楓観察記
~ 出産・入院編 ~
 
         
    入院生活その4 2010年11月  
   
温度管理
楓の出産は11月後半だったので、バーゼルはもう真冬の寒さだった。
入院4日目の朝には雪も降って、カーテンをあけたら一面の雪だった。


窓からみた病院中庭の景色

少し前に同じ病院で出産した友達複数が口をそろえて「部屋が暑かった」というので
半袖短パンを用意していったのだけど、幸い個室状態だったので暖房の強さは
自分が好きなように調節できた。普段から部屋の中は暖かいのが好きなので、
たぶん25度前後で過ごしていたと思う。

しかし2日目の夜、なんだか部屋の中が寒い気がする。外が冷えてきたのかなと
暖房を強めようとしたら・・・offになってた! 犯人は昼間面会に来ていた夫。
部屋のヒーターは窓の下にあるのだけど、窓際に飾った花が暖かさでどんどん
開いちゃうので、暖房を切ったのだそうだ。花より赤ん坊優先でお願いします!


お花優先

と思っていたら3日目の朝、ズンバ好きの看護師さんが部屋に入ってくるなり
「この部屋ちょっと暑いわね」という。部屋の暖め過ぎはNG、特に寝る時は気温
18度ぐらいがSIDS(乳幼児突然死症候群)を予防する上でも理想的なのだそうだ。
18度は寒すぎでしょうと思いながらも、暖房を控えめに肌寒いくらいで過ごして
いたら、夕方になり遅番の看護師さんがやってきて楓の体温が低めなので、
もっと部屋を暖めるようにと言われた。適温って難しい。


退院

日曜日に入院して火曜日に出産、退院は土曜日だった。メイン担当として毎日
お世話してくれたズンバ好きの看護師さんによくお礼を言わなくちゃ、と思って
いたら、土曜日はお休みらしくこの日は全然別の人が来た。

楓を取り上げてくれた助産師さんが「退院の時はぜひこちらにも顔を見せてね。
もう一度この子に会いたいから」と言っていたので、出産病棟を訪ねて行ったら
こちらも週末でお休みだった。まあスイスでは万事がこんな感じなので今さら
驚かないけど、ちょっと拍子抜け。

駐車場へは病院の中庭を抜けていく。楓が外に出るのはこれが初めて。


どんな反応をするかと思ったらすごく嫌そうな顔をされた


車のチャイルドシートは新生児から使えるタイプだけど、楓があまりに小さく
あまりにふにゃふにゃだったので、ブランケットにくるんだまま上からそーっと
ベルトを締めた。病院から家までは所要約10分。この時ほど夫の運転が丁寧だった
ことは後にも先にもない。


本人は爆睡


家に着いた途端に大粒の雪が降り始め、あっという間にあたりは銀世界に。
いろんな人に挨拶したりして病院を出るのがもうちょっと遅くなってたら、
道路にも雪が積もってピンチだったかも。
お世話になった看護師さん、助産師さん、いないでくれてありがとう。


バーゼルでは珍しい大雪