ドイツ南部の温泉めぐり
フライブルクとバーゼルの間にはBad(入浴)が付く地名が多く、公共温泉がいくつかあります。
でも周囲の人に聞いても(そのエリアに住んでいるドイツ人含む)、意外と行った事がある人が少なく情報不足。
ということで、今冬は天気の悪い週末は温泉巡りをしてみることにしました。
例によって不定期気まぐれですので、あまり期待しないでください。


第2回:CASSIOPEIA THERME        
Badenweiler    

訪問日: 
201027日(日) 11時ごろ
利用料: サウナ込み、
1 16.5ユーロ (温泉11.5 + サウナ5)

ウェブサイトでの事前チェック  Website
・まず英語バージョンがあるところに、客をよぼうという気合を感じる。
・建物の外観、内部共に、写真をみる限りではかなりきれいそう。
・浴槽(プール)は大きいのが3つ。温度が30〜34度で、温まれない?
・サウナは結構充実してそう。全裸で泳げる大きめのプールがあるらしい。
・ローマン・アイリッシュ風呂がイチオシっぽい。

実際の感想
・小さい町ながら、歴史ある高級保養地といった趣。施設もきれいで、古さや安っぽさは感じなかった。
・温泉とサウナで入口が別れている(中はエレベーターで行き来できる)。我々はなんとなくサウナのほうへ。更衣室入口にセーフティーボックスがあり、ここの鍵がロッカーの鍵にもなるので、「貴重品は特に無いから」と素通りすると、どのロッカーも開けられず途方に暮れることになる(経験者は語る)。入場料を払ったときにもらったコインを鍵に嵌めて使う。
・サウナコーナー(男女混合全裸)には30mぐらいの大きな温水プール(例によって日本人にはぬるく、冬場はちょっとした修行)がどーんとある。壁一面がガラス張りになっていて、いままで見たサウナコーナーの中では最も開放的。プールの横にシャワーと小さなサウナがいくつか並んでいる。2Fはデッキチェアが並んだ休憩エリア。皆がっつり本を読んだりして、まるでリゾート地のプールサイドのよう。
・温泉コーナーはかなり混雑していた。特に屋内の一番温かい
Marmorbad(34度)は芋洗い状態に近く、子どもの叫び声も響いて阿鼻叫喚。奥にジャグジーっぽいコーナーもあったが近寄る気になれず。屋外のAussenbeckenは比較的すいていたが、冬場に水温30度はつらい。屋内にもうひとつあるKuppelbad(32度)は、建築賞をとったお風呂とのことだが、寒さのせいか少しがらんとした体育館的印象を受けた。こちらもガラス壁なので、天気のいい日か、ライトアップされる夜間に来れば良さがわかるのかも。
・駐車場(
Parkhaus Zentrum)が隣接しておらず、3分ほど外を歩かなければならない。温泉利用者は駐車料金が5時間まで無料。温泉出口ゲート近くに機械があるので、駐車券にスタンプを押すのを忘れずに。

特記事項
サウナコーナー入口近くに
Steinbadという55℃の低温サウナがある。直訳すると「石のお風呂」。どこが石なのかと思っていたら、急に装置が動き出してびっくり。地獄の釜みたいなところから高温に熱された石が出てきて、桶の冷水に入れられ蒸気があがる。単純な仕組みながら、薄暗いサウナで突如真っ赤なライトがピカーっと光り、鉄の檻に入れられた石がゴゴゴと持ち上げられ、水に浸かってジュウッと音をたてるシーンはちょっとした迫力。ウェブサイトにある"Feel the fire of earth"というキャッチコピーは少々大げさだが、いいひまつぶしになりました。

まとめ 
全体的にお金がかかっている感じ。客層はお年寄り比率が少なく30〜50代の人が多い気がした。寒かったのと混雑していたのが残念だったが、温かい季節の平日に行けばかなり楽しめると思う。今回は霧がひどくて周りの景色がぜんぜん見えなかったが、よく整備された公園などがあり、かなり風光明媚な場所のようです。春夏のハイキングがてら是非また訪れたい場所。機会があればローマン・アイリッシュも試してみたい。


Cassiopeia Therme

入口

付近の様子は霧でよくわからず

いい所だと思います。たぶん。
   
第1回:Bad Krozingen