2008.11.29 - 30
パリ

クロワッサン美味でした。さすがフランス。
一泊でパリに行ってきました。バーゼルからパリはTGVで3時間半の距離ですが、時間節約のため飛行機を利用(往復CHF220)。バーゼル空港は実はフランスのミュールーズ空港でもあるので、パリまではAir Franceの国内線扱いで、ちょうど東京-大阪間みたいな感じです。

朝6時前にバーゼル空港到着。スイス側から入り、えーっとAir Franceのカウンターは・・・と表示に従い進んでいくと、パスポートのチェックもないままフランス側へ入国(?)してしまいました。車で国境を越える時もほぼノーチェックですが、空港だとさらに違和感があります。

ちなみに、搭乗口近くにあるカフェは両国の境目に位置するらしく、こちら側のカウンターではユーロ建(接客はフランス語)、反対側のカウンターではスイスフラン建(ドイツ語)で商売してました。よって、エスプレッソ2つ注文するときは、こちら側ではDeux(デュッ)、あちら側ではZwei(ツヴァイ)と言います、多分。でも英語で通じますけどね。

一時間ほどでパリのオルリー空港に到着。オルリーからパリ中心部へはいろんな行き方があるみたいですが、深く考えずに「Paris」の標識に従って行ったら、orlyvalとRER(どちらも電車)を乗り継いで街中のChatelet Les Halles駅に着きました。

ここでMetroに乗り換え、凱旋門近くのホテルへ。荷物だけドロップして、とりあえず街へ出ました。

パリの路線図はこちらからどうぞ。

Hotel Keppler ロケーション◎サービス◎お洒落度◎水周り△部屋の広さ×。うーん、残念。


夜は青くライトアップされ幻想的でした


オルセー美術館入口

まだ朝早いので人影はまばら。セーヌ川の河畔に出れば、霧にかすんだエッフェル塔が。おお、パリだなあ〜と感傷に浸っていると、観光バスがいきなり横付けされ、ワラワラとアジア人の集団がカメラを片手にエッフェル塔をパシャパシャ。どうやらベストポジションだったようです・・・。

ノートルダム寺院を目指し、地下鉄に乗ったものの、途中のMusee d'Orsey(オルセー美術館)という駅名につられ、途中下車。都会って見所がたくさんあってすごいです。

もともとは駅舎だったというオルセー美術館。ふたりとも初めて訪れたので、まずはこの空間に圧倒されました。芸術方面にはとんと疎い私たちですが、ちょうど開催されていたピカソとマネの企画展を見たり、印象派の有名どころを駆け足でめぐったりとかなり楽しめました。


こうして見ると駅そのもの

模写中

意外だったのが、カメラの持ち込みがOKなこと。常設の展示なら、どの作品も写真撮り放題、模写し放題です。有名な作品がむき出しで飾ってあって、どんなに近づいて見ても警報が鳴る気配もないので、逆に心配になってしまいました。



おっ、見たことある絵だ!その1

おっ、見たことある絵だ!その2
ところで、土曜の午前中だったからでしょうか、館内はどこも人が少なく、快適に見て回ることができました。

←こちらはゴッホの部屋を数分間ほぼ独占の図。贅沢だなー。
ランチはバスティーユにあるLEONでムール貝を食べました。ベルギービールとベルギー風ポテトフライもついて大満足。LEONはブリュッセルに本店を置くムール貝料理のチェーンで、パリのあちこちに店舗があります。

居心地のよい店内
一人一鍋

シャンゼリゼの青いイルミネーション
食後はオペラ座付近に移動してショッピング。年末に会う甥っ子にプレゼントを買うため、ギャラリー・ラファイエットのおもちゃ売り場へ行きました。クリスマスシーズンの週末ということで、これぐらいの時間になるとすごい混雑ぶりです。阿鼻叫喚の中、奮闘すること約1時間。なんとか甥っ子用のおもちゃを買って命からがら脱出したものの、この時点でほぼ全エネルギーを使い果たしてしまいました。途中でLEGOの新作、チェスセット(200ユーロ)やタージマハール(300ユーロ)に見とれてしまい、余計に時間をくったことは内緒です。
ホテルに一旦戻ってチェックイン、しばし休憩したあと再び街へ。

Madeleine駅近くにあるパリ最大のワインショップ、LAVINIAへ行きました。広い店内にはフランスだけではなく世界中のワインがずらり。超高級ワインで目の保養をした後、シャンボール・ミュジニーをつつましく3本だけ購入しました。店の奥にはセルフサービスのテイスティングコーナーがあり、キャッシャーでプリペイドカードを購入して(チャージ金額は自由)、その分だけ好きなワインをマシンから自分で注ぐ仕組み。たしか表参道ヒルズにもこんなお店がありましたよね。ここで1杯半ほど景気づけをして、夕食の店へ移動しました。

都会へ来たらやっぱり和食。今回は『会席』という店に行きました。以前パリ在住の方に「あい田(仏ミシュランで日本食初の1つ星を獲得したレストラン)に行ってみたい」と言ったら「あい田に負けないくらい美味しくて、コストパフォーマンス抜群のお店がありますよ」と教えてくれたお店です。

確かにコストパフォーマンスは抜群で、お料理も十分に美味しく、盛り付けは独創的で、サービスもフレンドリーでした。ただ、地元の常連で賑わってるようであまり日本人観光客は来ないのか、予約時と来店時に「この店のことはどうやってお知りになったんですか?」と聞かれたのと、壁に「店内撮影禁止」の貼紙があったのがちょっと不思議な感じでした。

地下鉄駅直結、ピラミッド下の入口ホール。切符券売機は何故か新札でも拒否することが多々あるので、カード決済がおすすめ。

モナリザのあるDenon側のクロークは混んでるのでRichelieuかSully側がおすすめ。

翌日は日曜日でお店も休みなので、ルーブル美術館でのんびり過ごすことにしました。がっ、まだ朝早いというのにチケット売り場は行列、クロークも行列。昨日のオルセーとは大違いです。

中に入っても、人・人・人。特に、日本人・韓国人・中国人の団体がモナリザだけを目指してひたすら突進していく様は大迫力です。
モナリザの前は当然黒山の人だかり、そして写真取りまくり。フラッシュは禁止のはずですが、係員が止める様子もありません。前に来たときはこんなガラスも無く、もっと普通にさりげなく展示されていたと思うのですが・・・。


本物ですよ〜、本物ですよ〜


モナリザへ向かう途中にある「サモトラケのニケ」は一応写真とっとく?的扱い

モナリザを前に興奮するお客の後ろで、日本語ガイドのおじさんがセリ人のような低いダミ声で「はい、これ本物ですよ〜、本物〜」と言い続けていたのがものすごく印象的で、且つ一気にこちらの敗北感を増してくれました。


美術館内のカフェでまったりとお茶などしながら、お客さんが少ないコーナーにもある名作の数々を堪能し、最後はピラミッドから地上へ出ました。

すぐそばにPAULの屋台があり、美味しそうなサンドイッチに心惹かれましたが、ここのパンなら近所のカルフールでいつでも買えるじゃないか、とグッと我慢。

天候は二日とも曇り時々小雨

魅力的すぎるPAULの屋台
そのまま周辺をそぞろあるいていると、一軒の中華料理屋を発見。外からのぞいた感じで「ここは美味い」と確信!パリ最後の食事はここでとることにしました。オススメの五目つゆそばと鉄貼餃子を注文し、待つこと30分以上。中華なのにやけに遅くない? そして出てきたつゆそばは・・・ひとかたまりでした。ほぐせよっ!

近年稀に見るハズレっぷりに、完全に都会に負けた気分になりながら空港へ。
だってそんな店なのにお客がいっぱい入ってるんですよ。都会って怖いですね。

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