2007.12.22
スキージャンプ
同僚のポーランド人マルシンが、スキージャンプを見に行こう、と誘ってくれたのでヨメと3人で行ってきました。場所はバーゼルから1時間ほど離れたエンゲルベルク(Engelberg)という町で、割と大きなスキー場があります。

すべて彼が手配してくれたので、よくわかってなかったのですが、この試合はワールドカップの第6戦ということで、世界一流の選手が出場している模様。ちなみに毎年25〜30戦が各地で開催され、総合成績でそのシーズンの優勝が決まるのだそうです。


エンゲルベルクの町。高い山に囲まれているため、一日中日が差さない場所も。


公式練習の開始が11時。日本人らしく、渋滞や雪道走行、駐車場探しなどに備えて朝8時半にバーゼルを出発したところ、渋滞など全くなく、10時前にはエンゲルベルクの到着。いまさらながら「混雑」という言葉と無縁の世界に唖然としながら、会場に隣接しているガラガラの駐車場に余裕で車を停めました。一応、ワールドカップなんですよね。全部で30戦あるっていってもスイスでやるのは、たったの2試合ですが、やっぱり人口が少ないのでしょうか。

ジャンプ台。本番まであと30分なれど、誰も居ません。
会場内も当然ガラガラ。でも大音量でノリのいい音楽が流れ、焼きソーセージやグリューワインの屋台も出てなかなか楽しい雰囲気です。ジャンプ台を見上げると、すでに自主練(?)で飛んでる選手がいました。コース向かって左側の斜面に階段があったので登ってみることに。
各国の旗や帽子、タオルなどを売る屋台

これくらい高いとこまで登れます

ジャーンプ!
けっこう急角度&よく滑る階段にビビりながらも、中間地点へ到着。飛んでくる選手を間近で見ることができました。

ちなみにこの日の試合には、日本人選手は出場していませんでした。同僚の出身国、ポーランドからは3選手が参加。ポーランドの国旗を持った観客もちらほらみかけました。

なにしろ予備知識がないので、参加選手のリスト(会場にて100円で購入)を見てもちんぷんかんぷんです。印象に残ったのはフィンランドの「ヤンネ・アホネン」選手。名前の響きだけで注目してましたが、2年連続でW杯総合優勝したこともあるすごい選手なんだそうです。知ってました?
体が冷え切ってしまったので、燃料を補給することに。暖かいプレハブの中で飲む冷たいビールと熱い焼きソーセージが旨い! 今回は同僚が車を出してくれたので、心置きなく飲むことができました。

本番開始10分前、会場に戻るもまだまだスペースに余裕あり。座席はなく、立って観戦します。同僚いわく「座るとおしりが冷たいから」。

お好きな場所をどうぞ

撮影快調
いよいよ開始時刻となり、選手が次々と飛びはじめました。あまり間をあけず、すごく早いテンポで試合が進みます。同僚いわく「ゆっくりやると寒いから」。

会場にはDJがいて、ノリノリで実況してくれます。観客席のすぐ前にはテレビのミニスタジオがあって、選手のインタビューなど撮影してました。
いつのまにか人で埋め尽くされていた会場が、大きくどよめきました。歓声とともにスイスフラッグが会場中にあふれ、熱い声援が送られます。いよいよスイス選手の登場です。その選手がK点越えのジャンプをしたので、観客はさらに熱狂。あんまり愛国的イメージのないスイス人が、こんなに「スイス大好き!」だったのにはびっくりしました。

でもそこは礼儀正しいスイス人のこと。他の国の選手がビッグジャンプを決めたときや、ころびそうになった選手がなんとかもちこたえたときなども、あたたかい拍手を送ってました。DJの合図にあわせてみんなで応援歌(?)を歌ったりと、W杯というよりは運動会を見にきたような雰囲気。


地味で寂しげな表彰式。この時点で観客の3/4は帰路についてしまっています。
結果は、オーストリアのモルゲンシュタイン選手が1位。あとでチェックしたら、ちゃんとYahooニュースにも出ていたので、やはり地元の運動会ではなくW杯だったみたいです。ドイツやフランスあたりだと1万人ぐらいは観客が来るらしいですが、今日はうーん1000人位かな。それでも久しぶりに見る「人混み」でした。

スイスの選手は最高位7位、ポーランドは10位。注目のアホネン選手は残念ながら16位でした。
さーて帰ろうと会場を出ようとしたら、近くでスイス国旗をタダで配ってました。だからみんな旗持ってたのか〜。とりあえず我々もゲット!

帰りはさすがに混雑するかと思いきや、やはり渋滞はいっさいなし。スイス人は他の国でどうやって競争に勝ち抜くのでしょう???

影響を受けやすく、素直にスイス化していく嫁

飛び出すASIMOくん気球。ジャパンマネー健在です。
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