
その後もいろんなアートが手を替え品を替えて登場。ずっと同じような見学じゃ飽きちゃうんで、逆に新鮮で良かったです。

試飲は一人2種類を自由に選べます。ふたりあわせて4種類をじっくりと飲み比べ、こちらも楽しめました。メゾン巡りはこれにて終了。

自由な小鳥の動きに合わせてギターが鳴るというアートらしいです

テイスティングコーナー。後ろに並んでるPOPベビーがなにげに可愛かった。
翌朝ランスを発ち、ナンシーの北にあるメッス(Metz)へ。
ここの見所は、シャガールのステンドグラス。大聖堂に入ると、たくさんの窓を彩る美しい色彩に目を奪われます。シャガール以外にも様々なアーティストによる作品が並び、まるで建物全体が美術館のよう。この大聖堂はステンドグラスの素晴らしさから「神のランプ」と呼ばれているそうです。ここも一見の価値あり。すごいぞ、フランス!


橋のまん前にあるお店。ソファ席があってくつろげるのでオススメです。


この日のランチはアルザスの町、コルマールで。プチ・ベニスにあるカフェで、アルザス名物のタルト・フランベ(極薄の生地にフロマージュブランをのせて焼いたピザのようなもの)をつまみ、旬のいちごパフェを平らげました。

研修中だった夫たちには大きな声ではいえませんが・・・女二人旅、超楽しかったです!
(その頃夫たちは、スイス山奥のレストランで、値段のつけ間違えとしか思えない本当はお高いブルゴーニュワインで飲んだくれていたようです)
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