楓観察記
こんな感じで、育っています
 
         
     Feb. 21. 2015
    スキー 
    前回の話から1年たった4歳。まだまだスキーには早いので、ソリを楽しもうと
家から車で30分ほどの場所にある軽井沢スノーパークにでかけた。
ソリ専用ゲレンデがあってファミリー向けのスキー場だ。

ソリゲレンデの頂上には木製の大きなブランコがある。ソリの合間に
楓と一緒にブランコに腰かけてゲレンデを見渡していたら、楓が言った。
「楓ちゃん、あれに乗りたい。」
なぜかリフトに乗ってみたくなったらしい。
「あれは、スキーをする人しか乗れないのよ」
「楓ちゃんもスキーする」 えっ6歳までやらないんじゃ…。

ともあれ、せっかく本人がやる気になったので、翌週さっそくスキーをしに
出かけてみた。スキー靴がきつくていやになるんでは、とかスキーをはいたら
滑るからやっぱり怖いとか言い出すんでは、という心配をよそに、この上機嫌。


とりあえずレンタルで

案外怖がらないし、転んでもめげない(多少メソメソはする)。
足の間に挟んで滑ったり、少し一人で滑らせて下で受け止めたりなどしながら
ボーゲンを教え込む。一人で止まれるようになったらリフトに乗ろうね、と
憧れのリフトで釣り、2回のスキーでなんとか止まったり、うっすら曲がったり
することができるようになった。


2回目は自前のスキーを買いました


それにしても、自分は滑れても(北海道育ちのため物心ついた時にはもう滑ってた)
人にスキーを教えるというのは難しい。
ましてやカタカナの「ハ」も知らない4歳児である。ボーゲンの説明にうっかり
「ハ」の字だよ、と言ったら「ハノ爺」という新しい妖怪の名前に聞こえたらしく
「ハノジイ? キャハハ!」と大ウケだった。

この先どうやって教えたものかと考えていたある日、スキーインストラクターの
資格を持っている知人が家に遊びに来てくれた。良い機会なので相談してみると、
なんと個人教授をしてくれることに!
さっそく数週間後の週末に近場の軽井沢プリンススキー場へ出かけた。

混雑を避けるべく早めに出かけたものの、スキー場は思いのほか混雑しており、
ゲレンデはまるでスキー全盛期のような人口密度。しかもビギナー率高し。
そんな中、後ろに目が付いているとしか思えない見事なバックボーゲンで
楓に熱血指導してくれる知人。楓もすっかり「先生」と慕い、素直に従った
結果…わずか4時間で止まる・曲がる・スピードコントロールをマスターし、
初級コースを問題なく降りてこられるようになった。プロの技はすごい!

せっかく教えてもらったことを忘れないように、翌週は車で1時間弱の
パルコール嬬恋へ。ここはスキー限定の初級者コースがあり(とはいえスノボも
結構滑っちゃってるけど)、ゲレンデの幅も広々として人口密度が低く、
リフト1回あたりの距離も長くてかなり快適。


フォームから自信が満ち溢れている楓

最初は、私が先に滑り、楓が後についてくる方式でスタート。
(夫は誰かが突っ込んできても大丈夫なように楓の少し坂上をぴったりガード)
しかし、ペースを合わせるのが難しいらしく少し急になると楓がよく転ぶので、
途中で思い切って楓を先頭にしてみた。するとまるで危なげない滑り。
結果、この日はほとんど楓を先頭に夫と私がその後をついて滑ることになった。


完全に親を従える楓

まさかこんなに早く、楓と一緒にスキーを楽しめることになるとは思って
なかったので、子どもの伸びしろに改めて驚くとともに、プロの技の凄さ、
コーチングの大切さを思い知った。
子どもって、いろんな人の助けを借りて育っていくんですね。


どんなに先が見えなくても恐れずに突き進む楓