9月の終わりごろ、各競技の出場者名とタイムスケジュールが
Skate Philippines のサイトにリリースされました。
今回の出場者は全部で120名弱で、2日間にわたって行われます。
娘は2つの競技にエントリーしたのですが、幸い両方1日目で、
出番は1種目めが9時過ぎ、2種目めが14時過ぎ。
出番が終わったら帰っていいの?それとも最後までいないといけないの?
とコーチに聞いたら、自分の出番が終わったら帰っていいけど
結果は聞いたほうがいいんじゃない? とのこと。
結果は、イベント終了の5〜10分後くらいに発表になり、
イベントごとに順位に応じたメダルがもらえるのだそうです。
この"イベント"というのが最初わかりづらかったのですが、
たとえば娘の1種目めはSolo Compという競技で、エントリーしたのは12名。
この12名がレベル別・性別・年齢別(ほぼ1歳刻み)に分けられ、
それぞれが独立した"イベント"に参加することになります。
というわけで、 娘の出る最初のイベントは出場者が娘ひとり、
2つめのイベントはふたり。この時点でメダルが2つもらえること確定です。
つまりこれはエントリーすればするだけメダルをじゃんじゃんもらえる、
ある意味素晴らしい大会なのです。
当日は8時ごろに会場入りしました。
すでにたくさんの人がいて、メークをしたり準備運動をしたりしています。
下は5歳から大人までほどよくミックス。基礎〜FS4レベルまでがほとんどで、
日本と比べると、はじめた年齢が遅い人が多いのかなという印象。
コーチがやってきて、Parent Tag(保護者用の入場券)を渡してくれました。
参加者1人につき、付き添い2人まではこのTagで入場・観覧が無料、
窓口で入場券(100ペソ)を購入すると誰でも観覧できます。
9時になり大会が始まりました。
ジャッジ紹介の後、フィリピン国旗が掲揚されます。
フィリピン国歌斉唱もあり、全員が直立不動で右手を胸に当て歌う様子は
思いのほか厳かで、よそ者なりに一応同じポーズをしてみたりしました。
競技が始まり、娘の出番。
最初に12人まとめて3分程度の練習があり、その後に1人ずつ本番を滑ります。
最初の競技は単純で、規定の3つの技を連続で披露するもの。
それぞれの技は習っていても、この種目用の練習は特にしなかったようで、
娘は練習中たびたびコーチのもとに戻って技の順番などを聞いているようでした。
そして本番。イベントbニ娘の名前がアナウンスされ、リンクへ。
ジャッジ4人とコーチや他の出場者、そして観客先からも視線が注がれます。
音楽もなく、しーんとしたなかでワルツジャンプ、ハーフフリップ、両足スピン。
ちょっとスピンが止まりかけましたが、コケることなく、段取りも間違えず、
よくやったと思います。
コーチは5〜10分後といってましたが、結果が出たのは滑った一時間半後。
ひとりイベントなので当然ゴールドメダルでした。
一応点数も書いてあり、5点の人と4点の人がいて、
娘は5点だったので満点をもらえたようです。めでたい。
結果発表とメダル授与は、
事務局の人がイベントごとに結果が印刷された紙をに壁に貼り出すので、
各自それを見て自分がメダルに該当すれば、カウンターに行って
紙箱に入ったままのメダルを「はいどうぞ」と渡されるという、
地味なものでしたが、それでもやはりメダルをもらうとみんな嬉しそうでした。
出番以外は出入り自由なので、ショッピングモールの中で
お茶やランチをして、14時の種目に備えて13時に会場に戻りました。
このころになるとジャッジもリラックスモードで、
審査しながらおやつを食べたりしています。
リンク上では、ちょうどエンタメ要素の強い種目をやっていて、
小道具や衣装に凝った演目が続き、見ているほうも楽しめました。
レクリエーショナルスケートの普及を目指すISIの特色なのかもしれません。
歌ったり踊ったりが大好きなフィリピンの国民性にも
よく合っているような気がしました。
そして迎えた2種目め。こちらは1分半の音楽にあわせての演技です。
2日前の練習でもちょっと音楽に合わなかったり、
振付の順番をまちがえそうになっていたりしたので、
はらはらしながら見守っていましたが、どうにかこうにか大きな失敗もなく、
時には親ばか目線で「きれい!」と思えるような滑りも交えながら
堂々と滑り切ってくれました。
あとで娘に聞くと
「あのね、前の子が滑ってるとき、心臓がドキドキってした!」そうで、
それが"緊張"っていうものだよ。と教えてあげました。
小さい頃からバレエだのピアノだのさんざん発表会的なものには出てきたのに、
本番で緊張というものを味わったのが今回が初めてだったらしい…。
というわけで、親子ともに良い経験をさせてもらったスケート大会でした。
よくがんばりました
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