2010.3.14                
ロンシャン  

 


途中は景色の良い田舎道。なんか大きい鳥とか飛んでました。
美術とか建築とかに疎い私たちですが、それでも名前にうっすらと聞き覚えのある建築家「ル・コルビュジェ」。近代建築の巨匠だそうです。てっきりフランス人だと思っていたら実はスイス人で、10フラン紙幣に描かれているのもこの人。意外と身近な存在でした。

そんなコルビュジェの最高傑作のひとつといわれる礼拝堂がバーゼルの近くにあるということで、ドライブがてらちょっと見に行ってみることにしました。礼拝堂のある村、ロンシャン(Ronchamp・仏)へは高速を利用して1時間ちょっと。今回はのんびりと一般道で行きました。


 

うら寂しい小道

  地図によると、礼拝堂があるのはロンシャンの中心部から少し離れた丘の上。まだ冬のせいか、あまりにも殺風景な周囲の風景に不安になりながら細い坂道を登りきると、そこにはうら寂れたドライブインのような古びた小さな建物と駐車場が。どうやらここが目的地のようです。

えっ、こんなところなの?と半信半疑のまま車を降り、建物にある窓口へ。ここで入場料5ユーロ払います。味気ないゲートを通り、うら寂しい小道を抜けると、ようやく礼拝堂の全貌が見えてきました。これはかなり変わった建物です。


インパクト大。屋根の形はカニの甲羅からヒントを得たそうです。

 
反対側から見たところ。角度によって建物の表情がまるで違います。
外観もすごいですが、礼拝堂内部もかなり独特。残念ながら内部は撮影禁止なのですが、"ロンシャンの礼拝堂"で検索すると、「なぜか」いろんな人の旅行記に内部の写真が出ているので、興味のある方はググって見てください。

この礼拝堂、もし選べるなら晴天の日に行くほうがよいかもしれません。私たちが行った日はご覧の通り見事な曇天だったので、外から入る光が弱く、内部の印象もちょっと弱まってしまった気がします。
 
塔の上ではなく地面に建てられた鐘。斬新。

外からも礼拝できるようになってます。丘の上で見晴らしもよいので、緑の季節にきたら気持ちよさそう。
   
  入口の建物で、受付のおばちゃんに挨拶して帰ろうとしたら、「中の展示をぜひ見ていってシルブプレ」と笑顔で言われたので、ちょっと覗いてみることに。

展示は礼拝堂の周囲一体を整備する大規模な計画についてのもので、ぜひ
ご協力を、と募金箱が置いてありました。おばちゃんが熱心に勧めるわけです。

この計画はイタリア人有名建築家のレンゾ・ピアノに設計を依頼して進められており、2011年完成予定だそうです。

景観保護の観点から、この整備に反対する声もあるようですが、駐車場から礼拝堂までの残念すぎるアプローチを見る限り、ちょっとは整備したほうがいいんじゃないかと・・・。
               
             
      次へ進む   Topへもどる