楓観察記
〜 妊婦生活編 〜
 
         
    事の始まり 2009年2月  
   
結婚して10年、夫婦2人で面白おかしく暮らしてきたものの、気がつけばそろそろ子どもについて真剣に考えねばならない年齢に。もともと「出来れば嬉しいし、出来なければそれもまた人生」とユルユルのスタンスだったが、老後の計画にも大きく関わってくることだし、このへんで一度、子どもができる可能性があるのかどうかだけでも調べてみることにした。

友達がバーゼル大学病院の不妊科の英語版ブロッシャーが載ってるサイトをみつけてアドレスを送ってくれたので、それを読んでさっそく病院に電話。翌週のアポがとれ夫婦で最初のカウンセリングに出かけた。ちなみにドクターとの会話は英語、看護師さんとは原則ドイツ語(英語を話す人もいる)。

「結婚してどれくらい?」「不妊の検査をしたことはありますか?」「持病は?」などの質問に一通り答えると「それじゃまずは異常がないか一通り検査をして、結果が出たところで治療方針を検討しましょう」と話はトントン拍子に進んでいく。どうも「それもまた人生」などぼんやりしたことをいってる雰囲気ではない。

というわけで、これといった重大な決意も無いまま翌月から病院に通うことに。もともとあまり興味がなかっただけに、不妊治療の世界は知らないことだらけ。ネット検索しまくり、関連の単語を頭に詰めこんだ(詰めきれなかったけど)。

通院はとても快適だった。病院はきれいだし、予約制で待ち時間も少なく、ドクターもスタッフも皆てきぱきとして親切。少し怖いイメージの不妊治療だったが、スイスの病院って・・・という好奇心が勝っていたこともあり、毎回結構楽しめた。



週末や祝日に通院することも。ファスナハトの日はトラムが止まるので不便。